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スズネコ様の「16兄妹はとにかくうるさい!?」と設定が似ておりますが、スズネコ様の承認を得ております。ご了承ください。
ユキ視点
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
我が家は16人兄妹。
血の繋がりはないけれど、家族同然の間柄。
「アイキャンフライデー!」
「ははははっ!」
学校から帰れば、僕より下の弟妹たちと遊ぶ。
上の兄姉たちは、一斉に帰ってくる。夕方に帰ってくることもあるけど、大抵は夜遅く。日付が変わったって帰ってこない日もしばしば。
お金を稼ぐために、毎日毎日働いているらしい。
自分たちのためにとても苦労させていると思うと申し訳なく思うし、とても感謝している。
だから、僕も、小学校を卒業したら働く。
お兄ちゃんとお姉ちゃんたちと一緒に。
兄姉たちのためにも、僕には、僕より下の子たちと遊んで、疲れさせて9時までに寝かせる義務がある。
ユーリも同い年だけど、僕のほうが上なんだぞ。
遊ぶといっても、大抵やるのは鬼ごっこやかくれんぼ。
この広大な敷地を使わないなんてもったいないからね。
「・・・3、2、1。もういいかーい?」
かくれんぼの鬼役を引き受けた、ハヤトの声が聞こえる。
ここで「もういいよー」と音を出してしまえば、位置を掴まれ、不利になる。
「「「もういいよー」」」
何人かの返答が聞こえる。ふっ、馬鹿め。
「行くよー」
始まりの場所から、足音が聞こえる。
入っていいエリアは雑木林のみ。雑木林の中で、かくれんぼで最も強い場所は、太いスギの木の裏。
このゲームでは、逃走者を見つけ、さらにタッチしなければいけない。
ハヤトは正直言うと太っている。だから、速さで負ける気がしない。
「ユキ! やっぱそこにいるよね!」
ハヤトの声。見つかった。
「毎回そこにいるから分かっちゃうよーん」
ウザい。
まあ、毎回いるのは否定できない。
ゲームが鬼ごっこに変わる。
全速力で逃げ、木の密度が高いゾーンに入って、撒く。それで行こう。
チラッとハヤトを見て、逃げるつもりだった。
「タッ、チ!」
ハヤトが、僕の背中を叩いた。
「ふふーん。僕を太っているからと侮ったな? でも、僕はユキよりは筋肉あるからね!」
「悔し・・・」
「はっはっは! さあ、俺の代わりに他を探すのだ!」
「ハヤトの[漢字]下僕[/漢字][ふりがな]しもべ[/ふりがな]になるつもりはないから。自分で探して」
「・・・すんませんべい」
毎回イラつく〜、この弟め!
「ほら、行きなよ」
「いや、疲れたから一休み」
「プププ〜、ハヤト君、その脂肪が重すぎて、疲れちゃったんだねぇ〜?」
「こっのっやろっ」
「あ〜れ〜、ユキより筋肉あるんじゃないの〜?」
「・・・ッ」
「言い返せないんだぁ〜? いくら瞬発力があっても、持続力がなきゃ意味ないよね〜?」
ハヤトは、黙って走り出した。
こうやって煽って、嫌われてもいいから、走らせる。
(一人に限っては、脂肪を落とし、筋肉をつけさせる。)
疲れさせて寝させて、成長させる。これが僕の役目だ。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
タム「いや、そんなこと頼んだ覚えないんだけど」
others「「「「それな」」」」
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
我が家は16人兄妹。
血の繋がりはないけれど、家族同然の間柄。
「アイキャンフライデー!」
「ははははっ!」
学校から帰れば、僕より下の弟妹たちと遊ぶ。
上の兄姉たちは、一斉に帰ってくる。夕方に帰ってくることもあるけど、大抵は夜遅く。日付が変わったって帰ってこない日もしばしば。
お金を稼ぐために、毎日毎日働いているらしい。
自分たちのためにとても苦労させていると思うと申し訳なく思うし、とても感謝している。
だから、僕も、小学校を卒業したら働く。
お兄ちゃんとお姉ちゃんたちと一緒に。
兄姉たちのためにも、僕には、僕より下の子たちと遊んで、疲れさせて9時までに寝かせる義務がある。
ユーリも同い年だけど、僕のほうが上なんだぞ。
遊ぶといっても、大抵やるのは鬼ごっこやかくれんぼ。
この広大な敷地を使わないなんてもったいないからね。
「・・・3、2、1。もういいかーい?」
かくれんぼの鬼役を引き受けた、ハヤトの声が聞こえる。
ここで「もういいよー」と音を出してしまえば、位置を掴まれ、不利になる。
「「「もういいよー」」」
何人かの返答が聞こえる。ふっ、馬鹿め。
「行くよー」
始まりの場所から、足音が聞こえる。
入っていいエリアは雑木林のみ。雑木林の中で、かくれんぼで最も強い場所は、太いスギの木の裏。
このゲームでは、逃走者を見つけ、さらにタッチしなければいけない。
ハヤトは正直言うと太っている。だから、速さで負ける気がしない。
「ユキ! やっぱそこにいるよね!」
ハヤトの声。見つかった。
「毎回そこにいるから分かっちゃうよーん」
ウザい。
まあ、毎回いるのは否定できない。
ゲームが鬼ごっこに変わる。
全速力で逃げ、木の密度が高いゾーンに入って、撒く。それで行こう。
チラッとハヤトを見て、逃げるつもりだった。
「タッ、チ!」
ハヤトが、僕の背中を叩いた。
「ふふーん。僕を太っているからと侮ったな? でも、僕はユキよりは筋肉あるからね!」
「悔し・・・」
「はっはっは! さあ、俺の代わりに他を探すのだ!」
「ハヤトの[漢字]下僕[/漢字][ふりがな]しもべ[/ふりがな]になるつもりはないから。自分で探して」
「・・・すんませんべい」
毎回イラつく〜、この弟め!
「ほら、行きなよ」
「いや、疲れたから一休み」
「プププ〜、ハヤト君、その脂肪が重すぎて、疲れちゃったんだねぇ〜?」
「こっのっやろっ」
「あ〜れ〜、ユキより筋肉あるんじゃないの〜?」
「・・・ッ」
「言い返せないんだぁ〜? いくら瞬発力があっても、持続力がなきゃ意味ないよね〜?」
ハヤトは、黙って走り出した。
こうやって煽って、嫌われてもいいから、走らせる。
(一人に限っては、脂肪を落とし、筋肉をつけさせる。)
疲れさせて寝させて、成長させる。これが僕の役目だ。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
タム「いや、そんなこと頼んだ覚えないんだけど」
others「「「「それな」」」」