文字サイズ変更

曲パロ、気楽にやってこ〜 【njsj】【✨閲覧数400達成!✨】

#8

夜明けと蛍 ⚠nmnm(星導ショウ×小柳ロウ)

[明朝体]
「月だ」
珍しく幼かった頃を思い返して、俺は月明かりに手を伸ばして追い掛けた。淡いその光に夢中だった。フワフワとした雲の上みたいな地面を進めど進めど、俺が求めた光は星屑と共に遥か先にあった。




「あ……夢?」
気付けば、僕の視界には食べかけの焦げた食パンと埃の浮かんだ牛乳。



「あ……え……?」
寝起きで頭が上手く働かない。



俺って……何だっけ。



目の前の朝食が冷めていく。俺は取り敢えず、硬くなった食パンに手を伸ばして、黒焦げになった耳を齧った。乾いた味がした。
[水平線]
昨日、道を歩いていた俺の隣に誰かがいた。彼は俺の事を守るような歩き方をしていた。何かを俺に話しかけている。
「俺の話?」
そう言うと彼は寂しそうに小さく笑って、「かもな」と呟いた。

[小文字]「あいつ、人間じゃないらしいよ」[/小文字]

どこからともなく、男とも女とも分からない声が聞こえた。あぁ、そう言えばそうでしたね。俺の隣にいた彼は、どこかを睨んだ。
「何か聴こえた?」
そして俺は無知なふりをした。
[水平線]
そうだった、そうだった。昨日は、そんなことがあったんでした。

俺は食べ終わった朝食の皿を洗い終わって、ボンヤリとシンクの前に立っていた。水が滴る音がする。

何のメロディーにもなっていない鼻歌を唄いながら、僕は寝室に戻った。積み重ねてきた記憶を蛸に奪われて、再び重ねて漸く塵の山くらいになった記憶のアルバムを見返した時、誰かの温もりを感じた。


「あれ……誰だっけ…」


窓の外は、まだ薄暗い朝ぼらけ。夜更かしをした蛍が一匹、網戸に張り付いていた。



[水平線]



あの一瞬以来、俺たちの日常は変わってしまった。あの八足の怪物を前に、俺は何の役にも立てない。あいつの目が虚空を見つめるような無機質なものになっていくのを、黙って見ることしか出来ない。俺は自分が嫌いになった。そしていつしか俺の目も光を手放していた。

誰も見たことのない世界に、秘密基地を作りたいと願う。
睨むことしか出来なかった昨日の俺の姿がフラッシュバックしてしまうまでは。

俺はお前の、記憶の欠片にすらなれないと何度も悟って、俺は俺の影の行方を探す。お前は何もかも忘れたまま、新しい記憶を作りに果てしない命を生きていく。

神よ仏よ化け物よ

俺から夢を奪ってほしい

少年時代に「いつか見よう」と約束した花火に、俺は別れを告げた。

お前に取り憑いた怪物の住処には、月明かりがゆらゆら揺れていた。不安定に揺れて時折闇が走る光の中に、嘗て心に描いた花火を重ねる。

お前の顔の右半分が割れたのは、向日葵が咲き蝉が鳴く寸前の春。時が止まったままの記憶を、いつかお前に渡そうと今も持ち運ぶ俺をお前は笑うだろうか。

東と対を成す闇の始まりにいても、心臓の音はする。それならば、果てしない旅を続けよう。

正体のしれない何かを閉じ込めたパンドラの箱を握り締めるお前の手は、まだ温かいから。

[/明朝体]
ページ選択

作者メッセージ

こちらの作品は、にじさんじ所属の星導ショウ様及び小柳ロウ様を題材にしたnmnm作品です。作品内に登場する彼らの言動は、すべて御本人方の意思とは関係ありませんのでご注意下さい。

【補足】
今作品はBLを意図したものではございません。すべては、表現力のない作者の能力の無さです。

2026/02/14 17:56

花火
ID:≫ 6.vyqE1zzWDXY
コメント

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権は花火さんに帰属します

TOP