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曲パロ、気楽にやってこ〜 【njsj】【✨閲覧数400達成!✨】

#9

怪物 YOASOBI ⚠nmnm(渡会雲雀)


「はぁ~ん、すんげぇ綺麗な夕焼け…」
閉店後の静かなカフェ。レジ台の真向かいにある円形の窓。真っ赤な太陽の欠片が山の向こうに見える。俺がこのカフェでアルバイトをしてから数年経つけど、この夕陽は見飽きることがない。

「お疲れさまっした〜」
諸々の片付けや連絡を終えた頃、空は濃い紫色になっていた。カフェの扉を開ける。カランコロンと聞き慣れたベル。昼の温もりも忘れた冷たい空気。乾いた風に煙草、香水、焼肉、汗と色んな匂いが混ざっている。何となくマフラーを巻いて口元を隠し、フードを被る。通りすがりの店のガラスに偶然映った俺は不審者みたいだけど、まぁいいや。

キャハハ――
ウソー、マジでー?!――

現実逃避をしている人の笑い声ばかりが俺の周りをグルグルする。何を忘れようとしてるのかなぁ。
テスト?
仕事?
或いはそれに付随する心?
それ――
[中央寄せ][明朝体]盗みたいなぁ。誰か、盗んで差し上げましょうか?[/明朝体][/中央寄せ]
少年の頃に描いた夢は今も色鮮やか。
誰の涙も見たくない。
正しさを見失うような泥沼の中にも花が咲いてほしい。俺は、「正義の怪盗」になりたい。これが俺のアイデンティティ。

今宵の俺の仕事は、近年騒がれているオンライン詐欺組織の本部への侵入。
『この素晴らしいウイルス検出ソフトウェアは世界一安心!』ってかぁ。ホンマですか?それでも繁盛するんだから、偉いもんですな。


さてと。

背広の下にはいつもの服。クソ暑い。クソ窮屈。忘れ物を取りに戻ってきた奴のフリをして、守衛さんに話しかけると同時に―――ちょっと失礼。

チャリン……

睡眠薬で眠らせた守衛から鍵を頂きまして

ポチッとな

監視カメラを壊させてもらいます。

抜き足、差し足、忍び足。
罠に掛からない鼠小僧。
レーザー回避も朝飯前。

さぁさぁ、臭ってきた、臭ってきた。裏の世界の臭いが。

『清廉潔白、品行方正、公明正大、謹厳実直』
それはエラーにはならないんですか?
本当の俺はどっちなんでしょう。仮面を被っている俺か、スーツを脱ぎ捨てて正体を顕にした俺か。
教えて下さいよ、皆さん。


俺は、外道ですか?



カチャ……

あらあら。鍵だけで開く金庫があるとはね。なんてリスク管理のなってない幹部だこと。

[中央寄せ][/中央寄せ]貴方たちの大事な大事な[漢字]稼いだ[/漢字][ふりがな]盗んだ[/ふりがな]お金、[漢字]盗ませて[/漢字][ふりがな]返して[/ふりがな]もらいますよ。

[水平線]
[水平線]

数日後の新聞。第一面に大きな見出し。

[太字][大文字]『詐欺組織に盗まれた大金が謎の大量返還!!正体は例の怪盗か?!』[/大文字][/太字]

「大変お待たせ致しました、ブラックコーヒーとシナモンクッキーです」
新聞を熱心に読むお爺さんを邪魔しないように静かに皿を置くと、お爺さんと目が合った。
「君はどう思うかね」
沢山の年月を生き抜いてきたことを感じさせるしゃがれ声。皺の入った指は、逮捕される詐欺組織の幹部たちの写真を指差していた。
「小学生になったばかりの孫が怪盗とやらに憧れているんだが、君はこの令和時代に怪盗なんて本当にいると思うかね」
早朝のカフェには、早起きで寡黙なお爺さんばかり。食器が触れ合う小さな音が厨房から聞こえてくる。
「嘘なら嘘で興味深いですし、本当に怪盗がいるなら面白いんじゃあないですか?」
自分が本当に正義かどうかは分からないけれど、だから俺は願うのよ。

今宵も俺は夜空を駆ける。誰かを守るために。

俺の名前は渡会雲雀。雲の向こうにだって俺は、飛んでいってみせる。
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作者メッセージ

今作品は、にじさんじ兼VOLTACTION所属の渡会雲雀様を題材にしたnmnm作品です。作品内に登場する彼の言動は、すべて御本人の意思とは関係ありませんのでご注意下さい。

2026/02/15 13:22

花火
ID:≫ 6.vyqE1zzWDXY
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