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曲パロ、気楽にやってこ〜 【njsj】【✨閲覧数400達成!✨】

#1

シビルアイ 星導ショウ/にじさんじ 

[明朝体]

息が白くなる季節が今年も来た。誰かが吐いた息の白は綺麗に見えたけど、その苦い薫りは私の身体の奥底まで侵入していくように鼻を刺激した。

「ゲホッ」

思わず咽る。子供の頃は、それが大人の証なのだと憧れた過去があった。でもそれは嘘かもしれないと今になって思う。他人をも巻き込む息の薫り。眉間に寄った皺に気付かれないように下を向くと、私の影はもっと大きな何かの影に紛れて見えなかった。

きっと私だけじゃない。大人になるにつれて瞳は汚れていく。世界が汚れているから瞳も汚れるのか、瞳が汚れているから世界が汚れて見えるのかは分からない。人々はそれに戸惑い、自分以外の誰かの責任にしてやると、沈黙の向こうに敵意を溜め込む。そして後から自分の行いを棚に上げて美談にしてしまおうとする。時には正当化する。その為の言い訳として作り出された「価値」は人々に都合の良い奴隷になった。

それなのに、人々は価値を求めすぎる。そして今も絶えず、価値を新しく生み出して大袈裟に掲げては放置していく。朽ち果てそうなものも大事にするフリだけ。腐敗した香りが今も燻る。それでいて、周りが見えなくなってしまうくらいに沢山の価値に埋もれていくことにすら、気付けない。

それならば、僕だけはこの目で確かめたい。今を生きている何もかもが忘れ去られた頃に、無駄が無いように洗練された現代的美が、やがて朽ちて自然に溶け込み還るのを。

かけがえのないものだと今は思い込んでいるものも、やがてその「価値」を失っていくのを。
[/明朝体]
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作者メッセージ

考察してくれると嬉しいです。

2026/02/07 10:39

花火
ID:≫ 6.vyqE1zzWDXY
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