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老夫婦の絆

あるところに、老夫婦が居ました。お婆さんは認知症ですが、それでもお爺さんと仲良く暮らしていました。
お爺さんはいつもやってはいけないことややることを紙に書いていました。紙に書いておけばお婆さんは理解し、いつも紙の書く通りにしていました。
『外に出ないこと』、『薬を飲むこと』、『冷蔵庫は開けたら閉めること』などです。特に、『外に出ないこと』が一番大切でした。なぜなら、家の玄関は道路ととても近く、お爺さんも偶に轢かれそうになるからです。
また、偶に昔を思い出すのか、昔の話をしたり、昔のルーティン(ラジオ体操)を突然したりしていました。お爺さんは昔を思い出せるので、その習慣がとてもいいと思っていました。
[中央寄せ]ある日[/中央寄せ]
お爺さんは外出をしました。勿論、ドアには『外に出ないこと』と張り紙を貼って。
お爺さん「雨だ…………」
突然の雨に急いで家に帰ったお爺さん。
ですが、お爺さんが帰ってきたとき、お婆さんは家の前の道路で車に轢かれて亡くなっていたのです。ちゃんと『外には出ないこと』と張り紙は貼ってありました。
お婆さんは、お爺さんが仕事をしていたときの事を思い出して外に出たのでした。
―――昔、お爺さんの仕事が終わり帰る頃……雨がざあざあ降っていました。
お爺さん「雨だ…まずい。」
お爺さんは折り畳み傘を持っていなかったので濡れて帰るしかないと思っていました。その時、お婆さんが迎えに来てくれたのです。
お婆さん「迎えに来ましたよ~。」
――お婆さんはこの事を思い出して外に出たのでした……
お爺さんは酷く悲しみました。ですが、どんなに悲しみの淵にいても人間は立ち上がらないといけません。
お爺さんはそっとお婆さんのお墓に折り畳み傘を乗せてやりました。
数年後、お爺さんが病気でなくなりました。お墓には折り畳み傘が供えられ、お爺さんとお婆さんは天国でまた出会い、再開し、昔の話を現世よりたくさん話したとさ…………

作者メッセージ

私のひいおばあちゃんも同じような感じなのでそこから思いついて作りました。

2024/04/17 20:24

みのむし
ID:≫ 08nlFWdXgofRE
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老夫婦認知症お婆さんお爺さん

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