いやー、武闘大会終了!
王様のところに行くのは一週間後らしく、暇なのでアズを連れて出歩こうとしたのだが…
「私に気とか使わなくていいから!シャノン今16だろ?ちょっとは友達と遊んでこい!」
そう言って家から追い出され今に至る。
友達って言ってもなぁ、なんかみんな忙しそうだし。
あ、キルンでも誘ってどっか行くか?
私が戦友だと勝手に思っているだけだが、あいつに嫌な印象はない。
ふと、キルンと初めて会った時のアレンの姿を思い出す。
「うん。ダメだ。諦めよう。」
アレンちゃんにキルンとの関係を誤解されるのとか絶対嫌だ。
それにあいつとは戦友でいたい。
仕方ねぇ、どっか店行くか。
確か、この近くになんか話題になってるフルーツサンド屋があったはず。
甘いものは好きかと言われれば普通だが、何かを祝う日には必ず食べる。
なんとなく、特別な気分になれるのだ。
フルーツサンド屋の看板が見えてきたが、いつもの行列はなくがらんとしている。
不思議に思ってドアに近づくと『貸切中』と書かれていた。
貸切にする物好きもいるもんだな。
そう思って周りを見渡すと、ある男と目が合った。
明るい金髪にオレンジの目、かなりの顔整い──ガトスだ。
「何やってんの?」
「…?あぁ、キルンに勝った……シャノン、さん?」
「そーだよ。てか、何やってんの?」
「あれを見てくれ。」
フルーツサンド屋の大きな窓に目を凝らすと、奥の方にアレンの手入れされた白髪が見えた。
その向かいに座るのは──キルンだ。
「え、デート?」
「……多分な。俺がこうなるよう仕向けたから、キルンが何かやらかさないか見張ってるって訳!」
「という名のデート覗き?」
そこまでいうとガトスは黙ってしまい、決まり悪そうに目を逸らす。
「よし、私も一緒にデート尾行するわ!」
「え、なんでそうなった??」
「だって、可愛いアレンちゃん見られるかも知んないじゃん?」
「不純すぎないか??」
ぺちゃくちゃ駄弁りながらフルーツサンド屋に注目すると、キルンが身を乗り出すのが見える。
そして──アレンの口元についたクリームを指先で取り、そのクリームを舐めた。
『え』
驚いて固まる私とガトス。
いや、え??
「え、もしかしてキルンも意識してる的な…」
「……無意識だ。」
「マジか──ムグッ!」
反射でデカい声を出しそうになった私の口元をガトスが必死で抑え、あまりの力に死にかける。
だが、ガトスはキルンたちの方を見ていて気づかない。
「ぐ、ぐるしい…」
「あ、すまん、!」
やっとのことで絞り出した私の声にガトスが気がつき、手をすぐ離した。
いや、死ぬて普通に。
王様のところに行くのは一週間後らしく、暇なのでアズを連れて出歩こうとしたのだが…
「私に気とか使わなくていいから!シャノン今16だろ?ちょっとは友達と遊んでこい!」
そう言って家から追い出され今に至る。
友達って言ってもなぁ、なんかみんな忙しそうだし。
あ、キルンでも誘ってどっか行くか?
私が戦友だと勝手に思っているだけだが、あいつに嫌な印象はない。
ふと、キルンと初めて会った時のアレンの姿を思い出す。
「うん。ダメだ。諦めよう。」
アレンちゃんにキルンとの関係を誤解されるのとか絶対嫌だ。
それにあいつとは戦友でいたい。
仕方ねぇ、どっか店行くか。
確か、この近くになんか話題になってるフルーツサンド屋があったはず。
甘いものは好きかと言われれば普通だが、何かを祝う日には必ず食べる。
なんとなく、特別な気分になれるのだ。
フルーツサンド屋の看板が見えてきたが、いつもの行列はなくがらんとしている。
不思議に思ってドアに近づくと『貸切中』と書かれていた。
貸切にする物好きもいるもんだな。
そう思って周りを見渡すと、ある男と目が合った。
明るい金髪にオレンジの目、かなりの顔整い──ガトスだ。
「何やってんの?」
「…?あぁ、キルンに勝った……シャノン、さん?」
「そーだよ。てか、何やってんの?」
「あれを見てくれ。」
フルーツサンド屋の大きな窓に目を凝らすと、奥の方にアレンの手入れされた白髪が見えた。
その向かいに座るのは──キルンだ。
「え、デート?」
「……多分な。俺がこうなるよう仕向けたから、キルンが何かやらかさないか見張ってるって訳!」
「という名のデート覗き?」
そこまでいうとガトスは黙ってしまい、決まり悪そうに目を逸らす。
「よし、私も一緒にデート尾行するわ!」
「え、なんでそうなった??」
「だって、可愛いアレンちゃん見られるかも知んないじゃん?」
「不純すぎないか??」
ぺちゃくちゃ駄弁りながらフルーツサンド屋に注目すると、キルンが身を乗り出すのが見える。
そして──アレンの口元についたクリームを指先で取り、そのクリームを舐めた。
『え』
驚いて固まる私とガトス。
いや、え??
「え、もしかしてキルンも意識してる的な…」
「……無意識だ。」
「マジか──ムグッ!」
反射でデカい声を出しそうになった私の口元をガトスが必死で抑え、あまりの力に死にかける。
だが、ガトスはキルンたちの方を見ていて気づかない。
「ぐ、ぐるしい…」
「あ、すまん、!」
やっとのことで絞り出した私の声にガトスが気がつき、手をすぐ離した。
いや、死ぬて普通に。
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