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今宵、灯篭の日が灯る。

#4

飛花の想い人

[中央寄せ]*[/中央寄せ]

本殿の一番広い部屋に通されて、座布団の上に座るよう言われる。
部屋の中には、座布団に座った沢山の未成年がいる。

私が部屋に入ると、みんなは一斉にこちらを向いた。
キラキラとした尊敬の眼差しを向けられ、少し恥ずかしくなる。
忍は目立ってはいけない。でも、なぜかこの国では人気者になってしまった。

いけないことだと思ったが、我が[漢字]主人[/漢字][ふりがな]アルジ[/ふりがな]であり国の責任者の、[漢字]陽桜[/漢字][ふりがな]ヒサクラ[/ふりがな]様からお許しをいただいた。
彼女はまだ10歳と幼いが、その統率力とカリスマ性、物事に対する柔軟な姿勢は、成人した責任者と変わりないほどの実力を持っていた。

私はそんな陽桜様を尊敬し、敬愛している。

沢山の未成年の中から、白いメッシュの入った特徴的な青髪が目に入った。
腰まである髪の毛を下で結っていて、切れ長の空色の瞳はずっと見ていられる。

飛花「[漢字]利水[/漢字][ふりがな]リスイ[/ふりがな]っ!ひっさしぶりっ!」
「あぁ。」

彼は[漢字]利水[/漢字][ふりがな]リスイ[/ふりがな]。櫻井国建国当初、この国に貢献したと言われる由緒正しい剣士の家の長男だ。
国の中でもかなりの美形で、毎朝必ず一枚は恋文が[漢字]書状集箱[/漢字][ふりがな]ポスト[/ふりがな]に入っている高嶺の花のような存在である。

陽桜様に共に仕える仕事仲間でありながら、密かに思いを寄せている。
だが、責任感が強く、家族や親族などの期待に押しつぶされそうな彼を追い詰めることはできない。
だから、この気持ちは一生隠し通すつもりだ。

[中央寄せ]*[/中央寄せ]

本殿の中に入ると、儀式が始まりかけていた。
私が最後の1人だったので、神主に急かされながら座布団に座る。
蜜柑のような瞳が一つこちらを向いて、ぎこちなくこちらに手を振ってきた。

気まずさを堪えながらも片手を上げると、火影は安心したように前を向いた。
向こうが何も思っていなそうでホッとした。
このまま、何もなかったことにしてしまおうか。

そんなことを考えていると、儀式とやらが始まった。

2025/04/11 19:03

すい
ID:≫ 0.LEY4vV85UM2
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