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曲パロです

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《リクエスト募集中》曲パロ / プレイリスト

#4

Overdose / なとり

珍しく750文字くらいで終わります。

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「あれ、何してたんだっけ」

 目覚めて、ふと声を漏らす。
 ここは――〝彼女〟と暮らしていた家だ。

(また、僕は[漢字]薬を過剰摂取[/漢字][ふりがな]オーバードーズ[/ふりがな]して――)

 [漢字]薬の過剰摂取[/漢字][ふりがな]オーバードーズ[/ふりがな]によって抑えられていた記憶が、堰を切ったように溢れ出す。

「嘘だ。嫌だ」

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「いけないことって分かってるの?」

 〝彼女〟の声。
 三回目で目覚めた後だ。
 〝彼女〟は、僕に言い訳する隙を一切与えず、僕の隠し事をすべて暴いていく。

「もう二度とこんなことしないでよね。分かった?」
「・・・」

 その時は、ずっと溜まっていた怒りとやるせなさが、溢れ出しただけなんだ。

「・・・終わってしまえばいい」

 ふと、思ったことが口からこぼれ落ちる。

「何を言っ・・・」
「そうだ。そうだそうすればいい。
 もう限界だ。どうせ傷んで腐る運命なんだ、僕達は。だったら踊って眠って忘れればいい」

 なんで、「踊って眠って」という声が出たかは覚えていない。

「君だってさ、僕に嘘吐いてたじゃん。人のこと言えないくせにさ、よく説教できるよね。
 僕はね、変で場違いな嘘が大嫌いなんだ」

 その後、僕は〝彼女〟を殺めた。
 苦しめないよう、一息に。

 今思えば、あの時の僕は、既に地獄まであと2駅しか残っていなかったんだ。

「僕は・・・ッ、何を・・・?」

 血塗れた両手の掌を眺め、僕は正気に戻って、それから。
 自分が犯した罪の重さに気がついて、また[漢字]薬を過剰摂取[/漢字][ふりがな]オーバードーズ[/ふりがな]したんだ。

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 失ったもの全部が〝愛〟だったことに気がついて。
 僕は〝彼女〟に愛されていたんだっていうことに、今更気がついて。
 手遅れだってことに気がついて。

 じゃあもう、いいよね。
 全部忘れちゃえ。

 一息に、大量の薬を喉に流し込む。

 瞬間、僕は忘却の海に堕ちる。

 君と見つめ合えれば、よかった。

作者メッセージ

何もかも全部忘れて、誰かに全部を丸投げしたいことって、ありますよね。
でも、そんなことはできないんです。
どんな人間でも、自分自身と責務から逃れることはできない、そのことをしみじみ実感しながら書きました。

そういえば、次の話もホラーっぽくなりそうです。すみません。

2025/09/27 09:32

シロツメクサと朝ぼらけ
ID:≫ 1rbH5j8ImDtsI
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