閲覧前に必ずご確認ください
鋼鉄の時空の朝鮮戦争編を見てからこの作品を見たほうが良いです(そのほうが内容などがわかるので(一番オススメなのは、第二次世界大戦編を見てからが良いと強くおすすめします))
1950年11月。朝鮮半島の冬は、2026年から来た自衛官たちの想像を絶する極寒の地獄へと変貌していた。
北緯40度以北、長津湖周辺。マイナス30度を下回る酷寒の中、国連軍の進撃は凍り付き、そこへ共産圏が隠し持っていた「最悪の切り札」が放たれた。
護衛艦「はぐろ」の艦長という地位を捨て、一人のスタンド使いとして前線に志願した匠人(たくと)三等海佐は、雪原の中に立っていた。彼の隣には、学生服の襟を立て、白い息を吐き出す空条承太郎、そして老練な眼差しで周囲を警戒するジョセフ・ジョースターの姿がある。
「……やれやれだぜ。この寒さ、スタンドの動きまで鈍りやがる」
承太郎が低く呟く。その視線の先、吹雪の向こう側から、機械的な駆動音と、生理的な嫌悪感を催す不気味な精神波(オーラ)が近づいてきた。
[太字][大文字]第1章:サイボーグ・スタンド「シュトロハイム・改」[/大文字][/太字]
雪煙の中から現れたのは、もはや人間とは呼べない異形の集団だった。
先頭に立つのは、かつて第二次世界大戦で自衛隊に敗れ、ソ連の秘密研究所で蘇った元ドイツ軍将校、ルドル・フォン・シュトロハイム。だが、今の彼の身体は、1950年の鉄鋼技術と、盗み出された自衛隊のナノマシン技術、そして「矢」の破片を埋め込んだスタンド増幅器が融合した、歩く要塞と化していた。
「世界一ィィィ! 我がドイツの科学力は、未来の技術を飲み込み、スタンドをも機械化したのだァァァ!」
シュトロハイムの胸部が左右に割れ、そこから重機関銃……ではない、紫色の光を放つ「精神エネルギー放射砲」が突き出した。
彼の背後には、同じく機械化されたスタンド能力を持つ北朝鮮の特殊工作員たちが、音もなく展開する。
「匠人君、気をつけろ!」
ジョセフが叫ぶ。
「奴らのスタンドは、機械によって無理やり出力を上げられている。精密さは欠けるが、破壊力だけなら未知数だ!」
「……分かっています。……行きますよ、承太郎」
匠人が一歩前に出る。彼の背後で、レーダーチャート全Sの黄金の神――『ネオ・ジェネシス』が、吹雪を黄金の光で切り裂いた。
[太字][大文字]第2章:コンマ数秒の絶対支配[/大文字][/太字]
「死ねェェェ、未来の遺物どもがァ!」
シュトロハイムの放射砲が火を噴いた。時空を歪めるほどの精神エネルギーの奔流が、匠人たちを飲み込もうとする。
だが、匠人の瞳が冷徹に輝いた。
能力1:『ザ・ワールド』。
「……時よ、止まれ」
世界から色が消え、吹き荒れる雪の一片までもが空中で静止した。シュトロハイムが放った紫色の光線も、匠人の目の前で巨大な結晶のように固まっている。
止まった時の中で、匠人は静かに歩き出した。彼の目的は、単なる破壊ではない。この「歪んだ進化」そのものを断ち切ることだ。
「……承太郎、君のスタープラチナでも、このエネルギーの直撃は危なかったかもしれないな」
匠人は止まった時の中で、シュトロハイムの周囲を旋回しながら、その機械化された四肢の「接合部」を指差した。
ここで発動するのが、匠人の真の真髄。
能力2:『ゼロ・ディレイ(遅延なき執行)』。
匠人は、シュトロハイムの関節、エネルギー供給パイプ、そして脳に直結された制御チップに対し、次々と「破壊の予約」を書き込んでいく。
指先を触れる必要さえない。彼の意志が、止まった時の中で「既に起きた事実」として空間に刻まれていくのだ。
[太字][大文字]第3章:因果の逆転と多重存在[/大文字][/太字]
「そして、仕上げだ」
匠人はネオ・ジェネシスの能力を全開放した。
多重存在(残像)。
止まった時の中で動いた匠人の全ての軌跡が、黄金の「実体」として固定される。シュトロハイムを包囲するように、12人の匠人が同時に拳を振り上げた状態で固定された。
「……時は動き出す。そして、君には『防御する余地』さえ与えない」
匠人が指を鳴らした。
「時は動き出す(タイム・レジューム)」
その瞬間、世界に色が戻った。
シュトロハイムの視界には、何が起きたか理解する暇もなかった。
彼が「放射砲を発射した」という意識を完結させるよりも早く、能力:絶対先制が発動。彼の思考と行動の間に生じたコンマ数秒の空白に、予約されていた全ての攻撃が叩き込まれた。
ドォォォォォォンッ!!
「な……何ィィィ!? 攻撃が……既に終わっているだとォ!?」
シュトロハイムの機械化された身体が、内側から弾けるように爆発した。
能力:因果の逆転により、彼は「殴られたから壊れる」のではなく、「既に壊れた状態」から戦闘を再開させられたのだ。12人の匠人による全方位からの同時攻撃が、彼の全身を数ミクロン単位で粉砕した。
[太字][大文字]第4章:雪原の静寂[/大文字][/太字]
爆炎が収まった後、そこには鉄屑と化したシュトロハイムの残骸だけが転がっていた。北朝鮮の特殊工作員たちも、承太郎のスタープラチナとジョセフのハーミット・パープルによって瞬く間に無力化されていた。
「……ふぅ。……相変わらず、あんたの能力は見ていて反吐が出るほど完璧だな」
承太郎が、動かなくなったシュトロハイムの残骸を蹴り飛ばしながら言った。
「……艦長だった頃は、ボタン一つでミサイルを飛ばしていました。……ですが、この力は、自分の精神が直接削れる感覚がします。……あまり、気持ちのいいものではありませんね」
匠人は、消えていくネオ・ジェネシスの残光を見つめながら答えた。
ジョセフが、シュトロハイムの胸部から転がり落ちた「矢の破片」を拾い上げる。
「……匠人君。どうやらソ連と北朝鮮は、この矢の力を科学的に抽出しようとしていたらしい。……彼らの後ろには、まだ『大きな影』がいる。……おそらく、この時代に現れたDIO以上の、邪悪な何かがね」
[太字][大文字]第5章:戦士たちの休息なき行軍[/大文字][/太字]
長津湖の吹雪は、さらに激しさを増していた。
匠人たちは、壊滅させた研究所の奥深くに、もう一つの絶望を見つけた。そこには、自衛隊の隊員たちがスタンド能力を抽出するための「実験体」として、カプセルの中に閉じ込められていた。
「……同胞を、こんな目に」
匠人の瞳に、静かな、しかし烈火のような怒りが宿った。
彼は軍服を脱いだが、その心は今も「日本を守る盾」のままだった。
「……承太郎、ジョセフさん。行きましょう。……次は、ピョンヤン。……この悪夢の根源を、私の『ゼロ・ディレイ』で完全に消し去ります」
匠人たちは、凍てつく大地を一歩ずつ踏みしめ、さらに北へと進軍を開始した。
全48話のうち、まだ13話。
彼らの前には、1950年の技術とスタンド能力が融合した、想像を絶する巨大兵器が待ち構えていた。
北緯40度以北、長津湖周辺。マイナス30度を下回る酷寒の中、国連軍の進撃は凍り付き、そこへ共産圏が隠し持っていた「最悪の切り札」が放たれた。
護衛艦「はぐろ」の艦長という地位を捨て、一人のスタンド使いとして前線に志願した匠人(たくと)三等海佐は、雪原の中に立っていた。彼の隣には、学生服の襟を立て、白い息を吐き出す空条承太郎、そして老練な眼差しで周囲を警戒するジョセフ・ジョースターの姿がある。
「……やれやれだぜ。この寒さ、スタンドの動きまで鈍りやがる」
承太郎が低く呟く。その視線の先、吹雪の向こう側から、機械的な駆動音と、生理的な嫌悪感を催す不気味な精神波(オーラ)が近づいてきた。
[太字][大文字]第1章:サイボーグ・スタンド「シュトロハイム・改」[/大文字][/太字]
雪煙の中から現れたのは、もはや人間とは呼べない異形の集団だった。
先頭に立つのは、かつて第二次世界大戦で自衛隊に敗れ、ソ連の秘密研究所で蘇った元ドイツ軍将校、ルドル・フォン・シュトロハイム。だが、今の彼の身体は、1950年の鉄鋼技術と、盗み出された自衛隊のナノマシン技術、そして「矢」の破片を埋め込んだスタンド増幅器が融合した、歩く要塞と化していた。
「世界一ィィィ! 我がドイツの科学力は、未来の技術を飲み込み、スタンドをも機械化したのだァァァ!」
シュトロハイムの胸部が左右に割れ、そこから重機関銃……ではない、紫色の光を放つ「精神エネルギー放射砲」が突き出した。
彼の背後には、同じく機械化されたスタンド能力を持つ北朝鮮の特殊工作員たちが、音もなく展開する。
「匠人君、気をつけろ!」
ジョセフが叫ぶ。
「奴らのスタンドは、機械によって無理やり出力を上げられている。精密さは欠けるが、破壊力だけなら未知数だ!」
「……分かっています。……行きますよ、承太郎」
匠人が一歩前に出る。彼の背後で、レーダーチャート全Sの黄金の神――『ネオ・ジェネシス』が、吹雪を黄金の光で切り裂いた。
[太字][大文字]第2章:コンマ数秒の絶対支配[/大文字][/太字]
「死ねェェェ、未来の遺物どもがァ!」
シュトロハイムの放射砲が火を噴いた。時空を歪めるほどの精神エネルギーの奔流が、匠人たちを飲み込もうとする。
だが、匠人の瞳が冷徹に輝いた。
能力1:『ザ・ワールド』。
「……時よ、止まれ」
世界から色が消え、吹き荒れる雪の一片までもが空中で静止した。シュトロハイムが放った紫色の光線も、匠人の目の前で巨大な結晶のように固まっている。
止まった時の中で、匠人は静かに歩き出した。彼の目的は、単なる破壊ではない。この「歪んだ進化」そのものを断ち切ることだ。
「……承太郎、君のスタープラチナでも、このエネルギーの直撃は危なかったかもしれないな」
匠人は止まった時の中で、シュトロハイムの周囲を旋回しながら、その機械化された四肢の「接合部」を指差した。
ここで発動するのが、匠人の真の真髄。
能力2:『ゼロ・ディレイ(遅延なき執行)』。
匠人は、シュトロハイムの関節、エネルギー供給パイプ、そして脳に直結された制御チップに対し、次々と「破壊の予約」を書き込んでいく。
指先を触れる必要さえない。彼の意志が、止まった時の中で「既に起きた事実」として空間に刻まれていくのだ。
[太字][大文字]第3章:因果の逆転と多重存在[/大文字][/太字]
「そして、仕上げだ」
匠人はネオ・ジェネシスの能力を全開放した。
多重存在(残像)。
止まった時の中で動いた匠人の全ての軌跡が、黄金の「実体」として固定される。シュトロハイムを包囲するように、12人の匠人が同時に拳を振り上げた状態で固定された。
「……時は動き出す。そして、君には『防御する余地』さえ与えない」
匠人が指を鳴らした。
「時は動き出す(タイム・レジューム)」
その瞬間、世界に色が戻った。
シュトロハイムの視界には、何が起きたか理解する暇もなかった。
彼が「放射砲を発射した」という意識を完結させるよりも早く、能力:絶対先制が発動。彼の思考と行動の間に生じたコンマ数秒の空白に、予約されていた全ての攻撃が叩き込まれた。
ドォォォォォォンッ!!
「な……何ィィィ!? 攻撃が……既に終わっているだとォ!?」
シュトロハイムの機械化された身体が、内側から弾けるように爆発した。
能力:因果の逆転により、彼は「殴られたから壊れる」のではなく、「既に壊れた状態」から戦闘を再開させられたのだ。12人の匠人による全方位からの同時攻撃が、彼の全身を数ミクロン単位で粉砕した。
[太字][大文字]第4章:雪原の静寂[/大文字][/太字]
爆炎が収まった後、そこには鉄屑と化したシュトロハイムの残骸だけが転がっていた。北朝鮮の特殊工作員たちも、承太郎のスタープラチナとジョセフのハーミット・パープルによって瞬く間に無力化されていた。
「……ふぅ。……相変わらず、あんたの能力は見ていて反吐が出るほど完璧だな」
承太郎が、動かなくなったシュトロハイムの残骸を蹴り飛ばしながら言った。
「……艦長だった頃は、ボタン一つでミサイルを飛ばしていました。……ですが、この力は、自分の精神が直接削れる感覚がします。……あまり、気持ちのいいものではありませんね」
匠人は、消えていくネオ・ジェネシスの残光を見つめながら答えた。
ジョセフが、シュトロハイムの胸部から転がり落ちた「矢の破片」を拾い上げる。
「……匠人君。どうやらソ連と北朝鮮は、この矢の力を科学的に抽出しようとしていたらしい。……彼らの後ろには、まだ『大きな影』がいる。……おそらく、この時代に現れたDIO以上の、邪悪な何かがね」
[太字][大文字]第5章:戦士たちの休息なき行軍[/大文字][/太字]
長津湖の吹雪は、さらに激しさを増していた。
匠人たちは、壊滅させた研究所の奥深くに、もう一つの絶望を見つけた。そこには、自衛隊の隊員たちがスタンド能力を抽出するための「実験体」として、カプセルの中に閉じ込められていた。
「……同胞を、こんな目に」
匠人の瞳に、静かな、しかし烈火のような怒りが宿った。
彼は軍服を脱いだが、その心は今も「日本を守る盾」のままだった。
「……承太郎、ジョセフさん。行きましょう。……次は、ピョンヤン。……この悪夢の根源を、私の『ゼロ・ディレイ』で完全に消し去ります」
匠人たちは、凍てつく大地を一歩ずつ踏みしめ、さらに北へと進軍を開始した。
全48話のうち、まだ13話。
彼らの前には、1950年の技術とスタンド能力が融合した、想像を絶する巨大兵器が待ち構えていた。