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54342様の『闇に堕ちる勇者』のネタバレを含みます。
「ごめ〜ん、遅れた!」
先ほどいた図書館から川沿いを歩いて十分、葉音は少々洒落た雰囲気のファミレスに到着した。店内を見渡してすぐ、彼女は奥の方に座っていた三人組に声をかけた。
独特な容姿をしたその三人のうち、一番最初に彼女の存在に気がついたのは白髪をポニーテールにした、一際目立つ容姿をした赤い目の女子高生だった。
「葉音さん、こんにちは」
「花蓮ちゃぁぁん!!!てか、さすがだね。そんな私の声特徴的かな?てか隣座っていい??」
「とんでもない情報量ね……」
花蓮と呼ばれた美しい少女は少し困った顔をしながら、ソファーの窓際に体を寄せた。葉音は花蓮の隣に座ると、肩から下げているずっしりとしたトートバックを荷物入れに投げ込んだ。
「一体何入ってるんだよ…」
「ふっふっふ、お宝だよ〜!ま、雷都に価値がわかるかはどうだろうな…」
行動の節々がうるさい葉音にすぐさまツッコんだ雷都と呼ばれる少年もまた整った容姿をしていて、少々癖のついた金髪にオレンジ色の瞳を持っている。彼の訝しげな視線を遮ると、その側で目を閉じている真紅の髪を持つ少年に声をかけた。
「朝陽〜……、おっ、珍しく熟睡」
「数分前にうとうとし始めて……ちょっと寝せとこうかなと思ったんだけど」
「まぁ寝れる機会って少ないしね。そのままにしとこ」
ここに揃った全員が変わった髪の色と目の色を持っていて、全員がファンタジスタ症候群の診断を受けている。普通はこんなに集合しないものだと思うんだけどな…と葉音はいまだに思っている。
少々雑談していると、痺れを切らしたように雷都が口を開いた。
「で?お宝ってのはどんなお宝なんだよ」
「やっぱ気になっちゃう?雷都も気にならせるお宝の魔力ってすごいな…」
「どういう意味だお前」
『そんなに気になるんなら…』と葉音はトートバックを漁り、自信満々にそれを取り出した。
「じゃじゃーん!」
雷都が、顔面からテーブルに突っ込んだ。
「……おーい?」
「葉音さん、何を出したんですか…?というか、雷都…?」
困惑する女子二人をさておき、雷都が額を打った音で寝ていた朝陽が目を覚ました。
「……おはよ…。雷都…?」
「なんか倒れちゃった」
「お前、その手に持ってるやつ見せたのか…?」
「うん…」
寝起きの朝陽に葉音は手に持っているものを渡すと、彼はそれをぼんやりと見たまま言った。
「これは雷都はダメだな」
「……えっ」
「葉音さん、雷都に何を見せたんですか?」
状況がいまいち理解できていない花蓮に向けて、葉音はやらかしたと言わんばかりにぼそっと呟いた。
「……河川敷で見つけたエロ本…」
「河川敷に落ちてるってことは、こんな変わった本を読む人がいるの──」
この後、顔を色んな意味で真っ赤にした花蓮の拳が葉音に向けて飛んだのはいうまでもない。
先ほどいた図書館から川沿いを歩いて十分、葉音は少々洒落た雰囲気のファミレスに到着した。店内を見渡してすぐ、彼女は奥の方に座っていた三人組に声をかけた。
独特な容姿をしたその三人のうち、一番最初に彼女の存在に気がついたのは白髪をポニーテールにした、一際目立つ容姿をした赤い目の女子高生だった。
「葉音さん、こんにちは」
「花蓮ちゃぁぁん!!!てか、さすがだね。そんな私の声特徴的かな?てか隣座っていい??」
「とんでもない情報量ね……」
花蓮と呼ばれた美しい少女は少し困った顔をしながら、ソファーの窓際に体を寄せた。葉音は花蓮の隣に座ると、肩から下げているずっしりとしたトートバックを荷物入れに投げ込んだ。
「一体何入ってるんだよ…」
「ふっふっふ、お宝だよ〜!ま、雷都に価値がわかるかはどうだろうな…」
行動の節々がうるさい葉音にすぐさまツッコんだ雷都と呼ばれる少年もまた整った容姿をしていて、少々癖のついた金髪にオレンジ色の瞳を持っている。彼の訝しげな視線を遮ると、その側で目を閉じている真紅の髪を持つ少年に声をかけた。
「朝陽〜……、おっ、珍しく熟睡」
「数分前にうとうとし始めて……ちょっと寝せとこうかなと思ったんだけど」
「まぁ寝れる機会って少ないしね。そのままにしとこ」
ここに揃った全員が変わった髪の色と目の色を持っていて、全員がファンタジスタ症候群の診断を受けている。普通はこんなに集合しないものだと思うんだけどな…と葉音はいまだに思っている。
少々雑談していると、痺れを切らしたように雷都が口を開いた。
「で?お宝ってのはどんなお宝なんだよ」
「やっぱ気になっちゃう?雷都も気にならせるお宝の魔力ってすごいな…」
「どういう意味だお前」
『そんなに気になるんなら…』と葉音はトートバックを漁り、自信満々にそれを取り出した。
「じゃじゃーん!」
雷都が、顔面からテーブルに突っ込んだ。
「……おーい?」
「葉音さん、何を出したんですか…?というか、雷都…?」
困惑する女子二人をさておき、雷都が額を打った音で寝ていた朝陽が目を覚ました。
「……おはよ…。雷都…?」
「なんか倒れちゃった」
「お前、その手に持ってるやつ見せたのか…?」
「うん…」
寝起きの朝陽に葉音は手に持っているものを渡すと、彼はそれをぼんやりと見たまま言った。
「これは雷都はダメだな」
「……えっ」
「葉音さん、雷都に何を見せたんですか?」
状況がいまいち理解できていない花蓮に向けて、葉音はやらかしたと言わんばかりにぼそっと呟いた。
「……河川敷で見つけたエロ本…」
「河川敷に落ちてるってことは、こんな変わった本を読む人がいるの──」
この後、顔を色んな意味で真っ赤にした花蓮の拳が葉音に向けて飛んだのはいうまでもない。
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