「…先輩…?」
私はポツリと呟いた。春川中の貴公子。吹部エース。…が、目の前に?
「…季子さんだっけ?よろしくね」
「ヨ、ヨロシクオネガイシマス」
初恋の人…今もおもってるその人が目の前にいる。
……吹いてるの、おんなじトロンボーンなんだ……
[水平線]
その日は楽器はさわれなかったけど、幸せな時間だった。たくさん喋れたし。
「季子ちゃんは好きな人とかいるの?」って聞かれた時はビビった。
「い、いますっ」
「へ〜。お年頃かぁ」
ははっと優先輩は爽やかスマイルを見せた。
今度の部活も、こう過ごせたらいいな。
[水平線]
翌日もぽやぽや屋上で弥生と弁当を食べていた。
「季子!ちょっと、季子!」
「ん?どした」
「みて、優先輩あそこにいるよっ」
私はフェンスから覗いた。あ、向こう側の校舎の屋上。
優先輩が友人と笑い合いながら弁当食べてる。
そこに女子がやってくる。優先輩は女子を手招きして隣に座らせる。
笑い合って弁当食べてるなぁ。…楽しそう。
私の初恋相手。近くて、遠い。私は屋上から出た。
弥生が後ろから「季子っ」と呼んでたけど、戻る気がしない。
[水平線]
同じクラスの女子がさった後。
僕、優はふーっとため息をついた。となりで友人の[漢字]類斗[/漢字][ふりがな]るいと[/ふりがな]が呆れつつ笑う。
「モテてんなー、春川中の貴公子様?」
「うるさい」と類斗の肩を軽く叩く。
「で、その貴公子様には運命の姫君がいるのか?あのクラスメート?」
「違う」と僕は即答する。
「じゃああの部活の楽器が一緒の後輩?仲良さげじゃん」
「ああ、季子さんか。あの子は……」
少し間を置き、僕ははっきり言った。
[太字]「興味はないかな、恋愛的に」[/太字]
私はポツリと呟いた。春川中の貴公子。吹部エース。…が、目の前に?
「…季子さんだっけ?よろしくね」
「ヨ、ヨロシクオネガイシマス」
初恋の人…今もおもってるその人が目の前にいる。
……吹いてるの、おんなじトロンボーンなんだ……
[水平線]
その日は楽器はさわれなかったけど、幸せな時間だった。たくさん喋れたし。
「季子ちゃんは好きな人とかいるの?」って聞かれた時はビビった。
「い、いますっ」
「へ〜。お年頃かぁ」
ははっと優先輩は爽やかスマイルを見せた。
今度の部活も、こう過ごせたらいいな。
[水平線]
翌日もぽやぽや屋上で弥生と弁当を食べていた。
「季子!ちょっと、季子!」
「ん?どした」
「みて、優先輩あそこにいるよっ」
私はフェンスから覗いた。あ、向こう側の校舎の屋上。
優先輩が友人と笑い合いながら弁当食べてる。
そこに女子がやってくる。優先輩は女子を手招きして隣に座らせる。
笑い合って弁当食べてるなぁ。…楽しそう。
私の初恋相手。近くて、遠い。私は屋上から出た。
弥生が後ろから「季子っ」と呼んでたけど、戻る気がしない。
[水平線]
同じクラスの女子がさった後。
僕、優はふーっとため息をついた。となりで友人の[漢字]類斗[/漢字][ふりがな]るいと[/ふりがな]が呆れつつ笑う。
「モテてんなー、春川中の貴公子様?」
「うるさい」と類斗の肩を軽く叩く。
「で、その貴公子様には運命の姫君がいるのか?あのクラスメート?」
「違う」と僕は即答する。
「じゃああの部活の楽器が一緒の後輩?仲良さげじゃん」
「ああ、季子さんか。あの子は……」
少し間を置き、僕ははっきり言った。
[太字]「興味はないかな、恋愛的に」[/太字]