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窓越し恋愛譚

#3

窓越し

…今日は吹奏楽部で初めて楽器を握れる日!

集合場所となっていたA棟の第一音楽室へと向かう。

「楽しみっ」

「季子……あなた優先輩目当てで来てない?」

弥生がまたしても痛いところを突いてきた。

「き、来てない!トロンボーン目当て!」

第一音楽室についた。ドアを開けて中を覗くと、先輩たちがいる。

その中でも、2年生だけでなく3年生にも囲まれている一際目立つ存在が。

「……優先輩じゃない?あれっ!」

弥生がひそひそ声で言う。

…いつも窓越しから見る、先輩とちがった。

いや、悪い意味じゃなくて、いい意味で!!

…近くで見たほうがもっとイケメン。聞き惚れる透き通った声もよく聞こえる。

何を喋っているのか、2、3年生の女子から黄色い声が上がる。

「1年生は第二音楽室を、2、3年生は第一音楽室を使ってください。第二音楽室は[太字]B棟[/太字]です」

………え?

[水平線]

第二音楽室は、第一音楽室がちょうど見えるところにあった。

私はまたしても窓際の席。窓からそっと先輩を見つめる。

先輩は、何までかはわからなかったけど楽器を出しながら女子と喋り、笑っている。

……遠いなぁ。

ふと、思った。

あんなに女子に囲まれて、まず喋ったこともなくて。

例えれば…そう、高嶺の花。月とスッポン。雲泥の差。輝く星と目立たない石。

……そう、思っていた。

[水平線]

普通に楽器もトロンボーンになった。翌日、部活に向かった。

「じゃあ、それぞれ吹く楽器ごとに分かれて!1年生は先輩に教わってね」

私はトロンボーンパートの集団に俯いて行った。

…先生曰く、私含めて、2人だ。少ないな。

[太字]「こんにちは、よろしくね」[/太字]

聞き惚れる、爽やかで透き通った声。顔を上げると……

[太字]「僕は橘 優。よろしくね」[/太字]

少し空いた窓から強い風が吹いた。

作者メッセージ

ぎゃああああああ急展開!シヌゥ⤴︎(作者が言っています。おい。)

2026/05/12 19:43

笹芽
ID:≫ 2eRGY3oC1RxsM
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学園恋愛切ない恋恋愛小説

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