1950年6月26日。開戦からわずか一日で、韓国軍の防衛線は各地で瓦解していた。自衛隊の複合装甲技術を模倣した北朝鮮軍の「T-34/85改」は、既存の対戦車砲をことごとく弾き返し、怒涛の勢いでソウル北郊へと迫っていた。
護衛艦「はぐろ」は、対馬海峡を全速で突破し、黄海へと滑り込んでいた。
[太字][大文字]第1章:漢江の防衛線[/大文字][/太字]
ソウル市内はパニックに包まれていた。漢江(ハンガン)に架かる橋には、避難民と敗走する兵士が殺到している。歴史上ではここで橋が爆破され、多くの市民が取り残される悲劇が起きる。
「……橋を落とさせはしない。自衛隊が到着するまでの時間を稼ぐ」
「はぐろ」の艦橋で、匠人三等海佐は決然と命じた。
「『しなの』へ打電。C-2輸送機による10式戦車の超低空パラシュート降下(LAPES)を敢行せよ。目標、漢江北岸。敵戦車部隊の足を止めろ!」
本来、重戦車の空挺降下は極めて困難だが、2026年の技術で強化されたパラシュートと、10式の軽量かつ高剛性な車体がそれを可能にする。
[太字][大文字]第2章:空から来る「陸の王者」[/大文字][/太字]
ソウル北方の議政府(ウィジョンブ)街道。
黒煙を上げるT-34/85改の群れが、ソウルへの最後の直線道路を突き進んでいた。その時、上空の低い雲を突き破り、巨大な四発輸送機C-2が姿を現した。
「……投下ッ!」
機体後部から、重厚な鋼鉄の塊が次々と放たれる。巨大なパラシュートが3基、同時に開き、凄まじい衝撃と共に10式戦車がソウル北岸の平原に着地した。
着地と同時にパラシュートを切り離し、1200馬力のディーゼルエンジンが咆哮を上げる。
「第1機甲連隊、着地成功。……これより敵戦車連隊を阻止する!」
[太字][大文字]第3章:鉄獅子の咆哮[/大文字][/太字]
T-34/85改の搭乗員たちは、目の前に現れた「滑らかな装甲を持つ異形の怪物」に驚愕した。
「撃て! 奴を粉砕しろ!」
北朝鮮軍の85mm砲が一斉に火を噴く。しかし、10式戦車の第4世代複合装甲は、その砲弾を冷徹に弾き返した。
「照準固定。……撃て」
10式の44口径120mm滑腔砲が、走行しながら正確に火を噴いた。
自動装填装置による3秒に一発という速射。放たれた徹甲弾(APFSDS)は、T-34の正面装甲を紙細工のように貫通し、背後の車両までも巻き込んで爆発させた。
「バカな! 2000メートル以上先から、移動しながら当ててくるだと!?」
アウトレンジからの正確無比な蹂躙。自衛隊の戦車隊は、圧倒的な数差を「技術」で無力化していく。
[太字][大文字]第4章:はぐろ、支援射撃[/大文字][/太字]
海上の「はぐろ」も黙ってはいない。
「目標、敵後続の自走砲部隊。射撃諸元、衛星データより転送。……5インチ砲、対地精密射撃!」
「はぐろ」の主砲が、1分間に40発という猛烈な連射を開始した。
GPS(自衛隊独自運用)誘導を受けた砲弾が、ソウルへと向かう道路をピンポイントで粉砕し、北朝鮮軍の補給路を完全に遮断する。
「……艦長、敵前衛部隊が後退を開始しました! ソウル北部の防衛に成功!」
匠人はモニターを見つめながら、小さく頷いた。
「……だが、これは序の口だ。海中の刺客がまだ消えていない」
その時、「はぐろ」の右舷至近で巨大な水柱が上がった。
ソ連製模倣型潜水艦による、無誘導長射程魚雷の奇襲だった。
護衛艦「はぐろ」は、対馬海峡を全速で突破し、黄海へと滑り込んでいた。
[太字][大文字]第1章:漢江の防衛線[/大文字][/太字]
ソウル市内はパニックに包まれていた。漢江(ハンガン)に架かる橋には、避難民と敗走する兵士が殺到している。歴史上ではここで橋が爆破され、多くの市民が取り残される悲劇が起きる。
「……橋を落とさせはしない。自衛隊が到着するまでの時間を稼ぐ」
「はぐろ」の艦橋で、匠人三等海佐は決然と命じた。
「『しなの』へ打電。C-2輸送機による10式戦車の超低空パラシュート降下(LAPES)を敢行せよ。目標、漢江北岸。敵戦車部隊の足を止めろ!」
本来、重戦車の空挺降下は極めて困難だが、2026年の技術で強化されたパラシュートと、10式の軽量かつ高剛性な車体がそれを可能にする。
[太字][大文字]第2章:空から来る「陸の王者」[/大文字][/太字]
ソウル北方の議政府(ウィジョンブ)街道。
黒煙を上げるT-34/85改の群れが、ソウルへの最後の直線道路を突き進んでいた。その時、上空の低い雲を突き破り、巨大な四発輸送機C-2が姿を現した。
「……投下ッ!」
機体後部から、重厚な鋼鉄の塊が次々と放たれる。巨大なパラシュートが3基、同時に開き、凄まじい衝撃と共に10式戦車がソウル北岸の平原に着地した。
着地と同時にパラシュートを切り離し、1200馬力のディーゼルエンジンが咆哮を上げる。
「第1機甲連隊、着地成功。……これより敵戦車連隊を阻止する!」
[太字][大文字]第3章:鉄獅子の咆哮[/大文字][/太字]
T-34/85改の搭乗員たちは、目の前に現れた「滑らかな装甲を持つ異形の怪物」に驚愕した。
「撃て! 奴を粉砕しろ!」
北朝鮮軍の85mm砲が一斉に火を噴く。しかし、10式戦車の第4世代複合装甲は、その砲弾を冷徹に弾き返した。
「照準固定。……撃て」
10式の44口径120mm滑腔砲が、走行しながら正確に火を噴いた。
自動装填装置による3秒に一発という速射。放たれた徹甲弾(APFSDS)は、T-34の正面装甲を紙細工のように貫通し、背後の車両までも巻き込んで爆発させた。
「バカな! 2000メートル以上先から、移動しながら当ててくるだと!?」
アウトレンジからの正確無比な蹂躙。自衛隊の戦車隊は、圧倒的な数差を「技術」で無力化していく。
[太字][大文字]第4章:はぐろ、支援射撃[/大文字][/太字]
海上の「はぐろ」も黙ってはいない。
「目標、敵後続の自走砲部隊。射撃諸元、衛星データより転送。……5インチ砲、対地精密射撃!」
「はぐろ」の主砲が、1分間に40発という猛烈な連射を開始した。
GPS(自衛隊独自運用)誘導を受けた砲弾が、ソウルへと向かう道路をピンポイントで粉砕し、北朝鮮軍の補給路を完全に遮断する。
「……艦長、敵前衛部隊が後退を開始しました! ソウル北部の防衛に成功!」
匠人はモニターを見つめながら、小さく頷いた。
「……だが、これは序の口だ。海中の刺客がまだ消えていない」
その時、「はぐろ」の右舷至近で巨大な水柱が上がった。
ソ連製模倣型潜水艦による、無誘導長射程魚雷の奇襲だった。