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「ふぅ」
彼女の転送を済ませ、僕はため息を落とした。
彼女は魔界に生まれた、ただの悪魔だ。
僕が存在に気づいた頃には、彼女はマモンを殺していた。
そして、あっという間に五人を殺し、ベルフェゴールを封印した。
ベルフェゴールは彼女の恩師らしく、殺さなかったらしい。
厄介な七人を消してくれて、彼女に感謝している。
だが、彼女の素性が知れない。不安要素は抹消しなくてはならない。
それで、グレテラ神話というデタラメな神話を送りつけてみたら、彼女はやすやすと信じた。
主神権限を使って調べてみても、彼女の記録には何も書かれていなかった。
つまり、彼女は堕天使か、最上位神にして「狂神」ユウグレの息がかかった者ということになる。
だが、彼女に天使権限を与えた際に、彼女が「本性」を取り戻したようには見えなかった。
ユウグレの手先か・・・。
いざという時のために、飼い慣らしておくに超したことはない。
眷属化はかけたし、近いうちに僕に牙を剥くことはないだろう。
だが、遠くない未来に、彼女はベルフェゴールを殺し、ユウグレの眷属になり、僕を殺すだろう。
それまでに、布石を打っておかなければ・・・。