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東方終焉譚~フランドール・スカーレット編2~

まず人里に向かうことにしたフラン。
[太字]フランドール・スカーレット[/太字]「それにしてもどれがいいかな~♪」
こんなに気分が高揚するのは久しぶりに思える。フランはその感情をレミリアたちに早くも伝えたくなった。
1つの店に目が留まった。
[太字]フランドール・スカーレット[/太字]「お団子屋さん…?」
看板には『団子屋』と大きく書かれていた。興味をそそられた彼女は、迷いもせずに入っていった。
[太字]団子屋店員[/太字]「ありがとうねぇ、おまけに1本付けといたるわ」
[太字]フランドール・スカーレット[/太字]「わぁっ…!ありがとう!」
受け取ったのは三色団子にみたらし団子。地下室で閉じこもっていた彼女には食べたことのないものだった。
[太字]フランドール・スカーレット[/太字]「いっただっきまーす!」

[打消し]                           [/打消し]パクッ




















[太字]フランドール・スカーレット[/太字]「美味しい…!こんなおいしいものが紅魔館にはなくて人里にあったの⁉」
団子を食べる手は一向に止まらない。これも全て団子が美味しすぎるのが悪い…とついつい思うフラン。
[太字]フランドール・スカーレット[/太字]「ん~…これお土産にしようかな?」
そう決めかけた時、
[太字]簪屋の店員[/太字]「いらっしゃいませ~!簪はいかが~⁉」
という声が耳に入った。
[太字]フランドール・スカーレット[/太字]「…うん、まだまだ楽しみながら吟味しなきゃ、一番いいものを選んじゃおう!!」
と、思い直して声のした方に早足で向かった。















[太字]フランドール・スカーレット[/太字]「あ、この簪とかお姉様っぽい!…でもなぁ…」
どうせなら『お揃い』がいい。ちっぽけで小さな感情でしかなくても、彼女にとっては一大事。
[太字]フランドール・スカーレット[/太字]「あ!瞳の色って確か一緒なんだから、紅色にしようっと!」
他の皆の簪は、何色にしようかと悩んでいたら。ふと羽に目がいった。
水色、緑、紫、青…。宝石のように光る羽を見ていれば、大切な人々の顔が思い浮かぶ。
[太字]フランドール・スカーレット[/太字]「よしっ!決ーっめた!」


[太字]レミリア&フラン[/太字]・・・紅色
[太字]十六夜咲夜[/太字]・・・水色
[太字]パチュリー・ノーレッジ[/太字]・・・紫色
[太字]こあ[/太字]・・・青色

飾りは皆、月と星型で。同じ色が、繋がりを感じることができた。
[太字]フランドール・スカーレット[/太字]「それと、団子も買っちゃお!」
人里でお土産選びも楽しむことも出来た彼女は、そろそろ帰らなきゃと思いなおす。
[太字]フランドール・スカーレット[/太字](今度はお姉様達と皆で遊びに行きたいな)
帰り際にそう考えたフランドール・スカーレットだった。








































[太字]フランドール・スカーレット[/太字]「ただいま!お姉様、[小文字]達[/小文字]…」


彼女を迎えたのは、完全で瀟洒な従者ではなかった。

彼女を迎えたのは、心臓近くにぽっかりと風穴の開いた十六夜咲夜だった。

彼女を迎えたのは、荘厳な館ではなかった。

彼女を迎えたのは、崩れ落ちた紅魔館だった。

彼女を迎えたのは、微笑みながら「おかえり、フラン」と言ってくれる姉ではなかった。

彼女を迎えたのは、咲夜の近くで号泣している、大好きな姉のレミリア・スカーレットだった。

[太字]レミリア・スカーレット[/太字]「[大文字]あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙[大文字]あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙咲゙夜゙ッ゙[/大文字][大文字][大文字]咲夜ぁ゙っ!![/大文字][/大文字][/大文字]」
レミリアはフランの居るのにも気づかなかったのだろうか。グングニルを強く握り締め、










[太字]レミリア・スカーレット[/太字]「ははっ…」

[打消し]                            [/打消し][大文字][大文字][大文字]グチャッ[/大文字][/大文字][/大文字]
[太字]フランドール・スカーレット[/太字]「……[小文字]お姉、様?[/小文字]」
彼女にとって、それはショックな出来事である。

何百年も住んでいた場所が壊れていた。

大切なメイドが死んでいた。

他の皆の生死も知らない。

それでも恐らく死んでいる。

帰っている間に皆死んでいた。

1人外で楽しんでいる間に皆死んでいた。

目の前で死んだ。

大切な、姉が死んだ。

自分は、何もできなかった。
















[太字]フランドール・スカーレット[/太字]「嘘、嘘って言ってよ、ねぇ、[大文字][大文字]ねぇっ!![/大文字][/大文字]」
レミリアを揺り動かしても反応はない。ただどろどろと流れ落ちる深紅の液体は、生暖かく、彼女の手に溜まっていく。
[太字]フランドール・スカーレット[/太字]「[打消し]          [/打消し][小文字]ぁ[/小文字]、」














































[太字]フランドール・スカーレット[/太字]「ぁあ[大文字]あ[/大文字][大文字][大文字]あ[/大文字][/大文字][大文字][大文字][大文字]あ[/大文字][/大文字][/大文字][大文字][大文字][大文字][大文字]あ[/大文字][/大文字][/大文字][/大文字][大文字][大文字][大文字][大文字][大文字]あああああっ!![/大文字][/大文字][/大文字][/大文字][/大文字]」


















[打消し]                                 [/打消し][大文字]ブツンッ[/大文字]










[太字]フランドール・スカーレット[/太字]「………………………………………………」

























[太字]フランドール・スカーレット[/太字]「[大文字][大文字][大文字]あははははははははははははは!![/大文字][/大文字][/大文字]」



ぐっ





[太字]フランドール・スカーレット[/太字]「きゅっとしてどかーん!」



















[大文字][大文字][大文字]ドォォオオオオンッ!![/大文字][/大文字][/大文字]

































[太字]フランドール・スカーレット[/太字]「みぃんな、壊れちゃえ」

作者メッセージ

幻想郷を終焉に導いた少女。どんなに強くても精神が壊れれば意味をなさない。彼女は皆の事を考えながら初めてのお出掛けしている間に大切な仲間と紅魔館を亡くし、愛する姉を目の前で喪った。強力な能力を持った彼女は、見ていることしか出来なかった。
「外なんてなければよかった」
全てを失った彼女にとって、幻想郷は存在価値があったのか。そしてもし幻想郷を破壊した後。
きっと、1人の少女として大好きな皆に逢いに逝ったのだろう。

2025/02/11 21:24

ビターチョコ
ID:≫ 01tP/3FyKl7KA
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