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スズネコ様の「16兄妹はとにかくうるさい!?」と設定が似ておりますが、スズネコ様の承認を得ております。ご了承ください。
ヒナ視点
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「rain train」本部、我が家の地下。
地下も広く、地下だけで十部屋くらいあるのだ。
いや広すぎるでしょ。
その中央、作戦会議室。
会議室の中央にある大机の、一番奥にある、ひじかけつきの大きなチェア。
それが私の席だ。
私は形式だけとはいえ、「rain train」のボスを務めている。
お金の計算やらスケジュールやら、武器の補充やら全部管理しているのだ。
とてつもなく疲れる。戦闘員の皆のほうが疲れるんだろうけど、頭が痛くなる。
書類作業に疲れて、背もたれによりかかって、上を見上げる。
目を閉じる。未来が見える。
私の異能は「未来予知」。ボスに抜擢された要因の一つ。
カレンダーの数字は、1週間後。
そして、この地下に侵入してくる黒ずくめの男達。
思わぬ襲撃に、何も武装せず、無防備な私達はただ抹殺されるだけ。
「一方的な殺戮」「弱肉強食」「圧倒的支配者」「絶対的強者」。そんな言葉が頭を[漢字]過[/漢字][ふりがな]よぎ[/ふりがな]る。
目を見開き、アミとソラの名前を呼ぶ。
「はい」
「はーい、ヒナ姉、何の用?」
「未来が見えた。1週間後、ここは襲撃に遭う」
「へー」
「・・・」
「だから、武器とクスリの補充を頼みたい。いつもの3倍の量」
「そんなに?」
「うん。あっちは圧倒的強者、って感じだった。能力も頻繁に使うと思うし。念には念を入れる」
「「わかった」」
「カードキー。いつも通り返してね」
金庫のカードキーを二人に渡す。
二人は無言で頷き、会議室を出ていった。
私は、準備に走るだけ。最適な作戦を立て、誰も死なせない。
まあ、死んでもアミが蘇生するだけなんだけどね。
うげっ、ぐっ。・・・副作用だ。
チェアから落ちるようにして降りる。
吐き気吐き気吐き気、吐き気吐き気吐き気。視界がぐわんぐわん揺らぐ。
ハイハイをするように、床を伝う。必死に。誰かを呼ぶ気力も起きない。
各部屋に置いてある薬箱に手をかける。だが、手が震えているせいで箱を開けられない。
「ヒナ姉! 大丈夫か!? 副作用?」
ショウが私に駆け寄ってくれた。
ショウは薬箱を開け、薬箱に入った紙コップに、すぐ近くにある水道から水を注ぎ入れる。
そして、私の名前が書かれた薬入れと紙コップを手渡してくれた。
薬入れのボタンを押し、一回分の薬を口の中に入れる。紙コップの水で一気に流し込む。
「大丈夫か?」
「・・・うん。ありがと」
立ち上がる。
そう。私達は能力を使うと、大きな副作用が起こる。
副作用を抑えるための薬も尋常じゃなく、苦痛を伴う。
タム兄とルカ姉とかいう化け物たちは、もう克服しているけど。
次は私なんだ速く克服しなければ。ボスとして、姉として、下の子たちに顔が立たない。
「もう大丈夫、ありがとう」
「安静にな」
[漢字]来[/漢字][ふりがな]きた[/ふりがな]る決戦に向けて、準備しなければ。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「rain train」本部、我が家の地下。
地下も広く、地下だけで十部屋くらいあるのだ。
いや広すぎるでしょ。
その中央、作戦会議室。
会議室の中央にある大机の、一番奥にある、ひじかけつきの大きなチェア。
それが私の席だ。
私は形式だけとはいえ、「rain train」のボスを務めている。
お金の計算やらスケジュールやら、武器の補充やら全部管理しているのだ。
とてつもなく疲れる。戦闘員の皆のほうが疲れるんだろうけど、頭が痛くなる。
書類作業に疲れて、背もたれによりかかって、上を見上げる。
目を閉じる。未来が見える。
私の異能は「未来予知」。ボスに抜擢された要因の一つ。
カレンダーの数字は、1週間後。
そして、この地下に侵入してくる黒ずくめの男達。
思わぬ襲撃に、何も武装せず、無防備な私達はただ抹殺されるだけ。
「一方的な殺戮」「弱肉強食」「圧倒的支配者」「絶対的強者」。そんな言葉が頭を[漢字]過[/漢字][ふりがな]よぎ[/ふりがな]る。
目を見開き、アミとソラの名前を呼ぶ。
「はい」
「はーい、ヒナ姉、何の用?」
「未来が見えた。1週間後、ここは襲撃に遭う」
「へー」
「・・・」
「だから、武器とクスリの補充を頼みたい。いつもの3倍の量」
「そんなに?」
「うん。あっちは圧倒的強者、って感じだった。能力も頻繁に使うと思うし。念には念を入れる」
「「わかった」」
「カードキー。いつも通り返してね」
金庫のカードキーを二人に渡す。
二人は無言で頷き、会議室を出ていった。
私は、準備に走るだけ。最適な作戦を立て、誰も死なせない。
まあ、死んでもアミが蘇生するだけなんだけどね。
うげっ、ぐっ。・・・副作用だ。
チェアから落ちるようにして降りる。
吐き気吐き気吐き気、吐き気吐き気吐き気。視界がぐわんぐわん揺らぐ。
ハイハイをするように、床を伝う。必死に。誰かを呼ぶ気力も起きない。
各部屋に置いてある薬箱に手をかける。だが、手が震えているせいで箱を開けられない。
「ヒナ姉! 大丈夫か!? 副作用?」
ショウが私に駆け寄ってくれた。
ショウは薬箱を開け、薬箱に入った紙コップに、すぐ近くにある水道から水を注ぎ入れる。
そして、私の名前が書かれた薬入れと紙コップを手渡してくれた。
薬入れのボタンを押し、一回分の薬を口の中に入れる。紙コップの水で一気に流し込む。
「大丈夫か?」
「・・・うん。ありがと」
立ち上がる。
そう。私達は能力を使うと、大きな副作用が起こる。
副作用を抑えるための薬も尋常じゃなく、苦痛を伴う。
タム兄とルカ姉とかいう化け物たちは、もう克服しているけど。
次は私なんだ速く克服しなければ。ボスとして、姉として、下の子たちに顔が立たない。
「もう大丈夫、ありがとう」
「安静にな」
[漢字]来[/漢字][ふりがな]きた[/ふりがな]る決戦に向けて、準備しなければ。