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曲パロです

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《リクエスト募集中》曲パロ / プレイリスト

#16

ウルフィズム / ふぁるすてぃ

 おやおや、こんな夜に来客ですか。
 そういう事情でしたか、ご苦労さまです。
 もしよろしければ、一晩泊まっていかれませんか?
 どうぞどうぞ、遠慮なく。

 自己紹介していませんでしたね、私は××と申します。
 このお屋敷の管理を任されています。まあ、凡人といったところです。
 どうぞ、こちらにお座りください。

 今夜の月はとても綺麗ですね。
 貴方の美しい顔がよく見えるほどに。
 お世辞? 本音ですよ、リップサービスは苦手でしてね。

 お風呂を沸かして来ますね、失礼します。

◇─◆──◇─────◇──◆─◇

 客人の女性の首元から、そっと歯を抜く。
 歯型の残る首元を髪で隠し、音を立てずに立ち去る。
 鮮血のワインをすっかり飲み干し、酔いを堪能する。

 穏やかな寝顔ですね。
 過去に食べた方々も、同じ顔をして死んでいきました。
 最後の安らぎを堪能しているのでしょうね。

 この美しい顔を食べてしまうのも惜しいですが、どうにも食欲に勝てないんです。
 お許しください。いただきます。

 今日はもう寝ましょうか。
 それにしても寒いですね。

 そういえば、あの方、美しい顔をお持ちでしたね。
 誰かに似ているような・・・。
 まあ、今まで食べた数多の方たちに似ていたのでしょう。

 おやすみなさい。

◇─◆──◇─────◇──◆─◇

 翌朝、起きて見てみると昨夜の客人の女性の心臓は止まり、死んでいた。

 命を保てる程度には残したつもりだったのですがね。
 どうすれば、食欲に勝てるでしょうか。

 さて、[漢字]遺体[/漢字][ふりがな]こちら[/ふりがな]も食べるとしましょうか。いただきます。

 顔一面にべったりと付着した血を洗い流す。

 ああ、食糧が尽きてしまいましたね。
 明日の糧に囚われるのも辛いですね。
 まあ、補充すればいいだけですし。

◇─◆──◇─────◇──◆─◇

「んぁッ」

 起きたまま吸うのもいいものですね。
 貴方は既に、私の一部となりました。
 ふふっ、明日もよろしくお願いしますね?

「んッ」

 昨日とはまた違っていいですね。
 おっと、この辺りでやめておかないと、人間は死ぬんでしたね。

 あらら、身体が言うことを聞かない。

 本能を止める方法ってないんですかね?

◇─◆──◇─────◇──◆─◇

「あっ」

 いけないいけない。声を漏らしてしまいました。

 私は、すべてを思い出しました。
 私はこの屋敷の執事で、彼女はお嬢様で・・・、領主さまは・・・。

 私、なんてことをしたのでしょうか。
 赦されざる罪を、・・・、ああ・・・、もう・・・、自分で、自分が赦せないです。
 お嬢様、私はあなたに断罪してほしかったのですね。
 そこにいるのでしょう?

◇─◆──◇─────◇──◆─◇

 食欲が、胃袋の中で暴れ回るのが自分でもわかります。
 でも、もう、私は私を赦さない。
 看過できる範囲はとっくに過ぎている。

 今、このお屋敷には、人間は誰一人と居ません。
 お嬢様の断罪を、この身にしかと受け入れるためです。

 人狼は、日中、外を出歩くことができません。
 陽に灼かれて死ぬからです。

 そして今、このお屋敷に遺体も血もストックはありません。 
 私はここで、餓死して罪を贖うのです。

◇─◆──◇─────◇──◆─◇

 無理でした。
 生存本能と食欲はカニバリズムを始めました。
 自分で自分を食べることの気持ち悪さときたら。

 ・・・決めました。
 私は、明日の日中、外に出て、陽光を浴びます。
 これで、罪が消えることはありませんが。
 少しでも、赦してくれますでしょうか?

◇─◆──◇─────◇──◆─◇

 ずるずると、本能は後ろ髪を引いてきます。
 足は異様なほどに重いです。
 でも、今日ぐらいは、本能に、勝って、みせます。

 お屋敷の、古ぼけた両扉を開き、重い足を引き摺る。
 毎晩世話し続けた見事な庭園が目の前に広がる。

 ジリジリと、陽光はだんだんと私の身体を蝕んで行きます。
 蝕むというより、清めるというほうが正しいでしょうか。

 これで、やっと貴方の元に逢いに逝けますね。

 痛いです。とてつもなく。
 でも、後悔はありません。
 失礼、訂正します。
 一つだけ、後悔があります。

 それは、あの日、人狼に、、成り下がった、、、ことです。
 満月の、、あの、、、晩に。
 あの、、、、白い、、、、、、、、、、悪魔に、、、、、、、、、、、・・・。

作者メッセージ

自分でもわからないほど謎エンドです。
過去イチの駄作です。
リクエストの「ウルフィズム / ふぁるすてぃ」でしたー。

2025/09/27 09:36

シロツメクサと朝ぼらけ
ID:≫ 1rbH5j8ImDtsI
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