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曲パロです
ゆっくりと暮れてゆく夕焼け空を見上げる。
太陽が描く、青ともオレンジとも形容し難いその美しい色を背景に、寂れた遊園地は今日も動かない。
観覧車の天辺まで登っても、得られるものは何もない。
ただ、残るのは虚しさだけ。
自分が生きていた証?
――なにもないね。カワイソウ。
どうしても、自分を他人のように見る自分がいる。
観覧車の下を見る。軽く四十メートルはあるだろうか。
軽々と飛び降りる。本来なら自殺できるほどの高さでも、僕は死なない。いや、死ねない。
友人を殺めたその日から、僕の身体には悪魔が取り憑いている。
鏡を見れば、自分の双眸がこの世のものとは思えないほどつり上がっている。
僕の悪魔は、僕を守り続ける。死から。
いや、僕を解放させずに、この世に縛り付ける鎖のほうが正しいか。
ふらふらと歩みだした足は、勝手に教会まで僕を連れ出す。
棺の中には、友人が居る。僕が殺めた、最愛の友人。
腐食が進んでおり、彼女の美しい顔が汚れてきていた。
僕は、「醜い彼女を見たくない」と言って、棺に火を放った。
ちらちらと燃えていた微かな炎も潰え、彼女は灰になった。
とてつもない後悔が僕を襲った。
火を放った時は、気軽な感覚で行ったことなのに、僕はとても悔やんだ。
何故、彼女を殺した?
何故、彼女を燃やした?
人の形を保たせてあげるのが、僕の償いではなかったのか?
僕が、僕をなじった。苦しかった。
三人目の僕は、「後悔しても意味ないのに」と、また僕をなじった。
しゃがみ込み、頭を掻きむしる。
もう投げ出したい、死にたい。そう思っても、悪魔が僕を縛り続ける。
教会の女神像と、大きな十字架に手を合わせる。
十字架に触れる。
でも、僕の悪魔は消滅してくれない。
もう嫌だ。もう嫌なんだ。
そう思っても、逃げ出せない。
ああ。理解した。
これは、神様が用意した償いなんだ。
僕が永い間、友人を殺めたことを懺悔する償い。
償わせるために、神様は僕を解放してくれない。
理解した。
その日から、僕は女神像に向かって懺悔し続けた。
頭を床にこすりつけ続けた。
ある日、頭を下げ続けていたからか、ひどく気分が悪かった。
頭を上げ、水を汲みに行こうと立ち上がったら、吐き気と目眩が僕を襲った。
ぐわんぐわん揺れる視界。気持ち悪い。
僕は、思いっきり吐き出した。
汚物だと思っていたそのものは、血だった。
鉄分の香りが、口いっぱいに広がる。
そして、「記憶」が僕になだれ込んだ。
「私、重病にかかってるんだって。」
「だから、余命、一年もないんだ。」
「だからね、私の命、君に託すよ。」
「ごめんね、無責任で。」
僕の胸の中に飛び込む彼女。―――、そうだ、メイだ!
なんで忘れていたんだ、僕は?
五月生まれ、だから、メイ。
そして、彼女は僕の悪魔となった。
僕に宿る命となった。
失っていた、いつしかの記憶。
大切で大切でたまらない、最愛の友人、メイとの記憶。
でも。
僕は君を許せない。
もうやめてほしい。
君の思いやりは、僕を縛り続けるだけだから。やめて。
ズンッ、と音がした。
頭の左部分が急に重くなり、よろける。
鏡を見る。
――鏡の前には、悪魔が立っていた。
太陽が描く、青ともオレンジとも形容し難いその美しい色を背景に、寂れた遊園地は今日も動かない。
観覧車の天辺まで登っても、得られるものは何もない。
ただ、残るのは虚しさだけ。
自分が生きていた証?
――なにもないね。カワイソウ。
どうしても、自分を他人のように見る自分がいる。
観覧車の下を見る。軽く四十メートルはあるだろうか。
軽々と飛び降りる。本来なら自殺できるほどの高さでも、僕は死なない。いや、死ねない。
友人を殺めたその日から、僕の身体には悪魔が取り憑いている。
鏡を見れば、自分の双眸がこの世のものとは思えないほどつり上がっている。
僕の悪魔は、僕を守り続ける。死から。
いや、僕を解放させずに、この世に縛り付ける鎖のほうが正しいか。
ふらふらと歩みだした足は、勝手に教会まで僕を連れ出す。
棺の中には、友人が居る。僕が殺めた、最愛の友人。
腐食が進んでおり、彼女の美しい顔が汚れてきていた。
僕は、「醜い彼女を見たくない」と言って、棺に火を放った。
ちらちらと燃えていた微かな炎も潰え、彼女は灰になった。
とてつもない後悔が僕を襲った。
火を放った時は、気軽な感覚で行ったことなのに、僕はとても悔やんだ。
何故、彼女を殺した?
何故、彼女を燃やした?
人の形を保たせてあげるのが、僕の償いではなかったのか?
僕が、僕をなじった。苦しかった。
三人目の僕は、「後悔しても意味ないのに」と、また僕をなじった。
しゃがみ込み、頭を掻きむしる。
もう投げ出したい、死にたい。そう思っても、悪魔が僕を縛り続ける。
教会の女神像と、大きな十字架に手を合わせる。
十字架に触れる。
でも、僕の悪魔は消滅してくれない。
もう嫌だ。もう嫌なんだ。
そう思っても、逃げ出せない。
ああ。理解した。
これは、神様が用意した償いなんだ。
僕が永い間、友人を殺めたことを懺悔する償い。
償わせるために、神様は僕を解放してくれない。
理解した。
その日から、僕は女神像に向かって懺悔し続けた。
頭を床にこすりつけ続けた。
ある日、頭を下げ続けていたからか、ひどく気分が悪かった。
頭を上げ、水を汲みに行こうと立ち上がったら、吐き気と目眩が僕を襲った。
ぐわんぐわん揺れる視界。気持ち悪い。
僕は、思いっきり吐き出した。
汚物だと思っていたそのものは、血だった。
鉄分の香りが、口いっぱいに広がる。
そして、「記憶」が僕になだれ込んだ。
「私、重病にかかってるんだって。」
「だから、余命、一年もないんだ。」
「だからね、私の命、君に託すよ。」
「ごめんね、無責任で。」
僕の胸の中に飛び込む彼女。―――、そうだ、メイだ!
なんで忘れていたんだ、僕は?
五月生まれ、だから、メイ。
そして、彼女は僕の悪魔となった。
僕に宿る命となった。
失っていた、いつしかの記憶。
大切で大切でたまらない、最愛の友人、メイとの記憶。
でも。
僕は君を許せない。
もうやめてほしい。
君の思いやりは、僕を縛り続けるだけだから。やめて。
ズンッ、と音がした。
頭の左部分が急に重くなり、よろける。
鏡を見る。
――鏡の前には、悪魔が立っていた。
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