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窓越し恋愛譚

#4

屋上

「…先輩…?」

私はポツリと呟いた。春川中の貴公子。吹部エース。…が、目の前に?

「…季子さんだっけ?よろしくね」

「ヨ、ヨロシクオネガイシマス」

初恋の人…今もおもってるその人が目の前にいる。

……吹いてるの、おんなじトロンボーンなんだ……

[水平線]

その日は楽器はさわれなかったけど、幸せな時間だった。たくさん喋れたし。

「季子ちゃんは好きな人とかいるの?」って聞かれた時はビビった。

「い、いますっ」

「へ〜。お年頃かぁ」

ははっと優先輩は爽やかスマイルを見せた。

今度の部活も、こう過ごせたらいいな。

[水平線]

翌日もぽやぽや屋上で弥生と弁当を食べていた。

「季子!ちょっと、季子!」

「ん?どした」

「みて、優先輩あそこにいるよっ」

私はフェンスから覗いた。あ、向こう側の校舎の屋上。

優先輩が友人と笑い合いながら弁当食べてる。

そこに女子がやってくる。優先輩は女子を手招きして隣に座らせる。

笑い合って弁当食べてるなぁ。…楽しそう。

私の初恋相手。近くて、遠い。私は屋上から出た。

弥生が後ろから「季子っ」と呼んでたけど、戻る気がしない。

[水平線]

同じクラスの女子がさった後。

僕、優はふーっとため息をついた。となりで友人の[漢字]類斗[/漢字][ふりがな]るいと[/ふりがな]が呆れつつ笑う。

「モテてんなー、春川中の貴公子様?」

「うるさい」と類斗の肩を軽く叩く。

「で、その貴公子様には運命の姫君がいるのか?あのクラスメート?」

「違う」と僕は即答する。

「じゃああの部活の楽器が一緒の後輩?仲良さげじゃん」

「ああ、季子さんか。あの子は……」

少し間を置き、僕ははっきり言った。

[太字]「興味はないかな、恋愛的に」[/太字]

作者メッセージ

き、季子ぉぉぉぉぉぉ!

2026/05/14 20:06

笹芽
ID:≫ 2eRGY3oC1RxsM
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学園恋愛切ない恋恋愛小説

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