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今宵、灯篭の日が灯る。

#12

国境の門

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白亜「とゆーことで!!!!!もーすぐ国境の門ですよー!!!!」
夜雨「テンション高っ…」
もうすぐ櫻井国から出られることにテンションが上がっている白亜をさておき、全員が大荷物を抱えてゆっくり歩いている。
と言っても、重い荷物を持ち慣れている庶民達には関係のないことである。

利水「荷物を持つとはこんなに大変なのだな…今度から自分で持つか…」
火影「なんだよ、よわっちぃなー!こんぐらい片手で持てるだろ。」
飛花「それは火影だけじゃない…?」

風樹「夜雨さん、大丈夫ですか?よろけてますけど…」
夜雨「あれ…おかしいな…いつも紙しか運んでないからか…?」
飛脚とは現代でいう郵便配達員のようなものなので、体力はあっても力は無い人もいるようだ。
風樹はいつも薬箱ごと抱えて国全体を練り歩くので、意外と筋力はあるようだ。

国の門の近くまで行くと、二人の役人が通行管理をしていた。
「戸籍を確認しますので、お名前をお願いします。」
利水「利水、夜雨、飛花、火影、風樹、白亜の六人です。」
利水が門番にそう伝えると、もう一人の役人が戸籍を探し出した。

「……火影という方の戸籍は見当たりません。」
火影「あ…」
火影が役人に何かを囁くと、役人は顔をしかめた。

「…全員、お通りください。」
夜雨「…ありがとうございます。」
そう返事をすると、荷馬車や馬などの後について歩いて行った。
門の外は案外広く、地面は土や砂が剥き出しになっている状態だった。
人が多いので端の方まで歩いて行くと、石を積み上げただけの質素な仕切りが立っている。

白亜「戸籍ないって言われてたけど大丈夫なの?」
火影「ダイジョーブダイジョーブ!見落としてただけみてーだし!」
心配する白亜を安心させるようにからからと火影が笑う。

飛花「え、あれ…」

どうすればいいかわからずに壁沿いを進んでいると、塀の上にボサボサ頭で泥だらけの男の子が頼りなく立っているのに気がついた。
利水「危ないぞ!!!!降りろ!!!!」
利水の言うことなど耳に入っていないようで、男の子はそのままよろけると、悲鳴をあげることなく地面に背中から落ちていく。

夜雨が引き攣った悲鳴をあげ、風樹は目をぎゅっと瞑る。
火影「危ねぇ!!!!!」

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2025/04/24 17:59

すい
ID:≫ 0.LEY4vV85UM2
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