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スズネコ様の「16兄妹はとにかくうるさい!?」と設定が似ておりますが、スズネコ様の承認を得ております。ご了承ください。

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【半参加型】塔で足掻く16人のものがたり

#5

#4 強襲 (アミ)

アミ視点

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

『ザザ――点呼!』
『タム』『ルカ』『ヒナ』『ラノ』『ショウ』『ソウタ』『アミ』『ソラ』

 ソラの通信が通る。

『今日、強敵による襲撃がある。目的は本部防衛及び弟妹たちの守護。
 敵は中央入口から入る。迎撃はルカ姉、屋上着いた?』
『OK』
『わかった。
 ルカ姉が屋上から侵入者を狙撃、数を減らす。地下室入口に侵入されたら、入口待機のショウ、ソウタ、タムが殺す。
 ほうれんそうは厳守。死ぬ間際は、「あ」でもなんでもいいから残して死んで。死んだらラノが回収、アミが蘇生。
 配置、ルカ姉が屋上。タム、ショウ、ソウタが地下。私、ラノ、アミ、ソラが弟妹守りと指揮って感じ』
『『『『了解』』』』

 私に与えられた役目は、弟妹たちを守ること。
 動き回られたら困るから、彼らの部屋には鍵をかけている。

『来た。一、二、三、四・・・・・・十六。十六人居る。狙撃する』
『了解』

 パァンッ、パンッ、パァンッ!
 銃声が聞こえる。
 パァンパァンパァンパァンパァンパァン!

『取り逃がした。中央は全員殺した』
『無駄打ちしてない?』
『してないはず』
『じゃあ残り七人。思ったより削った、作戦通り行くよ』

 この作戦には、穴がある。
 主戦力となるタム兄、ルカ姉、ショウ兄、ソウ兄が皆外に出ていること。
 つまり、私、ヒナ姉、ラノ兄、ソラちゃんの非戦闘員で、弟妹達を守ることになる。
 しかも、「死者蘇生」の異能を持つ私が死んではいけない。この采配は、少しつつけば大きく崩れる。

 だが、一度この未来を見たヒナ姉が立てた作戦だ。成功する確率は高いはず。

『奴ら地下室の入口にまっすぐ来た。やっぱり知られてる』
『了解。作戦通りだ』

 銃声が轟く。
 ルカ姉のライフルの「パァン!」という音ではない。連射型の「ダダダダダッ」みたいな音。
 多分、タム兄、ショウ兄、ソウ兄が接敵した。

『地下入口待機部隊、接敵した?』
『・・・うん、ちょっと・・・キツい』
『あ、死ッ――ツッ』
『ソウとの通信が切れた』
『死んだね。ラノ、回収よろしく』
『了解しました』

 患者が運ばれてくる。薬入れを取り出し、紙コップに水を注ぎ入れる。

『ソウタ連れて来ました、お願いします』

 ふう。深呼吸。
 ベッドに死骸が寝かせられる。
 大丈夫。大丈夫だから。

 怪我を確認する。銃創が8ヶ所。それだけだ。・・・確実に死んでいる。
 自分の腕に、ナイフで縦に深い切り傷を作る。そして、滴り落ちる血をコップに溜める。

 ある程度溜めれば、ソウ兄の口をこじ開け、中に流し込む。
 そして、心肺蘇生法で、心臓の動きを補助する。
 すると、死者の意識が徐々に戻ってくる。
 だが、ここで私に襲い来るのが「副作用」だ。

『ソラちゃ・・・』

 通信でソラちゃんを呼び、後の心肺蘇生を頼もうとした。
 だが、副作用で視界がぐわんぐわんと歪み、目眩と吐き気が襲い来る。

『副作用ね! ソラ、頼んだ』
『はいっ』

 ソラちゃんがソウ兄の蘇生を続けてくれた。
 薬入れから三回分の薬を取り出し、水でグイッと流し込む。辛い。

 私は世界の理に反する異能を持っている。いわゆる禁忌。
 だから、副作用もそれなりに大きく、薬の量も多いのだ。

 視界が元に戻った、そう思ったときだった。

『『――ツッ』』
『え、あ・・・ショウ兄とタム兄の、通信が切れた・・・っ』
『嘘っ、タム兄まで?』

 タム兄は異能「怪力」を持つ。かなりの場数を踏んだ強者だ。だから中々死なないはずなのに。

『ッ嘘ッ――ツッ』
『ル、ルカ姉も切れた・・・』
『何があった?』
『やあやあ諸君。元気だったかな?』

 通信の乗っ取り。

『下層に捨てたはずのゴミが、いつの間にか中層まで這い上がって来るなんてね。正直驚いたよ。
 でも、ゴミはどう足掻いてもゴミ。僕達に刃を向けられたら困るし。今、この場での殺処分が決定しました〜、おめでと〜』

 この声。その口調。

『だから、さっさと死ね』

作者メッセージ

かなり長くなってしまいました。
第一章開幕です。

これから、16人はどうなるのか。
現れた人物とは一体誰なのか。

これからも読んでくれると幸いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。では、また次のお話で。

2025/08/18 10:08

シロツメクサと朝ぼらけ
ID:≫ 1rbH5j8ImDtsI
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