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月が泣いた日

僕は、月縞 耀。ただの平凡な子供だ。
耀「お母さん、どうしたの?」
母「……。なんでもないわ」
最近、お母さんの様子がおかしい。何かに絶望しているような、怖がっているような?お母さんが何を知ったのかは分からないけど…なんだかこっちまで悲しくなってくるなあ。
兄「ほらほら、耀。遊ぼうぜ!」
耀「あ…うん!」
お兄ちゃんの異変も、徐々に感じていた。何かを怖がっているような、そんな感じがした。

でも僕は、それが何かなんて知る由もなかった

[中央寄せ]数日後[/中央寄せ]
母「えっ!?なんで!?」
「ちょ、ちょっと!!!そんな…!!!」
お母さんの叫び声が聞こえる。窓越しにあちらを眺めた。警察の帽子?を被った人がお母さんと話していた。
数時間対話して、お母さんは暗い顔で出てきてこう言った。
母「ねぇ、耀。お兄ちゃんとお父さんね、少しの間、家を空けることになったの。少しだけだから、そう、すぐ帰って…来る…から。」
僕は頷くことしかできなかった。お母さんの気迫は、この世の何より怖かったように感じる。

大きな[打消し]戦闘機[/打消し]飛行機に乗る2人をお母さんと2人で送る。
空に消えていく飛行機を見て、お母さんは涙を流した。いつもより、太陽の光が強かった気がした。

お父さんの訃報を聞いた時…
お母さんはどんな顔をしていたのか分からない。
きっと、泣き顔を僕に見せないようにしていたんだろう。
あの、お兄ちゃんが……
涙が止まらなかった
空の青さは涙より深く、僕を見つめていた
いつの間にか空が好きになっていた。空を見る時間が増えて、空に感情を移していた。
空の下で横になっていると…眠くなって…

[太字]ウーウーウーウーウー!!!![/太字]
ものすごく大きい音で目が覚める
空はもう暗く、飛行機が飛び交っている
空が泣いてる。
あちこちで火事が起きた。ドカン!という爆発音も聞こえる。
お母さんを探さないと…
月が輝いている。まるでお母さんの位置を照らすかのように。
耀「お母さん…お母さん…?」
やっとの思いで家に着いた
家は崩れていて、原形が残っていなかった。
耀「お母さん!お母さん!!!」
お母さんは、家の下敷きになって、動いていなかった。
耀「[太字]お母さん!!!お母さん!![/太字]」
必死の呼びかけも届かない。子どもの力では、瓦礫を持ち上げることはできなかった
僕は空を見上げた。爆弾が次々と落ちてくる。避難する場所も分からず、ただ1人佇んでいた。
……月が泣いてる
飛行機に囲まれて、悲鳴が溢れて…
雲に隠れて、月は僕たちを見ている。
僕の頭上に落ちてきた光が、飛行機によるものなのか、月なのか、わからない。とにかく、光で塗れて…月は泣いていた。はっきり分かった。

これ以上、争いなんてしてほしくない
お母さんを失いたくない
月を泣かせたくない
雨が降っている、月が僕を見ている
月の光が強くなる
あの空襲を、忘れないように
ここに僕が“生きていた印”を。

[右寄せ]1945年3月10日 東京大空襲[/右寄せ]

作者メッセージ

私は経験していませんが、悲劇があったことを忘れないようにとこの物語を作りました。月と太陽を使って心情や状況を表しているので、是非そこに注目してください!

2025/02/24 23:37

みのむし
ID:≫ 08nlFWdXgofRE
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