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曲パロ、気楽にやってこ〜 【njsj】【✨閲覧数400達成!✨】

#17

【卒業式ソング定番】旅立ちの日に



誰かと出会う時、私達は誰かに別れを告げる。




あの日見た桜の色は、いつも通りだった。特別美しく見えるわけでもなく、春風に揺られていた。強いて言うならば、青空の蒼とともに降り注ぐ淡いピンク色の影が綺麗だった。



私達の学年は珍しく、誰も涙を流さなかった。その前の年に在校生として卒業式に参加した時に、卒業生の8割が目を赤くしていたのを覚えている。私達87人の卒業生が誰一人として泣かなかったのは、親に泣き顔を見られることに対する抵抗感か、或いは単純に感動できなかったのかもしれない。




新型コロナウイルスは、私達から卒業前最後の1ヶ月、そして例年通りの卒業式を奪った。例年よりも短縮された式、参加者全員がマスクで顔を覆った式。



すごく……何というか………感情を奪われた感じがした。




それも最早過去となり、マスクから解放された今となっては懐かしさすら覚える。




ふと思う。あの日、私は何を思っていただろうか。残念ながら、式の途中から頭痛で体調不良となり早く卒業式が終わってくれとばかり心の中で唱えていたことしか印象に残っていない。いや、あともう一つ。最後に卒業生みんなで歌った歌。きっともう、死ぬまで顔を合わせることがないであろう同級生たちと声を揃えた言葉たち。忘れようと思っても忘れられないのは、単にそれが歌詞だからだろうか。




さほど勇気は要らなかった。私だけが他の皆とは違う中学に進むことが決まっていたが、自身の経験から適当に過ごしていれば知らぬ間に友人が出来るタイプの人間だと私は自分で分かっていた。つまり、特に希望も抱く必要はなかった。私にとってはただの、「予定」とも呼べる未来だった。




そして今、成人社会に放り出されて早くも1年が経とうとする身となって、夢や信じる気持ちや希望が如何に大切かを知った。具体的には敢えて述べない。これを読んでくれた人それぞれが想う言葉たちを邪魔したくない。




高校生の卒業は、小学生や中学生の頃とはわけが違う。心と心臓或いは脳が同じサイズだとすれば、こんなにも沢山のプレッシャーや不安、抱かずには精神的にやっていけないような夢や希望、そして半ば義務や束縛となりつつある将来への目標、これら全部が収まり切るわけがない。




それならば、敢えて夢や希望を空に解き放とう。際限なく広がる空なら、きっと夢や希望は窮屈な想いをせずに済むから。そして辛くなったら空を見上げてみよう。そこには、思う存分に大きくなった夢と希望がきっと広がっている。



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作者メッセージ

今回はにじさんじライバーが登場しない回とさせて頂きました。私自身の経験も踏まえたものとなっているため、曲パロというよりはエッセイ寄りになっていますがお許しを。


卒業生の皆様、ご卒業おめでとうございます🎉

2026/03/06 22:05

花火
ID:≫ 6.vyqE1zzWDXY
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