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16忍のなんでも屋

#16

#16 嘘

〜14話と同じくらいの時間...〜

元木Side

湧「着いたよ」

俺は送られてきたマップ通りの古いビルの前に着いた。

皇〈よし、じゃあそのビルの3階へ行って〉

湧「了解。今回はどのくらい?」

皇〈3〉

湧「多いな....ごめん、みんなには適当な理由付けて夕飯は俺抜きでって言っておいて」

皇〈わかった〉

湧「どんぐらい"吐かせたら"やっちゃっていいの?」

皇〈んー、まぁ、正確な情報を得られたらでいいよ。〉

湧「わかった」


このビル、古いから階段しか無いな....
しかも錆びて今にも崩れそうだ。
だけど何故か3階へ行く部分だけ妙に綺麗だった。もしかして、他に誰かいるのか?
一応、警戒しておこう。
3階に着いたけど、部屋が多いな...

湧「3階着いたよ、どこの部屋?」

皇〈1番奥の扉が1番大きい部屋〉

湧「わかった、じゃあ、行ってくる」

皇〈了解、一応、カメラを見る限り大丈夫だけど、警戒しておいてね。〉

湧「了解」

俺は扉を開けた。
そこには椅子に縛られている、3人の男が居た。
3って聞いたから結構時間がかかるかと思ったけど、この感じじゃ、すぐ終わりそう。

男達はこっちを睨んでるけど、武器は全て回収されてるはずだし、縛られてからかなり経っているから、全然抵抗できそうに無い。

俺はニコッと微笑んで、

湧「こんにちは、左の方から所属組織名を言ってもらえますか?」

と言った。

『....お前は誰だっ!』

湧「...3秒以内に俺の質問に答えてください。次は無いですよ」

俺はナイフを取り出した。

『...⬛︎⬛︎です』

湧「はい次」

『〇〇です...』

湧「その隣は?」

『...△△』

湧「...正直に答えてくれてありがとうございます。あなた達の組織はこちらと契約を結んでいましたが、全部契約違反しているんですよねぇ....」

『そんなの知らない!!ボスが勝手に契約しただけだろ』

真ん中の男がそう言ってきた。

湧「へぇ...確かあなた、ボスの近くにいつも居て、それに契約書をしっかり見ていたそうで...知らないなんて有り得るんでしょうか?」

『なんでそれをっ...』

湧「......こっちは全部知ってんだよ」

あえて低い声で言った。

『『『....』』』

次に、明るい声で俺はこう言った。

湧「ただ、俺が今から皆さんに聞きたいことはたったの3つだけなんですよ!
1つ!契約違反をしたのは誰か!
2つ!ここの組織の他に契約している所!
3つ!あなた達のボスの弱点!
こんな簡単な質問に正直に答えてもらうだけで良いんですよ!簡単でしょ?」


言い終わった後、1番右の男がこう言った、

『教えてたまるか...!こんなガキによぉ!』

湧「今ガキって言ったか?」

俺は男に近づき、首元にナイフを突き出し、耳元でこう言ってあげた、

湧「確かに、お前らよりは年齢はガキだけど、1個1個わーわー喚くお前らの方がよっぽどガキだけど?」

『チッ....』

湧「さっ!1番左の人から質問に答えてもらいますよ!誰が契約違反をしたんでしょうか?」

『...俺と、俺の同期。同期は脅して一緒にやった。』

湧「...正直に言ってくださりありがとうございます...ではその隣」

『俺と俺の仲の良い部下。』

湧「嘘はついてないようですね...では隣」

『俺が脅して、俺の部下にやってもらった』

湧「皆さんありがとうございます。...なぜこんなにも仲間を大切にしないかはとても疑問なのですが....では次の質問...」

皇〈湧!〉

イヤホンから声が聞こえてきた。

湧「失礼、そのままお待ちくださいね」

俺は後ろを向いた。

湧「[小文字]どうしたの?[/小文字]」

皇〈建物にこの3人以外に誰か人がいる、しかも結構な大人数、気をつけt...湧ッ!!後ろッ!!!!〉

湧「え」

パァン

気づいた時には、乾いた音が部屋に響いた。
真ん中の男が銃を構えていた。
俺の胸の方へ弾が刺さった。

ドサッ

『確認ミスがあったようだな』


皇〈湧っ!!!?〉


『よっしゃ!これで出られ...』



湧「あ゛ー、いってぇ........尻もちついた...」

『は?』

湧「ざんねぇーん、防弾チョッキ着用済みでぇーすw」

俺は撃たれたところを見えやすいように見せてあげた。もちろん血の色は無い。

『くっそ....』

皇〈湧、いつの間にそんなの持ってたの?〉

湧「一応持ってたの」

と、その時1番右の男が口を開いた。

『全員かかれ』

その瞬間、部屋の扉が開き、10人...いや20人?ぐらいの人が入ってきた。
そいつらは全員俺に一直線に向かってきた。

ナイフ1本じゃ足りないな...
俺は苦無を取り出した。

一度に3人に囲まれた。

ナイフと苦無で両方向を刺し、そのままの動きでもう1人も刺した。

何人か倒していると、銃弾が2方向から飛んで来た。急いでナイフを銃弾に振り、跳ね返した。そのまま撃った人が倒れてくれた、ラッキー。
その後、全員倒した。大体1分ぐらいかな。

『...は?』

1番右の男が口をあんぐり開けていた。
俺はニコッと微笑んであげて、質問を続けた。

湧「質問の続きです!ボスの弱点は?」

『幹部から離れると何も出来なくなるところ』

湧「ほうほう、はい次」

『......』

湧「3.....2.....1...」

『ッ戦闘が苦手なところ!』

湧「...ありがとうございまーす、次」

『.....短気なところ』

湧「皆さんよく分かっておられるのですね...では3つ目の質問、他の組織は?」

『◢◢という組織だ』

湧「有名なところですね」

『♦♦♦だ』

湧「最近出来たところだ」

『●●●。』

湧「....俺は正直に答えてくださいと言いました。そのような名前のところは存在しません、というか嘘をつくなんて、逃げられると思っているんですか?」

『...分かった、正直に言う。▌▌▌だ』

湧「ありがとうございます。では、縛られている縄を解いてあげますよ」

俺はナイフで縄を1番左の人から切ってあげた。
そして、そのまま1番右の人を刺した。

『は....?』

湧「ちゃんと答えれば解放するなんて俺は一言も言ってません」

『....でも縄を...解くって...』

湧「あくまで縄を解くだけですよw」

『ヒュー....クッそ...』

湧「多分あなた達は組織に戻っても裏切りがすぐバレて、痛みつけられるだけなんで俺が楽にしてあげてるんですよ....って、もう聞こえてないかw」

さっきまでそこに居た男が、離れて、銃を構えていた。

『....ヒッ』

男の銃を持つ手は震えていた。

『あ.....悪魔だ....』

湧「やだなぁ、悪魔だなんて....むしろまだ優しい方ですよ。本物の悪魔に比べたら、俺なんて天使みたいなもんですよ」

怖がらせないように、笑顔で言ってあげた。

『だ...黙れ...近寄るな....』

震えた声で男はそう言って、銃を乱射し始めた。

俺は全て避けつつ、男に近づき、銃を振り払った。

湧「じゃあね」

1発で終わるように、急所を刺してあげた。

『グッ』
バタッ

湧「あれ?もう1人は逃げ出そうとしてるー」

『ハァッ....ハァッ.....』

湧「帰っても辛いだけだよ?痛いのがずっと続くんだよ?」

『嫌だ....いやだ....』

湧「ほら、俺のところへおいで。すぐに楽にしてあげるよ?」

俺はニコッと笑って言ってあげた。

『いや......だ....』

湧「分かった、俺から行ってあげるね」

そのまま近づき、1発で終わるようにしてあげた。

バタッ

皇〈お疲れ様〉

湧「ねぇーこれ川崎さんどうしよう、かなり後片付け大変なんだけど...」

皇〈ごめん...今日ばっかりは俺もおりもここから離れられないからね...〉

湧「分かった...じゃあまじで帰るの遅くなるわ」

皇〈わかった、じゃあ切るね〉

湧「はーい」

...何か気配を感じる。誰かいる。
ここじゃない、隣の部屋だ。
俺は足音を立てずに、隣の部屋へ向かった。

隣の部屋の扉を開けると、知らない男がこちらへ向かって銃を撃ってきた。

その銃弾は俺の肩をかすった。

湧「いっ....」

『今回はお仲間が居ないようだ』

湧「は...?」

『お前は確か、ついこの間、俺が所属していた組織を壊滅させた...確か、"忍者"だったか?
流石"忍者"、足音を消すのは得意なようだ。』

湧「な、なんで.....全員やったはずなのに」

『あの時、俺はあの事件の後にあそこの建物に入った。誰も居なかった、あるのは微かに匂う血の匂いだけ。嫌な予感がして、防犯カメラを見たんだ。そしたら、お前らが楽しそうに話しているところが映っていた。あと、ボスが撃った弾をお前が仲間を庇って避けるところもしっかり映っていた。』

湧「...」

イヤホンから声は聞こえない。おそらく川崎さんはあの2人の任務の指示に戻ったんだ。

『だんまりか...痛いんだな?お仲間が居ないと何にも出来ないんだな?可哀想に。そのお仲間も今は役に立っていないんだ。』

湧「ハァッ....ハァッ.....」

イライラする。落ち着け俺、敵の前だぞ。

湧「...なぜ、俺がここに居るって分かった」

『仲間の組織のやつが縛られているって分かってね、ついさっきここへ来たんだけど、物音がして、どうやらお取り込み中のようだったから、ここで待ってたんだ。しばらくしたら、何も聞こえなくなった。微かに血の匂いがしたから、もしかして、全員君がやったのかい?』

湧「...ハッwよくきく鼻だな、警察犬にでも生まれ変わったら?」

俺は皮肉たっぷりに言ってあげた。

『生まれ変わる...俺を倒すということだな?』

湧「その通り、賢いね」

『ハッ、どうだか。まぁ俺が勝つよ』

男は銃を構えた。
俺はそれと同時に、ナイフと苦無を構えた。

おそらくあの男のガタイ的に、防弾チョッキを着ているはず...
狙うなら、首だ。
俺は男に近づくため、走った。


『猪突猛進だ、もっと計画的に動いた方がいいのでは?』

湧「計画は立ってるよ?俺、頭の回転早いからさ」

男の銃の音がした。
俺の腹の方へ刺さったが、俺は防弾チョッキをつけているので問題なし。

『防弾チョッキね...』

湧「そっちも着けてるでしょ」

『ご名答。』

俺の首元と額を狙ってくる銃弾をかわしながら、相手に近づいた。
もうちょっとで、首に届く。
その時、頬に銃弾がかすった。

湧「ッ...」

『確か君たちは、人前に立つ仕事をしているんだっけ?君の名前は確か...元木くん?』

なぜかその男は俺の名前を知っていた。
"こっち"では本名を知っている人はとても珍しい。

湧「は.....なんでそこまで知ってるんだよ...」

『さぁ、なんででしょう。元木くんって、随分元気な子だなって思ったけど、そんな怖い顔が出来るなんて。でも綺麗だね。その綺麗な顔に傷が付いたらとっても大変だけど、大丈夫?』

湧「こんくらい、どうってことない」

『いいね、その意気だ』

湧「....はぁっ!!」

コトッ...
バタッ

俺は男の首を切った。
よし、終わり。

湧「ぐっ.....いってぇぇ!!!あ゛ーもっ!」

撃たれたところがとにかく痛い。
涙出てきた。
とりあえず、止血してっと...
あー、そうだ片付けもあった。
この人数で1人。なんでなんだ...

俺はそう思いながら、片付けを終わらせ、みんなのところへ帰った。
肩が痛いと車を運転するのも一苦労だ。


湧「ただいま」

織「おかえり」

皇「おかえりー"雑用"お疲れ様。」

おりと、川崎さんが居た。
この雑用のことが分かっているのはこの2人だからちょうどいいんだけど。
こんな深夜まで、俺のこと待ってたんだ。

織「...湧、すごい返り血の跡と匂い。また派手にやったの?....お風呂入りな」

皇「あ!待って!腕と頬みせて。」

湧「...はい」

皇「いつやったの?俺が見てた時は無傷だったじゃん。」

と、手当てをされながら言われた。

湧「それが...」

俺は雑用が終わってからのことを話した。

皇「まじか....まぁ、よく帰ってきてくれた。ありがとう。」

織「うん、無事で安心した。」

湧「ありがとう.......あのさ、まだまだ俺には守りたいものが多いから、まだやられる訳にはいかないんだよね」

皇「湧のそういうところ、ちゃんと仲間思いだよね。」

織「それが湧のいい所」

湧「...ありがと、じゃ、血の匂い落としてくるわ」

俺はシャワーを浴びた。傷が染みて痛かった。

湧「もう匂わない?」

織「んー、うん、大丈夫」

皇「あのさ、湧」

湧「何?」

皇「湧ってさ、本当にすごいよね、あんな
汚れ仕事を1人でこなして。」

湧「ううん、みんなが居るからあの仕事をしてるんだよ、みんなにあんなことやって欲しくないし、知って欲しくない。」

織「湧、優しいね」

湧「....ありがと」

ガチャ

その時、リビングから個人部屋の廊下へ続くドアが開いた。

颯「湧!!遅かったね」

少しだけ眠そうな颯太がこっちへ来た。

皇「うっちー!寝なって言ったのに...」

颯「ごめんね、皇輝くん」

皇「...いいよ」

颯「やったぁ」

湧「こんな時間まで起きてたの?」

颯「それ言う湧も、どこ行ってたの?」

織、皇「「!」」

湧「........えっとね、これ探してたの。颯太が食べたいって言ってたやつ、ぜんぜん見つからなかったんだよ?」

颯「!ありがと!!ねぇ、今から俺の部屋で一緒に食べよ!」

湧「良いよ」

颯「わーい、じゃ、2人ともおやすみ」

湧「おやすみー」

皇「おやすみ」

織「おやすみなさい」


ガチャ

湧「よし颯太、菓子パーティーだっ」

颯「いぇーい」

俺たちは長い時間お菓子を食べたり、話したりして過ごした。

颯「ねぇ、湧」

湧「ん?」

ちょっと時間が経ったあと、颯太が急に静かになって話し始めた。

颯「夜遅くまで帰ってこなかったの、お菓子のためっていうの、嘘でしょ?」

湧「...やだなぁ、ホントだよ」

颯「ううん、嘘。だって、ちょっと戦った匂いがするし、怪我もしてる。しかも肩って...かなり痛いでしょ?俺がさっきから肩に手を置こうとすると、避けるから...なんか任務でもしてたんでしょ...しかも俺らに言えないような危険なやつ、湧はさ、仲間思いなんだから....嘘ついてくれたんだよね....俺らを心配させない為に....優しい嘘つきだね...俺、湧のことは大体お見通しだからね....わ[小文字]く[/小文字]...[小文字]だいすき[/小文字].....」

颯太は話しながら寝落ちした。

湧「...w颯太、おやすみ。俺も大好きだよ。」

俺は颯太を撫でて、それから俺の唇をそっと颯太の唇に当てた。

湧「...全部お見通し...か」

俺も眠くなってきた。今日は疲れたな。
寝よう。


つづく

作者メッセージ

本日は11月26日!そう!最年長のお誕生日!!🎉おめでとう🎉
ということで、ちょうど湧のメイン回を書き書きしていたのでこの日に更新しました!
どうしよう!5500文字超えちゃったよ!(5783文字)
いつもはだいたい1500文字ぐらいなのに!

まぁ読んでもらったらわかると思うんですけど、癖つめつめハッ○ーセットですね
声が大体は明るいんだけど、そういう時だけ低くなるみたいなね?
あとね、あの、悪魔だーのくだりのところ、あそこね、まじでモブから見ると悪魔とかいう裏設定があります!返り血まみれでナイフ持ってニコニコ笑ってるんですもん、そりゃ悪魔です(癖)
あと、おいでにしてます、メロ男なので(ん)
あと(多い)、肩撃ったやつはお察しの通り第1話の組織のやつです、肩撃たせたのは、自分でも何したいかわかってないんで分かりません!!

最後の方はベーコンレタスをいつもより濃くしてみたりね、私わくうちが一番の推しカプなんでね
なんならね、😘したりね、まぁあれが始めてじゃないんですけど(ん?)

ちなみにいつお菓子を買ったかというと、送り届けた後、店に寄ってから、雑用っていう感じなんで、その店の時に買ってるんですよね、用意周到。

この回は、最年長としての!みたいなシーンを書いて見たかったので書きました!

結構この回自信作で自分で気に入っています!

なんか全体的に長くなった!!ばい

2025/11/26 13:50

みつ
ID:≫ 9djCjEif0ISDM
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