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スズネコ様の「16兄妹はとにかくうるさい!?」と設定が似ておりますが、スズネコ様の承認を得ております。ご了承ください。

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【半参加型】塔で足掻く16人のものがたり

#8

#6 告白 (ソウタ)

ソウタ視点

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「ソウ兄〜、相談があるんだけどー」

 ユキが、俺に話しかけて来た。

「いいけど、俺でいいのか? タム兄とかのほうが・・・」
「別にいいじゃん」

 ユキは、俺の袖を引っ張りながら、俺をユキの部屋に招き入れた。

「あ、ちょっと待ってて」

 ユキの部屋は、床が見えなかった。
 紙、紙、紙。紙の柄をしたカーペットかと思うくらいだ。

 ユキはテキトーに紙を積み上げ、俺の座るスペースを作った。
 ユキは自分の椅子に座りやがった。俺に譲れよ、俺は一応兄だぞ。

「ユキさ、昔部屋を爆破したことあるじゃん?」
「あ〜、懐。そんなこともあったな」
「あれさ、あのときは化学実験て嘘ついたけど。
 本当は、勝手に手から爆弾出てきて、焦って落としただけなんだ」
「だけじゃないだろ、大事になったんだぞ!」
「まあまあ落ち着いて」

 ウゼェ。
 爆弾が出て来る、それはつまり『異能』だな。

「で? 何で俺に相談したんだ?」
「まあ誰でもよかったし。あと、上の8人組、良からぬことしてるでしょ?」

 ギクリ。
 自分の心が、代弁してくれた。

「・・・何言ってるんだ?」
「人殺し、麻薬密売、人身売買。そういうことやってるんでしょ?」
「・・・なわけないだろ、マンガの読みすぎだ」
「ソウ兄は嘘つくの下手だね。見え見えだけど?」

 ハァ。
 ダリ。
 どう報告すっかなぁ〜?

「で? どうしたいんだ、ユキは?」
「仲間に入れてよ」
「後戻りはできないぞ?」
「いいよ。ソウ兄ができるんならユキにもできるはずだし」

 とことんウゼェな。

「分かったよ。案内する、ついて来い」

 床から立ち上がり、ユキを後ろにユキの部屋から出る。
 そして、ソラの部屋に入って通信を繋いでもらった。

『ザザ――、聞こえるかー?』
『点呼!』
『タム』『ルカ』『ヒナ』『ラノ』『ショウ』『ソウタ』『アミ』『ソラ』
『えーと。報告、ユキが異能を発現した』
『嘘!』『マジでー?』
『ああ。ソラ、ユキにも繋いでほしい』
『分かりました』
『・・・あー、あー! ユキだよ!』
『てことは、ユキは入ることを望んだんだな?』
『うん』
『こいつを本部に案内しようと思うんだが。来れる人は来てほしい。以上だ』
『――ツッ』

 通信が切れた。
 ユキを連れ、裏の地下の入口に行く。
 隠し扉を開く。ユキは驚かなかった。場所も想像がついていたんだろう。末恐ろし。

「連れて来たぞー!」

 本部には、すでにヒナ姉、ルカ姉、タム兄、ショウ兄、ラノ兄、アミ、ソラが居た。
 全員集合だったんかよ。

「みんなもユキみたいに能力あるのー?」
「あるよ」
「一番上から説明すれば?」
「そうだそうだー」
「分かったよ。俺は『怪力』」
「私は『千里眼』」
「私は『未来予知』」

 以下略。

「私が『通信』です」
「へぇー。『死者蘇生』なんてあるんだ」

 予想通り、ユキはアミの異能に興味を示した。

「ユキの異能は?」
「爆発物生み出せるって」
「じゃあ、爆発までの時間とか、ユキがいろいろいじれるなら・・・」
「殺傷性の高い銃が量産できるね」
「昔、化学実験とか言って部屋爆破したことあるじゃんか? あれが異能だったって」
「じゃあ、副作用は?」
「副作用って何? おいしいの?」

 克服していやがるー。
 羨ましいぜー。あの苦しみがないとは!

「もう克服してんの?」
「速すぎる」
「いいなー」
「羨まし」
「克服で思い出したけど。ラノも克服してるよね?」
「えっ・・・と・・・はい。してます」

 急に話を振られたラノ兄がキョドる。

「あと克服してる人間は?」

 ・・・誰も挙手しない。

「じゃあ現状は、タム兄とルカ姉とラノとユキ、ってことね」

 ヒナ姉がまとめた。

 その瞬間。
 地上で爆発する音が聞こえた。

作者メッセージ

すみません、延々と田島トモの出演が遠くなっていってました。
でも、次で登場させます!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。では、また次のお話で。

2025/08/22 09:10

シロツメクサと朝ぼらけ
ID:≫ 1rbH5j8ImDtsI
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