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スズネコ様の「16兄妹はとにかくうるさい!?」と設定が似ておりますが、スズネコ様の承認を得ております。ご了承ください。
アミ視点
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
『ザザ――点呼!』
『タム』『ルカ』『ヒナ』『ラノ』『ショウ』『ソウタ』『アミ』『ソラ』
ソラの通信が通る。
『今日、強敵による襲撃がある。目的は本部防衛及び弟妹たちの守護。
敵は中央入口から入る。迎撃はルカ姉、屋上着いた?』
『OK』
『わかった。
ルカ姉が屋上から侵入者を狙撃、数を減らす。地下室入口に侵入されたら、入口待機のショウ、ソウタ、タムが殺す。
ほうれんそうは厳守。死ぬ間際は、「あ」でもなんでもいいから残して死んで。死んだらラノが回収、アミが蘇生。
配置、ルカ姉が屋上。タム、ショウ、ソウタが地下。私、ラノ、アミ、ソラが弟妹守りと指揮って感じ』
『『『『了解』』』』
私に与えられた役目は、弟妹たちを守ること。
動き回られたら困るから、彼らの部屋には鍵をかけている。
『来た。一、二、三、四・・・・・・十六。十六人居る。狙撃する』
『了解』
パァンッ、パンッ、パァンッ!
銃声が聞こえる。
パァンパァンパァンパァンパァンパァン!
『取り逃がした。中央は全員殺した』
『無駄打ちしてない?』
『してないはず』
『じゃあ残り七人。思ったより削った、作戦通り行くよ』
この作戦には、穴がある。
主戦力となるタム兄、ルカ姉、ショウ兄、ソウ兄が皆外に出ていること。
つまり、私、ヒナ姉、ラノ兄、ソラちゃんの非戦闘員で、弟妹達を守ることになる。
しかも、「死者蘇生」の異能を持つ私が死んではいけない。この采配は、少しつつけば大きく崩れる。
だが、一度この未来を見たヒナ姉が立てた作戦だ。成功する確率は高いはず。
『奴ら地下室の入口にまっすぐ来た。やっぱり知られてる』
『了解。作戦通りだ』
銃声が轟く。
ルカ姉のライフルの「パァン!」という音ではない。連射型の「ダダダダダッ」みたいな音。
多分、タム兄、ショウ兄、ソウ兄が接敵した。
『地下入口待機部隊、接敵した?』
『・・・うん、ちょっと・・・キツい』
『あ、死ッ――ツッ』
『ソウとの通信が切れた』
『死んだね。ラノ、回収よろしく』
『了解しました』
患者が運ばれてくる。薬入れを取り出し、紙コップに水を注ぎ入れる。
『ソウタ連れて来ました、お願いします』
ふう。深呼吸。
ベッドに死骸が寝かせられる。
大丈夫。大丈夫だから。
怪我を確認する。銃創が8ヶ所。それだけだ。・・・確実に死んでいる。
自分の腕に、ナイフで縦に深い切り傷を作る。そして、滴り落ちる血をコップに溜める。
ある程度溜めれば、ソウ兄の口をこじ開け、中に流し込む。
そして、心肺蘇生法で、心臓の動きを補助する。
すると、死者の意識が徐々に戻ってくる。
だが、ここで私に襲い来るのが「副作用」だ。
『ソラちゃ・・・』
通信でソラちゃんを呼び、後の心肺蘇生を頼もうとした。
だが、副作用で視界がぐわんぐわんと歪み、目眩と吐き気が襲い来る。
『副作用ね! ソラ、頼んだ』
『はいっ』
ソラちゃんがソウ兄の蘇生を続けてくれた。
薬入れから三回分の薬を取り出し、水でグイッと流し込む。辛い。
私は世界の理に反する異能を持っている。いわゆる禁忌。
だから、副作用もそれなりに大きく、薬の量も多いのだ。
視界が元に戻った、そう思ったときだった。
『『――ツッ』』
『え、あ・・・ショウ兄とタム兄の、通信が切れた・・・っ』
『嘘っ、タム兄まで?』
タム兄は異能「怪力」を持つ。かなりの場数を踏んだ強者だ。だから中々死なないはずなのに。
『ッ嘘ッ――ツッ』
『ル、ルカ姉も切れた・・・』
『何があった?』
『やあやあ諸君。元気だったかな?』
通信の乗っ取り。
『下層に捨てたはずのゴミが、いつの間にか中層まで這い上がって来るなんてね。正直驚いたよ。
でも、ゴミはどう足掻いてもゴミ。僕達に刃を向けられたら困るし。今、この場での殺処分が決定しました〜、おめでと〜』
この声。その口調。
『だから、さっさと死ね』
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
『ザザ――点呼!』
『タム』『ルカ』『ヒナ』『ラノ』『ショウ』『ソウタ』『アミ』『ソラ』
ソラの通信が通る。
『今日、強敵による襲撃がある。目的は本部防衛及び弟妹たちの守護。
敵は中央入口から入る。迎撃はルカ姉、屋上着いた?』
『OK』
『わかった。
ルカ姉が屋上から侵入者を狙撃、数を減らす。地下室入口に侵入されたら、入口待機のショウ、ソウタ、タムが殺す。
ほうれんそうは厳守。死ぬ間際は、「あ」でもなんでもいいから残して死んで。死んだらラノが回収、アミが蘇生。
配置、ルカ姉が屋上。タム、ショウ、ソウタが地下。私、ラノ、アミ、ソラが弟妹守りと指揮って感じ』
『『『『了解』』』』
私に与えられた役目は、弟妹たちを守ること。
動き回られたら困るから、彼らの部屋には鍵をかけている。
『来た。一、二、三、四・・・・・・十六。十六人居る。狙撃する』
『了解』
パァンッ、パンッ、パァンッ!
銃声が聞こえる。
パァンパァンパァンパァンパァンパァン!
『取り逃がした。中央は全員殺した』
『無駄打ちしてない?』
『してないはず』
『じゃあ残り七人。思ったより削った、作戦通り行くよ』
この作戦には、穴がある。
主戦力となるタム兄、ルカ姉、ショウ兄、ソウ兄が皆外に出ていること。
つまり、私、ヒナ姉、ラノ兄、ソラちゃんの非戦闘員で、弟妹達を守ることになる。
しかも、「死者蘇生」の異能を持つ私が死んではいけない。この采配は、少しつつけば大きく崩れる。
だが、一度この未来を見たヒナ姉が立てた作戦だ。成功する確率は高いはず。
『奴ら地下室の入口にまっすぐ来た。やっぱり知られてる』
『了解。作戦通りだ』
銃声が轟く。
ルカ姉のライフルの「パァン!」という音ではない。連射型の「ダダダダダッ」みたいな音。
多分、タム兄、ショウ兄、ソウ兄が接敵した。
『地下入口待機部隊、接敵した?』
『・・・うん、ちょっと・・・キツい』
『あ、死ッ――ツッ』
『ソウとの通信が切れた』
『死んだね。ラノ、回収よろしく』
『了解しました』
患者が運ばれてくる。薬入れを取り出し、紙コップに水を注ぎ入れる。
『ソウタ連れて来ました、お願いします』
ふう。深呼吸。
ベッドに死骸が寝かせられる。
大丈夫。大丈夫だから。
怪我を確認する。銃創が8ヶ所。それだけだ。・・・確実に死んでいる。
自分の腕に、ナイフで縦に深い切り傷を作る。そして、滴り落ちる血をコップに溜める。
ある程度溜めれば、ソウ兄の口をこじ開け、中に流し込む。
そして、心肺蘇生法で、心臓の動きを補助する。
すると、死者の意識が徐々に戻ってくる。
だが、ここで私に襲い来るのが「副作用」だ。
『ソラちゃ・・・』
通信でソラちゃんを呼び、後の心肺蘇生を頼もうとした。
だが、副作用で視界がぐわんぐわんと歪み、目眩と吐き気が襲い来る。
『副作用ね! ソラ、頼んだ』
『はいっ』
ソラちゃんがソウ兄の蘇生を続けてくれた。
薬入れから三回分の薬を取り出し、水でグイッと流し込む。辛い。
私は世界の理に反する異能を持っている。いわゆる禁忌。
だから、副作用もそれなりに大きく、薬の量も多いのだ。
視界が元に戻った、そう思ったときだった。
『『――ツッ』』
『え、あ・・・ショウ兄とタム兄の、通信が切れた・・・っ』
『嘘っ、タム兄まで?』
タム兄は異能「怪力」を持つ。かなりの場数を踏んだ強者だ。だから中々死なないはずなのに。
『ッ嘘ッ――ツッ』
『ル、ルカ姉も切れた・・・』
『何があった?』
『やあやあ諸君。元気だったかな?』
通信の乗っ取り。
『下層に捨てたはずのゴミが、いつの間にか中層まで這い上がって来るなんてね。正直驚いたよ。
でも、ゴミはどう足掻いてもゴミ。僕達に刃を向けられたら困るし。今、この場での殺処分が決定しました〜、おめでと〜』
この声。その口調。
『だから、さっさと死ね』