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曲パロです
⚠ご注意
筆者はカラフルピーチの動画を視聴したことがないため、一部解釈違いなどがあるかもしれません。
理解度が低いです。すみません。
✦・┈┈┈┈┈┈┈┈ ・✦
「ね、××くん、帰ろ」
「あ、いいよ」
幼馴染の○○。「彼氏ほしい〜」とか言ってたけど、かなりかわいい女の子。
対して俺は、運動神経まあまあで性格△の低スペック。顔もフツーである。
それなのに、○○はずっと一緒に居てくれる。
まあ非リア同士仲良くしてくれてるんだと思いたい。
参考書の類をカバンに押し込み、階段を駆け下りる。
靴箱には、○○が待っていた。
「もう〜、遅いよっ」
「ごめんごめん」
ふと昇降口のドアの先を見る。ザーザー降りの大雨だ。
「やべっ、傘持ってきてない」
「え〜、天気予報で言ってたよ」
「俺は遅刻ギリギリなの知ってるだろ、朝はテレビなんて見てる場合じゃないんだよ」
「ったく、今日は傘入れてあげるから」
彼女はそう言いながら、靴箱からレインブーツを取り出した。
そういえば、そのレインブーツを、前見たのはいつだっけ。
中学校で、文化祭の準備のために二人で居残りした時だっけ。
にわか雨が突然降ってきて、その時も彼女の傘に入れてもらった。
あの時見た虹は綺麗だったな。
「お〜い、××くん。聞いてるー?」
「あ、ごめん、ぼーっとしてた」
「早く行こっ」
「ああ」
急いで乱雑に靴を取り出し、足でどうにかいじって靴を浅く履く。
「行くよ」
彼女の傘に入る。低くて背を若干曲げる。
「うん。あ、傘持つぜ」
「別にいいよ〜」
「俺が窮屈なの! お前の方が背低いんだからさぁ」
ひょいっと、彼女の手から傘の柄を奪い取る。
「あっ! まあいいや、頼んだ」
「そういえば、小学校の頃はお前のほうが背高かったなぁ」
「見下せて良かったのに、今じゃ××のほうが大きいもんね」
「見下すってのはこんなにいい気分なんだな」
「なんだとっ!」
「ははっ、別にいいだろ! 小学校の分のやり返しだ」
「む〜っ」
「男子ってのは後伸びするタイプなんですぅ〜」
「うざっ。そんなんだからモテないんだよ」
他愛もない話をしながら、踏み切りの時間を待つ。
「あっ、雨弱まった?」
狭い傘から、右手を外に出す。手のひらに当たる水滴はまばらだった。
「俺、出るよ」
傘の柄を彼女に押し付け、傘から出る。
彼女は少しだけ不服そうな顔をしていた。
「ていうか、ほぼ降ってないぜ。傘畳んだら?」
「・・・そうだね」
返ってくる返事は、予想よりずっと低い声だった。
彼女は少し俯きながら、傘を畳んだ。
電車が轟音を立てながら、通過していく。
ゆっくりと、踏み切りの棒が上がっていく。
「? ほら、行くぞ」
「・・・うん」
「あ? どうした、さっきから」
「あのね、聞いてほしいんだけど」
なんだ? 彼氏でもできたのか?
そんなことを少しでも考えた自分を後悔した。
「あのさ、私、余命があと半年なんだ」
「はっ!?」
思いがけない言葉に、大きく目を見開く。
「えっ、えっえっ嘘だろ? ドッキリかなんかか?」
「いや、本当」
「嘘だろ? だって、お前は今までずっと元気で・・・」
彼女がこちらを見つめる。
その目は涙で潤んでいた。しかも、泣き笑いするような顔で。
信じたくなかった。
「ごめんね、言いたくなかった。ずっと前から、重い病気だったんだ。
どうにか治療して、手術も受けて、今は回復したけど。もう、体が限界なんだって」
「・・・」
「悲しませたくなかったから、言わなかった。
・・・私だって、信じたくなかったよ。もっと、××といたかった」
何か、励ましの言葉を言おうと思った。
だが、口はぱくぱく動くばかりで、何も言葉が出てこなかった。
[小文字]「・・・うん。うん。大丈夫。」[/小文字]
彼女は小声で何かを言った後、こちらに体の向きを揃えて、言った。
「好きです! 付き合ってください!」
彼女の顔は、赤く染まっていて、泣きながら、何か覚悟を決めた顔だった。
「こちらこそ」
そう言ったけど、その言葉は雨の音でかき消された。
さっきまでほぼ止んでいたのに、ザーザーと再び降り始めた。
彼女は、笑いをこらえきれないと言うかのように口を押さえて笑っていた。
俺も、腹をかかえて笑った。少し、涙で滲んでいた。
土砂降りの中、俺らは公園で遊んだ。
笑いながら。
雨が上がって、公園の蛇口を使って靴から泥を落とした。
水たまりには、虹が映っていた。
「君だけを見つめる。だから、俺と、付き合ってください」
俺は、頭を下げて、告白し返した。
頭を下げたのは、誠意を示したかったのもそうだけど、顔を隠したかった。
彼女は少し笑って、
「こちらこそ」
と答えてくれた。
笑いあいながら、僕らは別れた。
✦・┈┈┈┈┈┈┈┈ ・✦
「天国でも、元気にしてるかな」
結局、アイツはあの時から九ヶ月くらい元気に過ごした後、倒れて入院して闘病して、天国に行った。
ザーザー降りの雨の日、俺は必ずあの公園に寄り道する。
夕立が上がって、俺は一人傘を畳む。
水たまりの奥に、虹が見える。その先に、いつもアイツが笑っているような気がした。
- 1.1000年生きてる / いよわ
- 2.くろうばあないと / いよわ
- 3.ビターチョコデコレーション / syudou
- 4.Overdose / なとり
- 5.あの夏が飽和する。 / カンザキイオリ
- 6.モニタリング / DECO*27
- 7.化けの花 / なきそ
- 8.混沌ブギ / jon-YAKITORY
- 9.グッバイ宣言 / Chinozo
- 10.DAYBREAK FRONTLINE / Orangestar
- 11.アスノヨゾラ哨戒班 / Orangestar
- 12.電機 / 原口沙輔
- 13.共依存 / ちいたな
- 14.今はいいんだよ。 / MIMI
- 15.Be My Guest / Azari
- 16.ウルフィズム / ふぁるすてぃ
- 17.ギラギラ / Ado
- 18.アンヘル / かいりきベア
- 19.堕落ちゃん / ¿?
- 20.あいしていたのに / MARETU
- 21.IMAWANOKIWA / いよわ
- 22.Shadow Shadow / Azari
- 23.雨乙女 / Raon
- 24.ゆびきりレイン / カラフルピーチ