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邪魔するなら殺すけど?

#3

side - #1 主神は化け物の正体に気づいた


「ふぅ」

 彼女の転送を済ませ、僕はため息を落とした。

 彼女は魔界に生まれた、ただの悪魔だ。
 僕が存在に気づいた頃には、彼女はマモンを殺していた。

 そして、あっという間に五人を殺し、ベルフェゴールを封印した。
 ベルフェゴールは彼女の恩師らしく、殺さなかったらしい。

 厄介な七人を消してくれて、彼女に感謝している。

 だが、彼女の素性が知れない。不安要素は抹消しなくてはならない。

 それで、グレテラ神話というデタラメな神話を送りつけてみたら、彼女はやすやすと信じた。
 主神権限を使って調べてみても、彼女の記録には何も書かれていなかった。

 つまり、彼女は堕天使か、最上位神にして「狂神」ユウグレの息がかかった者ということになる。
 だが、彼女に天使権限を与えた際に、彼女が「本性」を取り戻したようには見えなかった。

 ユウグレの手先か・・・。
 いざという時のために、飼い慣らしておくに超したことはない。
 眷属化はかけたし、近いうちに僕に牙を剥くことはないだろう。

 だが、遠くない未来に、彼女はベルフェゴールを殺し、ユウグレの眷属になり、僕を殺すだろう。
 それまでに、布石を打っておかなければ・・・。
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