…今日は吹奏楽部で初めて楽器を握れる日!
集合場所となっていたA棟の第一音楽室へと向かう。
「楽しみっ」
「季子……あなた優先輩目当てで来てない?」
弥生がまたしても痛いところを突いてきた。
「き、来てない!トロンボーン目当て!」
第一音楽室についた。ドアを開けて中を覗くと、先輩たちがいる。
その中でも、2年生だけでなく3年生にも囲まれている一際目立つ存在が。
「……優先輩じゃない?あれっ!」
弥生がひそひそ声で言う。
…いつも窓越しから見る、先輩とちがった。
いや、悪い意味じゃなくて、いい意味で!!
…近くで見たほうがもっとイケメン。聞き惚れる透き通った声もよく聞こえる。
何を喋っているのか、2、3年生の女子から黄色い声が上がる。
「1年生は第二音楽室を、2、3年生は第一音楽室を使ってください。第二音楽室は[太字]B棟[/太字]です」
………え?
[水平線]
第二音楽室は、第一音楽室がちょうど見えるところにあった。
私はまたしても窓際の席。窓からそっと先輩を見つめる。
先輩は、何までかはわからなかったけど楽器を出しながら女子と喋り、笑っている。
……遠いなぁ。
ふと、思った。
あんなに女子に囲まれて、まず喋ったこともなくて。
例えれば…そう、高嶺の花。月とスッポン。雲泥の差。輝く星と目立たない石。
……そう、思っていた。
[水平線]
普通に楽器もトロンボーンになった。翌日、部活に向かった。
「じゃあ、それぞれ吹く楽器ごとに分かれて!1年生は先輩に教わってね」
私はトロンボーンパートの集団に俯いて行った。
…先生曰く、私含めて、2人だ。少ないな。
[太字]「こんにちは、よろしくね」[/太字]
聞き惚れる、爽やかで透き通った声。顔を上げると……
[太字]「僕は橘 優。よろしくね」[/太字]
少し空いた窓から強い風が吹いた。
集合場所となっていたA棟の第一音楽室へと向かう。
「楽しみっ」
「季子……あなた優先輩目当てで来てない?」
弥生がまたしても痛いところを突いてきた。
「き、来てない!トロンボーン目当て!」
第一音楽室についた。ドアを開けて中を覗くと、先輩たちがいる。
その中でも、2年生だけでなく3年生にも囲まれている一際目立つ存在が。
「……優先輩じゃない?あれっ!」
弥生がひそひそ声で言う。
…いつも窓越しから見る、先輩とちがった。
いや、悪い意味じゃなくて、いい意味で!!
…近くで見たほうがもっとイケメン。聞き惚れる透き通った声もよく聞こえる。
何を喋っているのか、2、3年生の女子から黄色い声が上がる。
「1年生は第二音楽室を、2、3年生は第一音楽室を使ってください。第二音楽室は[太字]B棟[/太字]です」
………え?
[水平線]
第二音楽室は、第一音楽室がちょうど見えるところにあった。
私はまたしても窓際の席。窓からそっと先輩を見つめる。
先輩は、何までかはわからなかったけど楽器を出しながら女子と喋り、笑っている。
……遠いなぁ。
ふと、思った。
あんなに女子に囲まれて、まず喋ったこともなくて。
例えれば…そう、高嶺の花。月とスッポン。雲泥の差。輝く星と目立たない石。
……そう、思っていた。
[水平線]
普通に楽器もトロンボーンになった。翌日、部活に向かった。
「じゃあ、それぞれ吹く楽器ごとに分かれて!1年生は先輩に教わってね」
私はトロンボーンパートの集団に俯いて行った。
…先生曰く、私含めて、2人だ。少ないな。
[太字]「こんにちは、よろしくね」[/太字]
聞き惚れる、爽やかで透き通った声。顔を上げると……
[太字]「僕は橘 優。よろしくね」[/太字]
少し空いた窓から強い風が吹いた。