文字サイズ変更

【カウントダウン投稿#11】消えたカギの部屋

深夜、古い館の廊下を歩くと、かすかな風の音が耳を打った。廊下の奥にある扉は鍵がかかっているはずなのに、微かに開いている。手をかけると、扉は冷たく、内部からは微かな光が漏れていた。
中に入ると、部屋は静まり返り、何も置かれていないはずの机の上に、一枚の紙が広がっていた。文字は整然と並んでいるが、見覚えのない記号と数字の羅列。読もうと目を凝らすと、文字が微かに動き、ページの内容が変わっていく。
「ここにいるのは誰だ?」
声は頭の中に響くが、部屋には誰もいない。振り返ると、扉は閉まっていて、外の廊下の景色も少し歪んで見える。部屋の空気は重く、胸の奥が締め付けられるような感覚が広がった。
机の紙を手にすると、文字が一瞬光り、部屋の中に見えない扉の輪郭が浮かび上がる。恐怖と好奇心に押され、手を差し伸べると、まるで空気が液体のように歪み、指先が扉を押し開ける。
その向こうには別の空間が広がっていた。床は歪み、壁は無限に伸び、天井は霧のように揺れる。足を踏み出すたびに、空間が変化し、道が増えたり消えたりする。自分の記憶の一部が、床に映る影として漂っていた。
振り返ると、元の部屋は消え、ただ無限に変化する迷路だけが残った。紙片は手から消え、ただ冷たい空気だけが指先に残る。恐怖は薄れ、代わりに興味が湧く。どこに続くか分からない迷路を歩む自分に、微かな期待と好奇心が絡みつく。
館の中で、部屋はもう一度現れることはないかもしれない。だが、忘れられた鍵と謎の紙が示す先は、無限に広がる未知の世界だった。

作者メッセージ

普通に非公開のままでしたごめんなさい😇

2026/01/14 19:26

愛麗ちゃん@ありがとう
ID:≫ 1.6ekCz9QCfE6
コメント

クリップボードにコピーしました

この小説につけられたタグ

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権は愛麗ちゃん@ありがとうさんに帰属します

TOP