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バトルシーン多めになります!
そして物語の進みがめっちゃ遅いです。
「下がっていてください」
「あ…はい!」
とりあえず返事をして防御姿勢を取る。
ルキアは確信していることがあった。
この人魔王級に強そうだから大丈夫そう、と。
彼女は、全身に大火傷を負い黒焦げになった魔獣に、最後の一撃を喰らわす。
派手な音を立てたかと思うと、魔獣の姿は消滅していた。
「ふぅ…さて、お嬢さん、お名前は?」
「ありがとうございます…えっと、名前はルキアです!」
驚きつつも自己紹介をすると、彼女は礼儀正しく頭を下げた。
「私は、アイン・レッシュです。以後お見知りおきを。」
サラリと白髪を揺らし、血のような色の目を細める。
所作の一つ一つが丁寧で、それでいて美人だ。
「アインさん!ありがとうございます!助かりました!」
「いえ…それより、どうしてこんなところに…?人間のお嬢さんがこんなところに来るなんて、なかなかないですからね」
どうやらルキアを人間だと誤解しているようだ。
「わたし人間じゃなくて元魔王だよ?」
「ま、魔王?」
疑わしげな瞳でジロジロと全身を眺める。
今の状態じゃ疑われても仕方ないので、ツノと八重歯を見せた。
[水平線]
外に出て、近くの岩に座ると、ルキアは訳を説明した。
「なるほど…それで、追放された…と。」
「そういう訳なんです。」
暇、という個人的な考えも添えて。
「それでは、私と一緒に旅をしませんか?」
「旅?」
「はい、ここで会ったのも何かの縁ですし、どうかなと思いまして…」
「楽しそう!!!!行く行く行く!!!!!」
年甲斐もなくはしゃいでいるが、それほどルキアにとって冒険とは新鮮なものだ。
その様子を見て、緊張がほぐれたのか、アインも穏やかな笑みを浮かべる。
「魔王というので恐ろしい方かと思いましたが、そんなことないようで安心しました。」
「元魔王だよ!わたしはもう、魔王じゃなくて普通の魔族として生きるんだから!」
果たして魔族が普通かどうかは謎だが、満面の笑みを浮かべるルキアは、本気でそうなりたかったのだろう。
「それでは行きましょうか、ルキア。あ、私のことは、アインとお呼びください。」
「わかった!よろしくね、アイン!」
ここに、一風変わったパーティーが誕生した。