閲覧前に必ずご確認ください
「そんなのとっくの昔に知ってるよね」って具合で意味不明な専門用語がバリバリ出てきます
「そんなのとっくの昔に知ってるよね」状態になりたければ先にあとがきを見る事を推奨します
「そんなの知らなくても雰囲気でなんとかする!!」という方は初めから見て下さいな
モノウ・ベルジャ・ネーゾ卿の日常
「何度でも言うがな、ペルネア。私は今現在、ロリ執事かショタメイドにしか興味がないのだよ」
「だからぁ!! あなたのそうゆうところなせいで今この屋敷は相当な人員不足に陥ってるって分からないんですか!!」
私は目の前にいる相手、モノウ様の半ばふざけた願望の塊である発言に事実を突きつけ、一旦落ち着く為に一呼吸分の間を置いてこう言った。
「大体、ロリ執事とかショタメイドってなんですかっ!! ロリメイドとかショタ執事なら百歩譲ってまだわかりますよ? でもロリ執事って......ショタメイドって......。ふざけるのも体外にして下さい!! 大体そんな事して何の得になるんですか!!」
「ふっ、お前には分からんだろうなっ!! ロリやショタという、時に無垢で、時にナマイキな存在とも言える者に本来の性別とは逆の服を着せる良さをなっ!!」
「分かるはずもないし、分かりたくもありません!!」
「なっ......」と一瞬ベルジャ様が弱まった隙にこう嘆く。
「はあ......昔はロリ執事だのショタメイドなどワケの分からない事は仰らなかったのに......その上吸血鬼だなんて勝手に名乗って......この痴態が屋敷の外にいるウルズ派の者にバレたらその事をネタにさせられて公爵の地位を剥奪なんてされたら......一体何があなたをこんな風に__」
したのですか?
そう言おうとした瞬間、
[大文字][太字][太字][大文字]ガッシャーンッッ!![/大文字][/太字][/太字]
[/大文字]
とすぐ近くのガラスから出た盛大に割れる音が、その嘆きを締め括る言葉を遮った。
「「ッッ!?」」
そう互いに驚いたものの、モノウ様は咄嗟に私を抱き寄せていつからか身につけていたブラウンのマントで、その音と同時に飛び出すようにこちら側へ迫るガラス片から守ってくれた。
その代わりに無防備となったご尊顔にいつくかのガラス片が掠め、色白の肌が赤い血で少し汚れる。
「......貴様、何者だ」
そう言ってじっと睨むような目でモノウ様は向こう側にいる、ガラスを盛大に破壊したであろう人物に視線を向けて、冷静にわずかに怒りを滲ませながらそう問う。
「......何者? フハハハッ!! ならば教えてやろうっ!! 俺はウルズ一派から雇われた傭兵っ!! ホルス・コンドールだッ!!」
向こう側にいた人物は男で、見た目から推測するに年齢は30代後半から40代前半あたりだろうか。
そう高らかに名乗りを上げてこう言った。
「俺の特殊魔術『爆裂』で、さっきのガラスみたいにそこにいるメイド共々お前を爆発させてや」
「『空間転移』」
モノウ様がそう言い放った瞬間、ホルス・コンドールとやらが瞬きする間に、あたかも最初からそこに居なかったように消え失せた。
「ご丁寧に自身の名と襲撃の経緯を明かしてくれるとはな。おかげで座標計算が終わるまでの時間と目的が把握出来た」
「......こうゆう事に関しては流石ですね、モノウ様」
『こうゆう事』は言うまでもないとは思うが、モノウ様の卓越したその『空間転移』の事だ。
なんでもこの世界には『特殊魔術』という物があるらしく、私は詳しくは知らないが限られた者にしか発現しない物らしい。
私の記憶だと2年くらい前、モノウ様が16歳の時まではそんな物は持っていなかったが、あの事件以降からそれを見せ始めた。
それが『空間転移』である。
どうやら対象を指定した場所に移動させたり出来るのだが、その単純明快な効果とは裏腹にモノウ様本人は緯度や経度、果てにはXだのYだのをよく分からない単語を使った『ザヒョウケイサン』とやらを駆使して正確に指定して使ってるらしい。
『感覚で使う事も出来るが計算して使う方が精度が高い』との事だ。
「なに、礼には及ばない」
モノウ様はそう言ったが、私はある疑問はふと浮かび聞いてみる。
「......ちなみに聞きますが、さっきの不届き者はどこに転移させたのですか?」
「んっ? ああ、計算が合っていれば、彼はこの間本で知った火山噴火がよく起こる山の山頂ちょうどに転移したはずだ。多分今頃溶岩で跡形もなく消え失せてるか、崖にしがみついて、来ないであろう救助隊に思いを馳せてるはずだ」
「じゃあ、このガラスは誰に弁償させるのですか?」
「そりゃ、さっきの男に決まって......あっ」
「それで、さっきの男が溶岩で消え失せてる、崖にしがみついてる、どちらにしろ無理なはずですが、一体どう弁償させるのでしょうか」
「......申し訳ないですっっ!!」
こうなるともう立場は逆転する。
「分かったら、さっさとお金を出して下さいっ!! 今すぐ職人を呼んで見積もって貰いますから!! その分だけ出して下さいっ!! 分かりましたかっ!?」
「はいっ!!」
そうして職人を呼んで見積もりをしてもらい、即座にその分の金を払い、修理に取り掛かってもらう。
週に一度は必ず見るこの光景こそモノウ様こと、モノウ・ベルジャ・ネーゾ卿の日常なのである。
「だからぁ!! あなたのそうゆうところなせいで今この屋敷は相当な人員不足に陥ってるって分からないんですか!!」
私は目の前にいる相手、モノウ様の半ばふざけた願望の塊である発言に事実を突きつけ、一旦落ち着く為に一呼吸分の間を置いてこう言った。
「大体、ロリ執事とかショタメイドってなんですかっ!! ロリメイドとかショタ執事なら百歩譲ってまだわかりますよ? でもロリ執事って......ショタメイドって......。ふざけるのも体外にして下さい!! 大体そんな事して何の得になるんですか!!」
「ふっ、お前には分からんだろうなっ!! ロリやショタという、時に無垢で、時にナマイキな存在とも言える者に本来の性別とは逆の服を着せる良さをなっ!!」
「分かるはずもないし、分かりたくもありません!!」
「なっ......」と一瞬ベルジャ様が弱まった隙にこう嘆く。
「はあ......昔はロリ執事だのショタメイドなどワケの分からない事は仰らなかったのに......その上吸血鬼だなんて勝手に名乗って......この痴態が屋敷の外にいるウルズ派の者にバレたらその事をネタにさせられて公爵の地位を剥奪なんてされたら......一体何があなたをこんな風に__」
したのですか?
そう言おうとした瞬間、
[大文字][太字][太字][大文字]ガッシャーンッッ!![/大文字][/太字][/太字]
[/大文字]
とすぐ近くのガラスから出た盛大に割れる音が、その嘆きを締め括る言葉を遮った。
「「ッッ!?」」
そう互いに驚いたものの、モノウ様は咄嗟に私を抱き寄せていつからか身につけていたブラウンのマントで、その音と同時に飛び出すようにこちら側へ迫るガラス片から守ってくれた。
その代わりに無防備となったご尊顔にいつくかのガラス片が掠め、色白の肌が赤い血で少し汚れる。
「......貴様、何者だ」
そう言ってじっと睨むような目でモノウ様は向こう側にいる、ガラスを盛大に破壊したであろう人物に視線を向けて、冷静にわずかに怒りを滲ませながらそう問う。
「......何者? フハハハッ!! ならば教えてやろうっ!! 俺はウルズ一派から雇われた傭兵っ!! ホルス・コンドールだッ!!」
向こう側にいた人物は男で、見た目から推測するに年齢は30代後半から40代前半あたりだろうか。
そう高らかに名乗りを上げてこう言った。
「俺の特殊魔術『爆裂』で、さっきのガラスみたいにそこにいるメイド共々お前を爆発させてや」
「『空間転移』」
モノウ様がそう言い放った瞬間、ホルス・コンドールとやらが瞬きする間に、あたかも最初からそこに居なかったように消え失せた。
「ご丁寧に自身の名と襲撃の経緯を明かしてくれるとはな。おかげで座標計算が終わるまでの時間と目的が把握出来た」
「......こうゆう事に関しては流石ですね、モノウ様」
『こうゆう事』は言うまでもないとは思うが、モノウ様の卓越したその『空間転移』の事だ。
なんでもこの世界には『特殊魔術』という物があるらしく、私は詳しくは知らないが限られた者にしか発現しない物らしい。
私の記憶だと2年くらい前、モノウ様が16歳の時まではそんな物は持っていなかったが、あの事件以降からそれを見せ始めた。
それが『空間転移』である。
どうやら対象を指定した場所に移動させたり出来るのだが、その単純明快な効果とは裏腹にモノウ様本人は緯度や経度、果てにはXだのYだのをよく分からない単語を使った『ザヒョウケイサン』とやらを駆使して正確に指定して使ってるらしい。
『感覚で使う事も出来るが計算して使う方が精度が高い』との事だ。
「なに、礼には及ばない」
モノウ様はそう言ったが、私はある疑問はふと浮かび聞いてみる。
「......ちなみに聞きますが、さっきの不届き者はどこに転移させたのですか?」
「んっ? ああ、計算が合っていれば、彼はこの間本で知った火山噴火がよく起こる山の山頂ちょうどに転移したはずだ。多分今頃溶岩で跡形もなく消え失せてるか、崖にしがみついて、来ないであろう救助隊に思いを馳せてるはずだ」
「じゃあ、このガラスは誰に弁償させるのですか?」
「そりゃ、さっきの男に決まって......あっ」
「それで、さっきの男が溶岩で消え失せてる、崖にしがみついてる、どちらにしろ無理なはずですが、一体どう弁償させるのでしょうか」
「......申し訳ないですっっ!!」
こうなるともう立場は逆転する。
「分かったら、さっさとお金を出して下さいっ!! 今すぐ職人を呼んで見積もって貰いますから!! その分だけ出して下さいっ!! 分かりましたかっ!?」
「はいっ!!」
そうして職人を呼んで見積もりをしてもらい、即座にその分の金を払い、修理に取り掛かってもらう。
週に一度は必ず見るこの光景こそモノウ様こと、モノウ・ベルジャ・ネーゾ卿の日常なのである。
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