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曲パロです

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《リクエスト募集中》曲パロ / プレイリスト

#10

DAYBREAK FRONTLINE / Orangestar 

 「ブルル」というエンジン音が聞こえて、軽トラが走り出す。
 私は、軽トラの荷台に立ち、過ぎゆく風景と向かい側の地平線を眺めている。

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「寝れないんだ」

 真夏の真夜中、熱帯夜。
 私はベッドに寝転がってはいたけど、寝れなかった。
 居ても立っても居られなくて、リビングのお父さんに話しかけた。

 お父さんは、「わかった」と言って、立ち上がった。
 「動きやすいものに着替えな。外に出るぞ」という指令に従い、私は短パンと半袖に着替えた。

「ねえ、もしかして、外泊?」
「ああ。二、三日分の荷物をまとめてくれ」

 お父さんはそう言いながら、腕時計を腕にはめた。
 私はいそいそと動き出した。わくわくしていたんだ、初めての夜のお出かけに。
 服をクローゼットから引っ張り出し、食パンや菓子パンをリュックに詰め、貯金箱から財布にお金を移し替えた。

 私が準備万端、と思う頃には、父は大きいリュックを背負い、カバンを片手に玄関で待ち構えていた。
 私も、運動靴を履いて、お父さんの背中を追いかけた。

 軽トラに乗り、私達は地平線の向こう側を目指した。

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「はぁぁー」

 と、私の口からたまにため息が落ちる。お父さんは、「そんなんで生きていけんのか? もう戻らないぞ?」と言った。

「大丈夫」

 お父さんがまたアクセルを踏んだようで、軽トラのスピードが上がる。

 今はまだ夜。曇り空のようで、星は一切見えない。

 空がだんだん明るさを帯び、空色を取り戻してきた頃、私は風を一身に受け、吹き飛びそうな帽子を抑えていた。

 太陽が昇る。
 地平線はまだ、私達のずっと先にある。

 お父さんも、私も。ブレーキなんてものは視界に入っていなかった。

作者メッセージ

憧れますね、こういう旅。
リクエストから時間が経ってしまいました。すみません。
ということで、DAYBREAK FRONTLINE / Orangestar でした。

2025/09/27 09:34

シロツメクサと朝ぼらけ
ID:≫ 1rbH5j8ImDtsI
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