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恋愛恐怖症

入学して、そろそろ2ヶ月が経つ。
俺–琥内月斗(こうち つきと)–は未だに友だちが中学・小学校時代の友だちしかいない。
今日は席替え。誰の隣になるのやら_

「隣の席よろしくねっ!」
隣の席になったのは多分この市、いやこの県1くらいの美女、嫋風憐駕(たおかぜ れんか)さんだ。
男子の恨みかったかもな…
嫋風さんはたくさんの人に告白されたりしている。
中にはストーカーしている最低な人も。
けれど彼女はたくさん話しかけてくれた。
高校に入ってから、1番仲良くしているのは嫋風さんではないだろうか。
そういう感じで仲良くなって、俺は「憐駕ちゃん」、憐駕ちゃんは「ツキくん」と呼んでくれた。

ある日、いつも通り学校に行き、靴箱を見ると、
俺のスリッパにたくさん画鋲が置いてあり、くしゃくしゃにされた紙に「消えろ」「死ね」「殺すぞ」などの脅しの言葉が並べられていた。
俺は恐ろしくて先生に相談しようとしたが、おそらく、憐駕ちゃんをストーカーしている奴らが邪魔をしてきた。
それを憐駕ちゃんに伝えると、「信じられない。ツキくんにそんなことした奴らを許さない」と、先生に言ってくれたりストーカーの親に直接言ったりして、憐駕ちゃんとストーカーは2度と関わるなと言うことになった。
それをきっかけにさらに仲良くなり、「憐駕」「ツキ」と呼び捨てするようになった。俺を恨む人は何人も何人もいたけど、すぐに憐駕が解決してくれた。

_「月斗って憐駕ちゃんと付き合ってるの!?すご!!」
俺が中学校時代好きだった女の子がそんなふうに言った。
え…付き合ってる…?俺は憐駕のことは恋愛対象として見たことはなかった。憐駕は大事な友だちだった。
「違う、俺達は仲のいい友だちだよ。」
ーそこから、憐駕と俺は学校ではバレないように接するようになってしまった。

「ごめんね、ツキ。」
憐駕から送られてきたLINE。
「憐駕は悪くないよ。」
「あのね、急で悪いけど今週の土曜空いてる?」
「空いてる。」
「2人でショッピングモール行かない?」
…そうすると、他の奴らに絶対誤解させちまう。
「他の奴らが誤解しちまうけどいいのかよ」
「うん!あと、まあ私にまつわる話?もしたいし!!」

あっという間に日曜が来た。
ショッピングモールでは買い物をしたりご飯やスイーツを食べたりすごく楽しかった。
その途中、見慣れた男子が憐駕に近づいた。
「…あの!僕ずっと憐駕ちゃんのこと好きだったんです!付き合ってくださいっ!!」
…俺の習い事で知り合った小学校時代からの親友、蒼夢(あゆむ)だった。
「蒼夢?なんでここに憐駕がいるって…」
遮るように蒼夢は続けた。
「憐駕ちゃんは人気だからきっと無理だと思っていたけど!今日なら言えると思って!」
「…ごめんなさい」
悲しげな笑みを見せて憐駕は言った。
「…っそうですか」
今にも泣きそうな蒼夢は全速力で走り立ち去った。
「…伝えようとしてたこと、伝えやすくなった。」
と憐駕は独り言を漏らした。
「私、自分で言うのもなんだけど色んな人に告白されてるじゃん?
私、全員振ってるんだよね。」
「…そんな噂は聞いたことある。
…失礼だけど、どうしてなんだ?」
「私ね、こういう言葉選び合ってるかわかんないけど…恋愛恐怖症なの。」
恋愛、恐怖症?
「ちょっと長い話になるけど、聞いてくれる?」
俺は頷き話に耳を傾けた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私はね、小6から中2にかけてずっと好きだった男子がいたの。
ずっとずっと、私には告白なんて無理だと思って告白していなかったの。
でも、勇気を出して、修学旅行の日の夜、告白したの。
「ずっと貴方のことが好きでした」ってね。
そしたらその男子は「俺もだよ。」って言ってくれて。
私たちは付き合うことになった。
付き合って2週間?くらいだったかな
私は「今度の土曜日ショッピングモールに行こうよ!」って誘ったの。
今私たちがいる、このショッピングモール。
その男子は爽空(そら)って言うんだけど、爽空はね、
「ごめん土曜日は用事あるんだ」って。
普通用事で行けないって言うのはそっかで終わるんだけど、私その時なんか…変な感じがして。
爽空は、普段友だちとかとDMとかしないインスタのサブ垢教えてくれてて。
土曜日にね、正直こんなことしちゃダメだってわかってるけど、そのサブ垢がね、位置情報オンだったから、見たら。
私に行けないって言ったショッピングモールにいたの。
家族と買い物か、とか普通思うよね?
私きっとおかしかったんだろうね。
ショッピングモールに行ったの。
…そしたらね、爽空が女の人と腕を組んでショッピングモールに入っていくのが見えて。
私泣き崩れたよ。
浮気されてるなんて。
次の日爽空にたくさん追求したよ?
でも「知らない」「俺は土曜用事あって体育館にいた」とか嘘つくの。
信じれなくて。別れようかと思ったけどずっと好きだった彼だから。
もう少しだけ、と思って。私は涙ながらに「あとちょっとだけ付き合わせて」と言ったの。馬鹿だよね、私。

その次の日ね、爽空は交通事故で死んだの。
信じられなかった。
私が自殺させたとか思った。
でも爽空はちゃんと信号を守っていて、時速100キロの車が信号無視して突っ込んできたんだって。
嘘だと思った。嘘だと思いたかった。
…嘘じゃなかった。葬式に出たの。
あの日爽空と一緒にいた人もいた。そんなことはどうでもいいけど。
爽空は骨になって、壺に収められた。
…これがね、私なりの『恋愛恐怖症』。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
憐駕は涙を流していた。
爽空のことをすごく愛していたんだろうな、と感じた。
俺は、初めて憐駕を守りたいと思った。
「俺だったら、爽空ってやつなんかみたいに憐駕をほったらかしになんかしない。」
「…え?」
「…無理だとわかっても、気づいたらダメなんだよな。
俺は憐駕が好きだ。付き合ってください。」
憐駕は涙を拭いて優しい笑顔で返事をしてくれた。

「ね〜ツキ!土曜みんなでショッピングモール行こうよ!」
「いいな!よし行くか、太耀(たいよう)、天雨(あめ)!」
「やったあ!!」
俺の周りには愛する妻と、双子の息子と娘。
あの頃を思い出しながら、食事の準備をしている。

作者メッセージ

初めて書いたのでぜんっぜん上手じゃないです…(._.)
話の内容おかしかったりしたら優しく!教えていただけると嬉しいです(( m(_ _)m

2025/05/21 20:27

りる/liru
ID:≫ 4cyoWQmWeUI6k
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