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少女の悪夢

「あれ」はいつだって唐突に現れた。
私の世界を真っ黒にさせる。
そうなった時いつも私の心には「怖い」が溢れかえった。
そして気づくの。
音が聞こえない。足の下の感触がない。さっきまで口に入れてたご飯の味がしない。そのご飯の匂いもしない。
とっても怖くて、「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ!!」って叫んで、いつも泣いてた。
誰かが、あの子が私を触るまで。
あの子が私の手に、肩に、背中に、触る。
その時まで「あれ」は続く。
「あれ」が終わった時、あの子はいつも心配そうに「お姉ちゃん、大丈夫?」と聞く。
音が聞こえる。足の下の感触がある。さっきまで口に入れてたご飯の味がするし、ご飯の匂いもする。
それに安心しながら、でもあの子を、弟を怖がらせないように「大丈夫だよ、ただちょっと転んだで頭をぶつけただけだよ」と
よく言った。
弟はそれを聞くと「そっか!! それじゃあね、いたいのいたいの飛んでいけ〜!! ほら、これでもう痛くないよ!!」と頭を撫でて、そう慰めてくれた。
私はその痛みが胸に飛んだ事を知りながら、「ありがとね、レン」と笑って弟を、痛みが酷くなるのを我慢して抱きしめた。
















実はね。
私、「あれ」がどうして出てきたのか知ってるんだ。
いつの頃だったかな。
......いつだったか忘れちゃったけど、最初はね、大人の人達に注射を打たれて、ちょっと経った時なんだ。
さっき言ったみたいになって、そのまま弟に手を触られて「あれ」から目覚めたの。
最初は夢かなって思ったんだけどね、大人の人達からの注射を受けるうちに、段々「あれ」が現れやすくなってきて。

怖いの。
いつだって私をあの暗い世界に閉じ込めようとしてる気がして。
でも、大人の人達からの注射からは逃げれないし、しっかり見られてる。
私、このまま「あれ」に閉じ込められるのかな。
弟も大人の人達から注射を打たれてるけど、大丈夫かな。
弟ももし「あれ」に遭ってるなら。
私が目覚めさせないといけない。
弟の手を、肩を、背中を触って目覚めさせないといけない。
でも弟は全くその素振りを見せない。
もしかしてだけど、「あれ」に遭ってないのかな?
私からすれば「あれ」に遭ってないなら、ちょっと羨ましいけど、とっても嬉しいな。

それと、関係ないけど最近色々忘れやすくなってる気がする。
数日前に読んだ本の内容が思い出せない。
一週間前に会ったはずの友達に会ってもどんな子か忘れてる。
こんなところかな。
別に忘れたいと思ってないのに。

あっ、大人の人達が「No.457」って私と呼んでいる。
行かないと。
でも注射の日じゃないんだけどな。
なんでだろう。



























薬品 「青虫」
この薬品は実験により以下の効能、副作用があることが確認された。

効能 運動能力などの飛躍的向上(個体差あり)。
成分の一部が副交感神経を刺激する事による精神安定。
また一時的ではあるが投与した個体は平均よりも知能が上昇する。

副作用 五感の機能低下(主に視覚だけに影響が起きるが複数低下する個体もいた)。
成分により前頭葉が活性しにくくなり、感情の制御が出来なくなる。
成分の一部により海馬が中期または長期記憶を短期記憶と誤認し、それと同時に短期記憶障害と似た記憶障害を発症させる(なお誤認した短期記憶ではない短期記憶はその障害の対象にはならないことが明らかになった)

実験によると少数ながら副作用だけ出た個体達もいる為、今後の製品化に向けてその個体達を調べる事が決定した。
その結果により分かった情報を期待する。


追記 副作用だけ出た個体達は調べている最中に事故により一体を除き全て死亡し、その事故を起こした職員二人を処分する事に決定した。
なおその一体は事故の後片付けをするために元の部屋に戻した数日後に逃走し、現在その行方を捜索中。
また同室の逃走した個体の双子の弟に関しては、逃走した個体とは逆に効能しか出ていない個体である為、警備を厳重にした上で今後も「青虫」を投与する予定。

作者メッセージ

これ書くの疲れた......
ちなみに最後あーだこーだ頭いい感じに書いてますが、ネットで調べて書いてるので「ここ、そういうことじゃ無くない?」とか言われたらどうしようもないです()

2025/03/24 04:19

紅葉狩り
ID:≫ 041SeWM/cfQKs
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