私はナイフで刺すのをやめ、話し始める。
女「私たちの組織は、霊界のギャングと呼ばれるほど世界的に有名な悪の組織。仕事的に上の界とも対立することが多い…。そこで、組織の監視に上からやってきた人が、この女だった。」
ミコト「…。で?それがどうしたの?」
女「私はまだ子供だったからそこにはいなかった。――けれど、これだけは言える。」
私は目をめいっぱい鋭く目の前の幽霊に向けて言う。
女[太字][明朝体]「その女は、そこにいた組織のメンバー全員を殺した。」[/明朝体][/太字]
ミコト「!?!?」
「嘘だ…っ!アイツがそんなことするわけ…!」
女「私がボスから聞かされたのは、女がそこにいたメンバーを全員殺し、天界へ帰った…。それだけ。」
「そして…そして、そのメンバーの中には、私のお母さんも、いた。」
ミコト「……。」
女[太字][明朝体]「許せない…許されない!!どうしてお母さんは死んで、それを殺したあの女が生きてるんだっ!!私が生きてるんだ!!!なんで!!!なんで!!!!」[/明朝体][/太字]
[大文字]「だから!!!私はお前から情報を出さないといけないんだ!!!」
[/大文字]息を吸う。
私は平静を取り繕って言った。
「そうそう、私が人の嘘が分かる体質だなんて、嘘に決まってるじゃん。あんた、カマかけ引っかかりやすすぎ。」
「早く知ってること話してよ。人質殺すよ?」
私はそう言い、人質をモニタリングしている画面を見つめる。
その時ようやく、異変に気づいた。
画面は動かず横になったままで、人質2人もいなかったのだ。
[水平線]
ミコトは女の焦った様子に勘付いていた。
ミコト「どうかした?」
女「何も。」
女は急いで画面を操作し、電話をかけている。
何か語りかけた後、諦めたように電話を切った。
女は俺に向き直り、決意の目を込めて言った。
女「情報は聞き出したいところだけど…本来の目的を果たすしかなさそうね。」
女は俺に向かってもう一枚札を取り出した。そこには黒に赤文字で何かが書いてある。どんな霊も確実に殺す、希少な札だ。見たことがある。
女「正直、ボスがこんなにあんたに気を付けていた理由がわからないわ。」
女「じゃあ、さようなら。」
――正直、このまま死んでもいい、いや、死にたいとさえ思っていた。不可抗力で死んだなら、誰も文句は言えないだろう。
チカラを使えばここから抜け出せはする。
でも、抜け出したところでどうする?
冥界の王なんて代わりはいくらでもいる。
であれば、俺が生きる理由なんてないのではないか。
そう言って、逃げようとした。
札が俺に触れようとしたその瞬間、大きな弾が札を直撃し、宙に舞う。
女も俺も唖然としているその刹那、見覚えのある顔が札を奪い取った。
骸[太字]「ミコトさんはまだ殺させません!!」[/太字]
女「私たちの組織は、霊界のギャングと呼ばれるほど世界的に有名な悪の組織。仕事的に上の界とも対立することが多い…。そこで、組織の監視に上からやってきた人が、この女だった。」
ミコト「…。で?それがどうしたの?」
女「私はまだ子供だったからそこにはいなかった。――けれど、これだけは言える。」
私は目をめいっぱい鋭く目の前の幽霊に向けて言う。
女[太字][明朝体]「その女は、そこにいた組織のメンバー全員を殺した。」[/明朝体][/太字]
ミコト「!?!?」
「嘘だ…っ!アイツがそんなことするわけ…!」
女「私がボスから聞かされたのは、女がそこにいたメンバーを全員殺し、天界へ帰った…。それだけ。」
「そして…そして、そのメンバーの中には、私のお母さんも、いた。」
ミコト「……。」
女[太字][明朝体]「許せない…許されない!!どうしてお母さんは死んで、それを殺したあの女が生きてるんだっ!!私が生きてるんだ!!!なんで!!!なんで!!!!」[/明朝体][/太字]
[大文字]「だから!!!私はお前から情報を出さないといけないんだ!!!」
[/大文字]息を吸う。
私は平静を取り繕って言った。
「そうそう、私が人の嘘が分かる体質だなんて、嘘に決まってるじゃん。あんた、カマかけ引っかかりやすすぎ。」
「早く知ってること話してよ。人質殺すよ?」
私はそう言い、人質をモニタリングしている画面を見つめる。
その時ようやく、異変に気づいた。
画面は動かず横になったままで、人質2人もいなかったのだ。
[水平線]
ミコトは女の焦った様子に勘付いていた。
ミコト「どうかした?」
女「何も。」
女は急いで画面を操作し、電話をかけている。
何か語りかけた後、諦めたように電話を切った。
女は俺に向き直り、決意の目を込めて言った。
女「情報は聞き出したいところだけど…本来の目的を果たすしかなさそうね。」
女は俺に向かってもう一枚札を取り出した。そこには黒に赤文字で何かが書いてある。どんな霊も確実に殺す、希少な札だ。見たことがある。
女「正直、ボスがこんなにあんたに気を付けていた理由がわからないわ。」
女「じゃあ、さようなら。」
――正直、このまま死んでもいい、いや、死にたいとさえ思っていた。不可抗力で死んだなら、誰も文句は言えないだろう。
チカラを使えばここから抜け出せはする。
でも、抜け出したところでどうする?
冥界の王なんて代わりはいくらでもいる。
であれば、俺が生きる理由なんてないのではないか。
そう言って、逃げようとした。
札が俺に触れようとしたその瞬間、大きな弾が札を直撃し、宙に舞う。
女も俺も唖然としているその刹那、見覚えのある顔が札を奪い取った。
骸[太字]「ミコトさんはまだ殺させません!!」[/太字]