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窓越し恋愛譚

#5

発覚

翌日・昼休み。私は普通に弁当を食べていた。

ちら、と向こう側を見るとフェンス越しに優先輩がイケメンな佇まいで弁当食べてる。

そこに、昨日と同じ女子がやってきた。

にこやかで、可愛い。あちらもブレザーが似合っている。

「ねえ弥生、あの方誰?」

「季子一途ねぇ…あの人は[漢字]美鈴[/漢字][ふりがな]みすず[/ふりがな]先輩。モデルにスカウトされたこともある美女。ついでに……」

チャイムが鳴った。

「あ、チャイムなった。あとで続き話すね!」

[水平線]

「やばい部活遅刻する〜」

私は廊下を早歩きしていた。部活に遅れる。

あの担任め、どれだけ帰りのホームルームを延長させたのだ。

ずかっ。

……躓いた。少し開いていたカバンから教科書やらなんやらが落ちた。

(あああああああやってしまったあああああ)

私は慌てて拾う。ファイルからプリントが出てぶちまけられている。

慌てているせいでなかなか掴めない。すると、スッと誰かが拾うのを手伝ってくれた。

「大丈夫?」

顔を上げると……昼休みに見たあの女子……いや、美鈴先輩がにこっと笑ってた。

[水平線]

「さっきはありがとうございましたっ」

部活後、私は美鈴先輩に本気で感謝の思いを述べた。美鈴先輩はふふっと笑う。

「いいのよ、1日一回の人助けは心にいいものよ。免疫力もアップ⤴︎」

「そうなんですねっっ」

美鈴先輩は少し目を丸くし、それからははっと笑った。

「ナニガオカシインデショウカ」

「あなた、面白いわね。気に入った。ね、LINE繋がない?」

美鈴先輩がスマホを掲げた。

[水平線]

[太字][斜体][明朝体][中央寄せ]こんにちは、季子です。これからよろしくお願い申し上げます[/中央寄せ][/明朝体][/斜体][/太字]

入力。誤字がないか確認して、送信。

帰宅後……私は美鈴先輩とLINEを繋いだため、初めて送る文章を打ち込んだ。

すぐ既読がつく。返信が来る。

[太字][斜体][中央寄せ][明朝体]もー。タメ口でいいのよ、リアルでも、LINEでも、ね。友達なったんだから![/明朝体][/中央寄せ][/斜体][/太字]

[太字][斜体][明朝体][中央寄せ]ではお言葉に甘えることとします[/中央寄せ][/明朝体][/斜体][/太字]

すると、LINEが来た。弥生からだ。

[中央寄せ]季子!それで昼休みの続きなんだけど、美鈴先輩は優先輩の……[/中央寄せ]

そこで文章は途切れていた。心臓がドクンと跳ねる。

ゆ、優先輩の……?なに、なんなの、一体。

ピロン、と通知が鳴った。

[中央寄せ][太字]元カノだって![/太字][/中央寄せ]

ゴト、とスマホが指から滑り落ちた。

作者メッセージ

き、季子ぉぉぉぉぉぉぉぉ!

2026/05/15 18:13

笹芽
ID:≫ 2eRGY3oC1RxsM
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