ハルト「はあーーーーー参観嫌だああああああ」
ユカ「、、、大きな声出さないでよ、せっかく理科の予習をしてたのに。」
ハルト「、、、チッ」
ユカ「舌打ち音バレバレだから。」
ここは6-1組の教室。
いつもなら大きな窓から青い大空が見えるのだが、今日はどんよりとした曇り空だった。
ハルト「良いよなぁ、、、ユカは。優等生でさ?毎回テストが100点だぜ?参観なんか全然気にしないんだろ?」
ハルトが座っている席は、前から六番目。
この学校は、一番成績が良い人が一番目の席に座れることになっている。
ツマリ、ハルトはドベ。一番後ろ、だ。
ユカは、一番目の席で熱心にノートを見返していた。
ユカ「、、、何もわかってないようね。私は優等生ではないけど、、、そもそも、優等生であるならもっと参観に嫌がるもの。『優等生』とたくさんの親が認めてもらえるような行動をしなくちゃって思うはずだもの。」
ユカは早口でハルトに言った。
ハルト(そう言うところがわかってるんだったら、もはや優等生だろ、、。)
ユカから目を逸らし、窓に視線を投げる。
薄暗い灰色の雲があちこちにかかり、太陽の影はこれっぽっちもなかった。
ハルト(、、雨が降る予感、、。)
じっと空を睨みつけ、ユカから渡された理科の教科書を開いた。
ハルト(やる気0%でかんぱーい)
中休みが過ぎて3時間目になった。
ユカ「国語ね。とうとう4時間目が参観だわ、、」
いつものように授業準備をして、ユカは最前列で姿勢を正していた。
一方のハルトは、どうもやる気が湧かないらしく、ダラーーーんと椅子にひっくり返っている。
ハルト(さっさと終わらねえかな、、。)
その時だった。
ゴロゴロ、、
くぐもった音が、灰色の雲の中から聞こえたかと思うと、、
ピシャン!!
ザザ、、、
、、、堰を切ったように、雨が降ってきた。
ユカ「ああ、、もしかして台風かしら、、」
先生がまだ教室にいないことを確かめ、道具箱から学タブを引っ張り出して調べた。
ハルト(、、、丁度、3時間目が大雨だ、、。)
大きなため息と共に、(参観をサボれるかも知れない。)と言う微かな希望が湧き上がってきた。
それからの授業はとてもじゃないけど集中できなかった。
、、、ユカは別だが。
先生が何か言いかけた途端に雷がなり、言い直そうとすると大雨にかき消されて聞こえない。
チラッと窓から外を見ると、グラウンドは池のように水が溢れかえっていた。
先生「、、、みんな、聞いてますか?」
イライラした声を出しても、すぐにかき消されてしまい、先生は授業を辞めたそうだった。
すると、、、
ピリリリリ!
先生のパソコンがなり、同時に放送が
『聞こえますでしょうか。先生は直ちにそれぞれの子供の親に連絡をし、帰らすよう説得してください。洪水、大雨、土砂災害警報が出ました』
この放送を聞いた途端、先生がぱっと職員室に向かって、走り出した。
生徒はみんな、ランドセルを準備して帰る支度をし始めた。
ユカ「信じられない、、、あんなに頑張ったのに、、。」
教室でただ1人、ユカだけが参観が中止になった事をなげいていた。
ハルト(ああ、、、よかったあ、、、、、帰れるんだ、、。)
安堵感がどっと広がって、顔が自然と笑った。
みんなが席について、先生の帰りを待っていると、先生が廊下をドタバタ走って教室に倒れ込んだ。
先生「みんな、外は大雨だ。それぞれの両親に連絡をした。今から、電話で言い渡された子が順番に帰り始める。」
そう一息に先生が話し終わった後、それを待っていたかのように電話がなった。
先生「はい。わかりました、、、○○、◎○、◇△、下に。」
あっという間に35人クラスが抜けていく。
ハルトは今か今かと待っている。
時間が過ぎるのがすごく遅い気がした。
ユカ「いつのまにか4人、、。」
ハッとして周りを見ると、確かに残り4人だけだった。
みんなそれぞれ恐怖の色を顔に浮かべ、電話の方をすがるような目で見つめていた。
ハルト(母さんは何してるんだ、、、?早く来てよ、、。)
外は一段と大きなうねりを上げ、バケツをひっくり返したような大雨だった。
だんだんと寒くなってくる。
ハルトは大きなくしゃみをして、コートを出した。
ユカはあらかじめ用意してあったブレザーに身を包み、本を読んで待っている。
そして、、、
ピリリ!ピリリ!
電話がなった。
教室の空気が張り詰めた、、、
❷へ続く、、
ユカ「、、、大きな声出さないでよ、せっかく理科の予習をしてたのに。」
ハルト「、、、チッ」
ユカ「舌打ち音バレバレだから。」
ここは6-1組の教室。
いつもなら大きな窓から青い大空が見えるのだが、今日はどんよりとした曇り空だった。
ハルト「良いよなぁ、、、ユカは。優等生でさ?毎回テストが100点だぜ?参観なんか全然気にしないんだろ?」
ハルトが座っている席は、前から六番目。
この学校は、一番成績が良い人が一番目の席に座れることになっている。
ツマリ、ハルトはドベ。一番後ろ、だ。
ユカは、一番目の席で熱心にノートを見返していた。
ユカ「、、、何もわかってないようね。私は優等生ではないけど、、、そもそも、優等生であるならもっと参観に嫌がるもの。『優等生』とたくさんの親が認めてもらえるような行動をしなくちゃって思うはずだもの。」
ユカは早口でハルトに言った。
ハルト(そう言うところがわかってるんだったら、もはや優等生だろ、、。)
ユカから目を逸らし、窓に視線を投げる。
薄暗い灰色の雲があちこちにかかり、太陽の影はこれっぽっちもなかった。
ハルト(、、雨が降る予感、、。)
じっと空を睨みつけ、ユカから渡された理科の教科書を開いた。
ハルト(やる気0%でかんぱーい)
中休みが過ぎて3時間目になった。
ユカ「国語ね。とうとう4時間目が参観だわ、、」
いつものように授業準備をして、ユカは最前列で姿勢を正していた。
一方のハルトは、どうもやる気が湧かないらしく、ダラーーーんと椅子にひっくり返っている。
ハルト(さっさと終わらねえかな、、。)
その時だった。
ゴロゴロ、、
くぐもった音が、灰色の雲の中から聞こえたかと思うと、、
ピシャン!!
ザザ、、、
、、、堰を切ったように、雨が降ってきた。
ユカ「ああ、、もしかして台風かしら、、」
先生がまだ教室にいないことを確かめ、道具箱から学タブを引っ張り出して調べた。
ハルト(、、、丁度、3時間目が大雨だ、、。)
大きなため息と共に、(参観をサボれるかも知れない。)と言う微かな希望が湧き上がってきた。
それからの授業はとてもじゃないけど集中できなかった。
、、、ユカは別だが。
先生が何か言いかけた途端に雷がなり、言い直そうとすると大雨にかき消されて聞こえない。
チラッと窓から外を見ると、グラウンドは池のように水が溢れかえっていた。
先生「、、、みんな、聞いてますか?」
イライラした声を出しても、すぐにかき消されてしまい、先生は授業を辞めたそうだった。
すると、、、
ピリリリリ!
先生のパソコンがなり、同時に放送が
『聞こえますでしょうか。先生は直ちにそれぞれの子供の親に連絡をし、帰らすよう説得してください。洪水、大雨、土砂災害警報が出ました』
この放送を聞いた途端、先生がぱっと職員室に向かって、走り出した。
生徒はみんな、ランドセルを準備して帰る支度をし始めた。
ユカ「信じられない、、、あんなに頑張ったのに、、。」
教室でただ1人、ユカだけが参観が中止になった事をなげいていた。
ハルト(ああ、、、よかったあ、、、、、帰れるんだ、、。)
安堵感がどっと広がって、顔が自然と笑った。
みんなが席について、先生の帰りを待っていると、先生が廊下をドタバタ走って教室に倒れ込んだ。
先生「みんな、外は大雨だ。それぞれの両親に連絡をした。今から、電話で言い渡された子が順番に帰り始める。」
そう一息に先生が話し終わった後、それを待っていたかのように電話がなった。
先生「はい。わかりました、、、○○、◎○、◇△、下に。」
あっという間に35人クラスが抜けていく。
ハルトは今か今かと待っている。
時間が過ぎるのがすごく遅い気がした。
ユカ「いつのまにか4人、、。」
ハッとして周りを見ると、確かに残り4人だけだった。
みんなそれぞれ恐怖の色を顔に浮かべ、電話の方をすがるような目で見つめていた。
ハルト(母さんは何してるんだ、、、?早く来てよ、、。)
外は一段と大きなうねりを上げ、バケツをひっくり返したような大雨だった。
だんだんと寒くなってくる。
ハルトは大きなくしゃみをして、コートを出した。
ユカはあらかじめ用意してあったブレザーに身を包み、本を読んで待っている。
そして、、、
ピリリ!ピリリ!
電話がなった。
教室の空気が張り詰めた、、、
❷へ続く、、