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【完結】虐げられている異母姉のことを、僕たちは知らなかった。

#97

第六章 真実(11)

「「両親を失った私たちをすごく面倒見てくれた人がいてね。[漢字]世里[/漢字][ふりがな]せり[/ふりがな]さんっていうんだけど。お母さまの友達だったの」
あの泥妖怪が現れた折、亡くなった女の人か。
「世里さんもこの前死んじゃったんだけどね。その人の娘さんが、兄さまのお嫁さま。私のお義姉さま」
 こんなところで世里が出てくるとは思わなかった。
「あと、三年前には、姪っ子も生まれたの。[漢字]美冬[/漢字][ふりがな]みふゆ[/ふりがな]ちゃんっていうのよ。今年で四つ」
「え? えっと———」
 まさか一児の父だとは思わなかった。さらに呆然とする。
「でも、お義姉さまも一昨年の十二月に死んじゃったんだ。やっぱり殺された。」
 馨と久世で駆けつけたときは、永姫の時と同じように、既に手遅れだった。
 彼女の最期の言葉で、手にかけた人間が兄妹の父の仇であることを知ったという———。

「それでね。その人が[漢字]仁井戸[/漢字][ふりがな]にいど[/ふりがな]さん。だから私の、私たちの復讐は"そいつ"を殺すこと。分かった?」
 久世はパンと手を打ち、
「これで私の長い話はお終い。ご清聴ありがとうございましたー」
 と笑った。その目は全く笑っていなかった。
 誰も何も言えず、ただ沈黙だけが流れた。
 両親は情報量の多さに呆然としていた。
「えっと……質問いいですか」
 静かに凱は手を上げた。
「何?」
「今、最近の話を聞かせてください。首塚山にあった邸が無くなったって、どういうことですか?」
「今? 今はね———」
 久世は少し考え込んだ。
「今まで話したようなことが、また起こっているの。って言えばいいかしら」
「……そんなこと……」
「最初は、やっぱり人がよく来るようになった、ってところかな。まあ、前の邸と比べれば人の多いところに引っ越したから、人が来ること自体はよくあることだったけど。でも、明らかに風貌がおかしい奴らがうろつくことが多かったから、こっちも警戒していたの」
 改めて邸を厳重に隠し、食糧の供給源を確保し、邸の周囲の見回りを強化した。
 永姫の妹のような事態が起こらぬよう、「何かあれば自害せよ」というお達しが出た。
 命あるものである、やみくもに人や妖怪を殺すわけにもいかない。最初はただの[漢字]様子見[/漢字][ふりがな]ようすみ[/ふりがな]だった。
 しかし———馨の妻が、仁井戸と交戦して死亡してしまった。
「それで、思ったの。家族を守るために、こっちも手段を選んでいられないって」
 百鬼の方も、何か仕掛けることにした。
 しばらくして、馨と久世で相手方の人間を捕え、何を企んでいるのか聞き出したらしい。
「こういうとき、魔力はいいわよね、拷問することなく自白させられるから」
 聞き出した内容は、あの噂と同じだ。
「それだけなら良かったのよね、こっちだけの問題だったから」
 久世が大きくため息をついた。
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作者メッセージ

どんどん人物設定と話の展開がおかしくなってるね
…………どうしよ?(知らんがな)

2025/10/30 08:53

錦野 真名
ID:≫ 49jonrKhevwZo
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