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この小説は東雲浅葱様の引き継ぎ小説です
キャラクターの口調が安定していない場合がございます。
僕はモブA。
この桜ヶ丘学園の新入生だ。
入学して一週間、部活の声が響く校舎をぼんやりと歩いていた。
クラスにも学園にも慣れず一人の時間を持て余している。
([漢字]ここ[/漢字][ふりがな]学園[/ふりがな]、ハズレだったのかな.・・)
そんな時、ふと『生徒会室』が目に入った。
北校舎の二階、一番奥にあるその部屋はこの学園の中心地であり、権威の象徴だ。
代々、文武両道の完璧な生徒たちが率いてきたとヨボヨボの校長先生が熱弁していた。
「せっかくだし、ちょっとだけ覗いてみよ・・・」
僕はごくんと唾を飲んで、ドアの前に立つ。
わずかに開いた隙間から中の様子が伺えた。
「_遥白さん、これやってもらっていいですか?」
最初に聞こえてきたのは少し低めの、落ち着いた声だった。
もしかしたら彼が生徒会長かも知れない。
窓から差し込む夕日で逆光になった人影は、凛とした雰囲気をまとっていた。
僕は生徒会室のドアの外で、一人うんうんと頷く。
(うーん、やっぱり真面目な人たちばっかりなんだ・・)
超名門校の生徒会の人たちだから、そりゃそうだよな。
そう思い もう少し中を覗き込もうとしたその時、The 女子高生な明るい声が耳に飛び込んできた。
「はあ?何それめんどくさっ、やりたくなーい!」
それはいかにも陽キャのセリフで、明らかにやる気がない声だった
「めんどくさいから会長やっといえ~」
(真面目な生徒会がそんなこと言うか!?聞き間違いか・・・・・・??)
だがその声の主は、真面目な生徒会らしからぬ銀髪のロングヘアを靡かせた女の子だった。
「会長、お菓子くれるの?じゃあ、やる!依頼引き受けるよ!」
彼女は底抜けに明るい笑顔を見せた。
どうやら彼女が一年生にして副会長の[太字]遥 小雪[/太字]さんらしい。
生徒会には銀髪ロングのJKがいることはわかったが・・・既に僕の抱いていた『生徒会』のイメージはガラガラと崩れ始めていた。
「・・疲れた」
副会長の騒がしい声に続いて、部屋の隅からぼそりと呟く声が聞こえた。
黒いマスクをつけた白髪の男子が、だらーんと机に突っ伏している。
彼は…・ゲーム王者でありながら運動神経群男子という少女漫画のようで有名な、書記の[太字]夢乃凪[/太字]さんだ
o
([太字]生徒会長以外は全員一年生[/太字]だし・ここは生徒会っていう名の少女漫画の世界だったか??)
「ウマウマ」
その隣では、薄いピンク色の髪の女の子が何かを口にしている。
頭にはキャンディのヘアピン。
書記の[太字]菓子箱 由夢[/太字]さんは、ポケットから取り出すお菓子を次から次へと口に放り込んでいた。
「会長~生徒会の予算増やして下さい~」
その声の主は、黒髪ロングヘアの人形のように可愛い女の子だった。
会計の[太字]加藤結衣[/太字]さんだ。
彼女が持つ電卓からは、意味不明な数字の羅列が次々と表示されていく。
あんな可愛い顔をしながら口ではとんでもないことを言っていた。
その側では茶髪でぐるぐるドリルヘアの女の子が、将棋盤を前に足組みをして涼しげな表情。
「私、天才なんで」
自信満々に言い放った会計の[太字]蓮明寺 愛[/太字]さんが、パチンと駒を置く。
相手はどうやら…・・会長らしい。
「[漢字]あ゛ーも、、、俺やんわ、あとはれんじさんとりでやってて[/漢字][ふりがな]あ゛ーもう、、、俺やらないわ あとは蓮明寺さんが一人でやってて[/ふりがな]」
「なっ、私一人じゃすぐ終わるし飽きるし・・・・・・」
「結衣も一緒にやる」
「私は今日のおやつプリンじゃなかったからやだっ!」
「結衣さん・・・・・・・」「蓮明寺さん・・・・・・」
僕は無意識に、心の中で彼らを呼んでいた。
彼らは本当に楽しそうだ。
この騒がしさが彼らにとっては日常で、だからこそこんなにも賑やかなのかもしれない。
その時、先ほど蓮明寺さんと話していた会長らしき人影が立ち上がった。
今まで逆光で顔は見えていなかったが・・
彼は黒い短髪で、一般人の僕から見てもイケメンと言えるほど端正な顔立ちの男だ。
彼は二年の[太字]三途川琥珀[/太字]先輩で、生徒会長に間違いなかった。
「[漢字]れんじさんもういち頼む[/漢字][ふりがな]蓮明寺さん、もう一回戦頼む[/ふりがな]」
彼はそう言って蓮明寺さんに将棋盤を差し出した。
三途川先輩は先ほどからなんであんなに言葉を略すのかは大分気になったがきっと気のせいだ。
蓮明寺さんは持っていたタブレットを閉じ、会長に向き合う。
「あ、会長やってくれるんだね?ちょうど今ネット上のチェス日本対会で私が優勝したところだったから」
「[漢字]俺この間オム10食べられたが[/漢字][ふりがな] 俺はこの間オムライス 10人前食べられたが[/ふりがな]」
大分会話が成立していない気がするが、少しの足音が聞こえて僕は身を隠す。
そこにけたたましい音を立てて、生徒会室のドアが開けられた。
朱色ツーブロに全身タトゥーのヤ〇ザのような女の子が、何故か仁王立ちしている。
「あーこんにちは~、また来ちゃった♡」
見た目が怖そうな彼女が発したのは、意外にも明るく優しい声だった。
「喧嘩売ってきた奴をぶっ飛ばしたら「こんな化け物いんならこの学校やめてやる!!本気だぞ!!」っつて退学届書き出したんだけどー。止めてあげて一?」
そう言って彼女は、コンビニのお菓子が入ったビニール袋を会長に差し出した。
彼女はきっと桜ヶ丘学園に集う不良たちの総長である[太字]神鳥麟月[/太字]さんだ。
会長は慣れた様子で紙袋を受け取ると、中身を小雪さんと由夢さんに手渡す。
「生徒会室が騒がしいなんて…一体なんの騒ぎですか?」
その時、廊下の向こうから聞き覚えのある先生の声が聞こえてきた。
きっと一年の学年主任だ。
僕は慌てて身を隠そうと、そっとドアを閉めようとする。
その刹那、中から声が聞こえた。
「・・いらっしゃい、生徒会へ。ご用件はなんでしょう?」
会長の声だ。
彼は最初から、僕がドアの隙間から覗いていることに気づいていたらしい。
やばい、と直感的に思った。
僕は無言でドアを閉め、その場から逃げ出した。
憧れの生徒会室は・・僕の理想とはかけ離れたとんでもないカオスな場所だった。
けど、どこかーーすごく楽しそうにも見えた。
(この学校に入れて、良かったな)
そして僕もいつか、桜ヶ丘学園の生徒会に入れるように。
この桜ヶ丘学園の新入生だ。
入学して一週間、部活の声が響く校舎をぼんやりと歩いていた。
クラスにも学園にも慣れず一人の時間を持て余している。
([漢字]ここ[/漢字][ふりがな]学園[/ふりがな]、ハズレだったのかな.・・)
そんな時、ふと『生徒会室』が目に入った。
北校舎の二階、一番奥にあるその部屋はこの学園の中心地であり、権威の象徴だ。
代々、文武両道の完璧な生徒たちが率いてきたとヨボヨボの校長先生が熱弁していた。
「せっかくだし、ちょっとだけ覗いてみよ・・・」
僕はごくんと唾を飲んで、ドアの前に立つ。
わずかに開いた隙間から中の様子が伺えた。
「_遥白さん、これやってもらっていいですか?」
最初に聞こえてきたのは少し低めの、落ち着いた声だった。
もしかしたら彼が生徒会長かも知れない。
窓から差し込む夕日で逆光になった人影は、凛とした雰囲気をまとっていた。
僕は生徒会室のドアの外で、一人うんうんと頷く。
(うーん、やっぱり真面目な人たちばっかりなんだ・・)
超名門校の生徒会の人たちだから、そりゃそうだよな。
そう思い もう少し中を覗き込もうとしたその時、The 女子高生な明るい声が耳に飛び込んできた。
「はあ?何それめんどくさっ、やりたくなーい!」
それはいかにも陽キャのセリフで、明らかにやる気がない声だった
「めんどくさいから会長やっといえ~」
(真面目な生徒会がそんなこと言うか!?聞き間違いか・・・・・・??)
だがその声の主は、真面目な生徒会らしからぬ銀髪のロングヘアを靡かせた女の子だった。
「会長、お菓子くれるの?じゃあ、やる!依頼引き受けるよ!」
彼女は底抜けに明るい笑顔を見せた。
どうやら彼女が一年生にして副会長の[太字]遥 小雪[/太字]さんらしい。
生徒会には銀髪ロングのJKがいることはわかったが・・・既に僕の抱いていた『生徒会』のイメージはガラガラと崩れ始めていた。
「・・疲れた」
副会長の騒がしい声に続いて、部屋の隅からぼそりと呟く声が聞こえた。
黒いマスクをつけた白髪の男子が、だらーんと机に突っ伏している。
彼は…・ゲーム王者でありながら運動神経群男子という少女漫画のようで有名な、書記の[太字]夢乃凪[/太字]さんだ
o
([太字]生徒会長以外は全員一年生[/太字]だし・ここは生徒会っていう名の少女漫画の世界だったか??)
「ウマウマ」
その隣では、薄いピンク色の髪の女の子が何かを口にしている。
頭にはキャンディのヘアピン。
書記の[太字]菓子箱 由夢[/太字]さんは、ポケットから取り出すお菓子を次から次へと口に放り込んでいた。
「会長~生徒会の予算増やして下さい~」
その声の主は、黒髪ロングヘアの人形のように可愛い女の子だった。
会計の[太字]加藤結衣[/太字]さんだ。
彼女が持つ電卓からは、意味不明な数字の羅列が次々と表示されていく。
あんな可愛い顔をしながら口ではとんでもないことを言っていた。
その側では茶髪でぐるぐるドリルヘアの女の子が、将棋盤を前に足組みをして涼しげな表情。
「私、天才なんで」
自信満々に言い放った会計の[太字]蓮明寺 愛[/太字]さんが、パチンと駒を置く。
相手はどうやら…・・会長らしい。
「[漢字]あ゛ーも、、、俺やんわ、あとはれんじさんとりでやってて[/漢字][ふりがな]あ゛ーもう、、、俺やらないわ あとは蓮明寺さんが一人でやってて[/ふりがな]」
「なっ、私一人じゃすぐ終わるし飽きるし・・・・・・」
「結衣も一緒にやる」
「私は今日のおやつプリンじゃなかったからやだっ!」
「結衣さん・・・・・・・」「蓮明寺さん・・・・・・」
僕は無意識に、心の中で彼らを呼んでいた。
彼らは本当に楽しそうだ。
この騒がしさが彼らにとっては日常で、だからこそこんなにも賑やかなのかもしれない。
その時、先ほど蓮明寺さんと話していた会長らしき人影が立ち上がった。
今まで逆光で顔は見えていなかったが・・
彼は黒い短髪で、一般人の僕から見てもイケメンと言えるほど端正な顔立ちの男だ。
彼は二年の[太字]三途川琥珀[/太字]先輩で、生徒会長に間違いなかった。
「[漢字]れんじさんもういち頼む[/漢字][ふりがな]蓮明寺さん、もう一回戦頼む[/ふりがな]」
彼はそう言って蓮明寺さんに将棋盤を差し出した。
三途川先輩は先ほどからなんであんなに言葉を略すのかは大分気になったがきっと気のせいだ。
蓮明寺さんは持っていたタブレットを閉じ、会長に向き合う。
「あ、会長やってくれるんだね?ちょうど今ネット上のチェス日本対会で私が優勝したところだったから」
「[漢字]俺この間オム10食べられたが[/漢字][ふりがな] 俺はこの間オムライス 10人前食べられたが[/ふりがな]」
大分会話が成立していない気がするが、少しの足音が聞こえて僕は身を隠す。
そこにけたたましい音を立てて、生徒会室のドアが開けられた。
朱色ツーブロに全身タトゥーのヤ〇ザのような女の子が、何故か仁王立ちしている。
「あーこんにちは~、また来ちゃった♡」
見た目が怖そうな彼女が発したのは、意外にも明るく優しい声だった。
「喧嘩売ってきた奴をぶっ飛ばしたら「こんな化け物いんならこの学校やめてやる!!本気だぞ!!」っつて退学届書き出したんだけどー。止めてあげて一?」
そう言って彼女は、コンビニのお菓子が入ったビニール袋を会長に差し出した。
彼女はきっと桜ヶ丘学園に集う不良たちの総長である[太字]神鳥麟月[/太字]さんだ。
会長は慣れた様子で紙袋を受け取ると、中身を小雪さんと由夢さんに手渡す。
「生徒会室が騒がしいなんて…一体なんの騒ぎですか?」
その時、廊下の向こうから聞き覚えのある先生の声が聞こえてきた。
きっと一年の学年主任だ。
僕は慌てて身を隠そうと、そっとドアを閉めようとする。
その刹那、中から声が聞こえた。
「・・いらっしゃい、生徒会へ。ご用件はなんでしょう?」
会長の声だ。
彼は最初から、僕がドアの隙間から覗いていることに気づいていたらしい。
やばい、と直感的に思った。
僕は無言でドアを閉め、その場から逃げ出した。
憧れの生徒会室は・・僕の理想とはかけ離れたとんでもないカオスな場所だった。
けど、どこかーーすごく楽しそうにも見えた。
(この学校に入れて、良かったな)
そして僕もいつか、桜ヶ丘学園の生徒会に入れるように。