[中央寄せ]*[/中央寄せ]
数ヶ月の間、俺らは長老様の監視のもと、帯櫻神社で特訓を積んだ。
と言っても、長老様は呑気にお茶をすすっていただけだが。
今日が最終日。
明日にはこの櫻井国を出ることになっている。
寂しさと外の世界への好奇心がごちゃごちゃになった状態で、早起きしすぎた日の出前の廊下を歩く。
俺は火属性。
炎を出現させる、操る、火力の調整くらいなら反射で出るようになった。
ただ防御力は皆無なため、攻撃が来たら火力で相殺するしかなさそうだ。
風樹は攻撃力と防御力がバランスよく秀でており、風を操って浮く技をギリギリで獲得した。
一回加減ができず大嵐を起こして、訓練場を破壊した事もあったっけ…
白亜が一度その大嵐に巻き込まれて無傷だったのは、彼女が防御に特化しているからだろう。
彼女の得意なことは精神操作。
攻撃力こそ強くないが、相手に心があった場合は強制的に配下に置くことができる。
そして防御魔法は小さいものの、絶大な防御力を誇っていた。
彼女は猫又の血が入っているからか妙にすばしっこく、とんでもない柔軟性と運動神経を持っている。
そしてここからが桁違いだ。
利水は一週間で基本の技が全てできるようになり、数ヶ月で新技を開発した天才だ。
元々剣士の家に生まれたようで、剣術はお手のもの。
『水の属性でよかった。これは柔軟だから新技も開発しやすい。』とかなんとか言いながら新技を三個も開発しやがった。バケモンかよ。
飛花は物事の吸収が速く、要領もいい。
そんなこんなで、数ヶ月の間に結界を張るというとんでもないことをやり遂げた。
まばゆい光の攻撃は斬撃こそ深くないが連続攻撃が可能で、回復にも秀でている。
全体的にパラメーターが俺らより上な感じだ。
最後に夜雨。彼女の技は、初期段階とは思えないほど強かった。
回復はできず、防御力もない。足は早いので機動性はあるだろうか。
自分の中の全ての力を、攻撃力に注ぎ込んでいた。
何が彼女をそうさせるのかはまだわからない。
いや、わかりたく無いのかもしれない。
夜雨は、苦しそうだった。
彼女は取り憑かれたように『もっと強く、もっと強く』と呟いていた。
白亜「夜雨ちゃん!良くなってるよ!!!」
不意に、離れの訓練場の方から白亜の声が聞こえる。
すり足で近寄ると、そこには夜雨の攻撃を受け続ける白亜がいた。
夜雨「[漢字]夕闇床暮[/漢字][ふりがな]ユウヤミトコグレ[/ふりがな]…!」
ズバァン、と音がして、夜雨は下向きに斬撃を繰り返す。
その斬撃を必死に受け止め、白亜は後ろに押されていく。
風樹「[漢字]春嵐旋風[/漢字][ふりがな]シュンランセンプウ[/ふりがな]!」
物陰から出てきた風樹が小さな竜巻を起こし、夜雨の方に放った。
夜雨「…っ…!?」
白亜「風樹ストップ!!!!」
風樹「へ…っ、あ、うん。」
一瞬ヒヤヒヤしたものの、すぐにそれが訓練だと気がついた。
夜雨「くそ…脳みそが追いつかない…」
悔やむ夜雨に白亜は改善点を伝え、風樹と作戦会議を始めた。
火影「お前ら何やってんだー?」
白亜「お、火影クン。ちょーどいいところにきた!!」
なんでもないように話しかけると、流れで訓練に参加させられることになってしまった。
空が白み始め、太陽が山々から顔を出す。
伝説の始まりが、幕を開けた───。
数ヶ月の間、俺らは長老様の監視のもと、帯櫻神社で特訓を積んだ。
と言っても、長老様は呑気にお茶をすすっていただけだが。
今日が最終日。
明日にはこの櫻井国を出ることになっている。
寂しさと外の世界への好奇心がごちゃごちゃになった状態で、早起きしすぎた日の出前の廊下を歩く。
俺は火属性。
炎を出現させる、操る、火力の調整くらいなら反射で出るようになった。
ただ防御力は皆無なため、攻撃が来たら火力で相殺するしかなさそうだ。
風樹は攻撃力と防御力がバランスよく秀でており、風を操って浮く技をギリギリで獲得した。
一回加減ができず大嵐を起こして、訓練場を破壊した事もあったっけ…
白亜が一度その大嵐に巻き込まれて無傷だったのは、彼女が防御に特化しているからだろう。
彼女の得意なことは精神操作。
攻撃力こそ強くないが、相手に心があった場合は強制的に配下に置くことができる。
そして防御魔法は小さいものの、絶大な防御力を誇っていた。
彼女は猫又の血が入っているからか妙にすばしっこく、とんでもない柔軟性と運動神経を持っている。
そしてここからが桁違いだ。
利水は一週間で基本の技が全てできるようになり、数ヶ月で新技を開発した天才だ。
元々剣士の家に生まれたようで、剣術はお手のもの。
『水の属性でよかった。これは柔軟だから新技も開発しやすい。』とかなんとか言いながら新技を三個も開発しやがった。バケモンかよ。
飛花は物事の吸収が速く、要領もいい。
そんなこんなで、数ヶ月の間に結界を張るというとんでもないことをやり遂げた。
まばゆい光の攻撃は斬撃こそ深くないが連続攻撃が可能で、回復にも秀でている。
全体的にパラメーターが俺らより上な感じだ。
最後に夜雨。彼女の技は、初期段階とは思えないほど強かった。
回復はできず、防御力もない。足は早いので機動性はあるだろうか。
自分の中の全ての力を、攻撃力に注ぎ込んでいた。
何が彼女をそうさせるのかはまだわからない。
いや、わかりたく無いのかもしれない。
夜雨は、苦しそうだった。
彼女は取り憑かれたように『もっと強く、もっと強く』と呟いていた。
白亜「夜雨ちゃん!良くなってるよ!!!」
不意に、離れの訓練場の方から白亜の声が聞こえる。
すり足で近寄ると、そこには夜雨の攻撃を受け続ける白亜がいた。
夜雨「[漢字]夕闇床暮[/漢字][ふりがな]ユウヤミトコグレ[/ふりがな]…!」
ズバァン、と音がして、夜雨は下向きに斬撃を繰り返す。
その斬撃を必死に受け止め、白亜は後ろに押されていく。
風樹「[漢字]春嵐旋風[/漢字][ふりがな]シュンランセンプウ[/ふりがな]!」
物陰から出てきた風樹が小さな竜巻を起こし、夜雨の方に放った。
夜雨「…っ…!?」
白亜「風樹ストップ!!!!」
風樹「へ…っ、あ、うん。」
一瞬ヒヤヒヤしたものの、すぐにそれが訓練だと気がついた。
夜雨「くそ…脳みそが追いつかない…」
悔やむ夜雨に白亜は改善点を伝え、風樹と作戦会議を始めた。
火影「お前ら何やってんだー?」
白亜「お、火影クン。ちょーどいいところにきた!!」
なんでもないように話しかけると、流れで訓練に参加させられることになってしまった。
空が白み始め、太陽が山々から顔を出す。
伝説の始まりが、幕を開けた───。