文字サイズ変更

曲パロ、気楽にやってこ〜 【njsj】【✨閲覧数400達成!✨】

#3

【リクエスト作品】1000年生きてる いよわ ⚠nmnm(星導ショウ)

「ご来店ありがとうございます〜」

毎度のごとく画面の向こうは賑やかになる。目で追えないくらいのスピードで似通った文言がコメント欄に現れては消えていく。

皆の見えない視線を感じる。称賛の言葉で誤魔化されてはいるけれど、これは、今に始まったことじゃない。

地球が生まれた日を知っている俺にとって、度重なる「今」という瞬間は、すべて誤差。

「スパチャありがとうございます〜」

皆が俺を見ている。汚れてしまわないように、大事に大事に透明な檻に閉じ込められて飾られる俺を。

[水平線]
あの日、俺は夢を見た。紫色の太い蛸の触手が俺の身体に巻き付いていた。沢山の吸盤が貼り付く感覚に俺は目を覚ました。


そこには、俺の知らない世界が広がっていた。



「目が…」
俺は片方の目が全く見えないことに気が付いて、慌てて身体を起こした。髪の毛がいつもよりも重い。そう思った時には既に、夢の中で見たのと同じ触手が俺の頭皮に根を張って蠢いていることに気が付いた。


「嘘だ!助けてくれ」


俺ではない誰かが、そう叫んだ。

友達…?

俺の知らない概念を唱える彼は、全てを無かったことにしようと足掻いていた。

俺は、彼との過去を捨てたのだろうか。それとも、捨てさせられたのか。ありもしない記憶。考えるのが面倒になって、全てがどうでもよく見える。

そんなある日、俺は鏡の前に立った。「前」があったらしい俺の姿はもう忘れた。俺はあの日見た蛸を、呼び戻した。目を瞑り、心の中で何度も呪文のように唱えて。

目を開けると、案の定、髪の毛は触手に姿を変えてしまった。人間であるという意識はあるからこそ困惑して、俺は理由もなく片目に手を伸ばした。その時、俺は彼の叫び声を思い出した。そして、俺の右目があるはずの場所には、ポッカリと穴が空いてその向こうには宇宙が広がっていた。

[水平線]
「あーちょっと俺、記憶喪失なんで。よく分かんないです〜」

俺がなぜ生まれてきたのかを教えてくれる人の名残は、何処にもない。俺は、宇宙のすべてを知りたかった。神たる何かが宇宙を創った時に紡いだ詩を聴きたくて、そんな俺を見初めた何かはこの世界に俺を堕とした。

スポットライトが全身に当たる中、常に仮面を被って自分の本当の姿は闇に葬り去る。俺にとって何ら価値はない「一瞬」は幾重にも積み重なって、俺の寿命と同じくらいの永遠となる。そんな皮肉な海に溺れる俺に、あの蛸が語った。
「ずっと前からそうだったろう?やっと、気付いたのか、と」

「異端者」から「英雄」になる方法も、「サイコパス」になる方法も「臆病者」になる方法も忘れてしまったらしい。栄枯盛衰の狭間を彷徨う人間社会の成れ果てには、匿名という武器を振りかざして、自他の命を弄ぶ。数多の命を紡いできた過去の苦しみは、もはや何の意味も持っていないみたいだね。

「ちょっと面白いことがあって——」

「記憶喪失」という便利なカード。俺の過去を、偽物にも本物にもしないもの。

「草」「ワロタ」「マジで草」「www」

俺は、色とりどりの大きな箱の中で生きている。過去の欠片を綺麗に片付けてから、「人間味溢れる星導ショウ」を演じている。貴方たちは皆、実体のない俺に人生を空費している。それを知っても尚、貴方たちは俺を愛してくれるのかな。

「きっと愛してくれる」って、信じてみたいんだ。

[水平線]
[水平線]
お前はこのままずっと、浅はかな誇りに拘るのか?
お前の友人は、まだ俺を憎んでいるかい?
さぁ、余興は始まったばかり。良いから私を楽しませてみなさい。お前が生きようがどうでも良いが、お前が生きるなら、愛を信じる気持ちに多少は浸っていられるだろうからね。
[水平線]
[水平線]
ページ選択

作者メッセージ

【注意】
こちらは、にじさんじ所属の星導ショウ様が登場するnmnm作品です。この作品の中で彼が述べていることは、すべてご本人の意思とは関係ありませんので、ご注意下さい。また、キャラ崩壊や捏造設定も部分的に含まれます。

【感謝】
とある方からリクエストを頂いて書かせて貰いました。リクエストありがとうございます。良かったら「友人」が誰なのか、考えてみてくれると嬉しいです。

2026/02/10 10:55

花火
ID:≫ 6.vyqE1zzWDXY
コメント

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権は花火さんに帰属します

TOP