始めて魔法少女を知ったのは、5歳の頃だった。
友達のお姉ちゃんが、魔法少女に選ばれたのだ。
太陽のように輝いていて、強く、優しい魔法少女は、私の憧れ[漢字]だった[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]。
ある日、魔物の中でも上位に入るほど強い魔物が家に入ってきた。
「[漢字]楓[/漢字][ふりがな]かえで[/ふりがな]!逃げろ!」
「魔法少女さんが、助けに来てくれるから!!!!!」
そう言った両親は、灰になって帰ってきた。
確か、小学校2年生の時だったと思う。
「[漢字]尾嵜[/漢字][ふりがな]おざき[/ふりがな]さん!聞いてる?」
聞き慣れた同級生の声が耳に入ったかと思うと、現実に引き戻される。
「…あ、ごめん…ちょっと考え事してた。」
「尾嵜さんって、いっつもぼんやりしてるよね!そこが可愛いんだけど!」
「あはは…ありがと…!」
口角をあげ、明るい口調で礼を言う。
自分を偽るのにも、慣れてしまった。
「確か次、移動教室だったよね!一緒に行かない?」
「いいよ〜。ちょっと待って…準備するから…」
明るくて、いつも笑っていて、冷静で、魔法少女と創造神様が大好き。
これが、月ノ瀬中高一貫校 中等部2年 [漢字]尾嵜 楓[/漢字][ふりがな]おざき かえで[/ふりがな]としての私だ。
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