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窓越し恋愛譚

#1

4月

窓際の席、向かい側の校舎が邪魔だが、風が気持ちいい。そんな席で、私は恋をした————

[水平線]

[漢字]天原市立春川[/漢字][ふりがな]あまはらしりつはるかわ[/ふりがな]中学校に入学して1ヶ月がたった。

新しい先生、新しいクラス、新しい授業。全て少しずつだが慣れてはきた。

私は横音[漢字]季子[/漢字][ふりがな]きこ[/ふりがな]。どこにでもいる平凡な中学1年生だ。

名簿番号がや行ということもあり、窓際の席になった。

窓際の席は、向かい側の校舎が邪魔だが風が気持ちいい。

それ以外のメリットはない。黒板は微妙に見にくいし、先生の席が近いし。…デメリットしかないじゃん。そう思っていた。

……[太字]あの日までは。[/太字]

[水平線]

「ハーイデハ★repeat after me‼︎I am pen!!!!!」

英語の時間。先生が陽気に言う。みんなは眠そうに「あいあむぺーん」と言う。
[小文字][小文字](ちなみにI am penは「私はペンです」という意味。どういうことだよ。)[/小文字][/小文字]

私は英語が苦手なため、頬杖をついて窓の外を見つめる。

………校舎が邪魔だ。死ぬほど邪魔だ。そのせいで景色が見えない。暇だ。

ただ、向かい側の校舎の窓から中の様子を伺うことができた。

たしか、あちらの校舎のこの位置は……2年B組だ。私は目を凝らして見つめてみた。

ふわっと風が吹いた。向かい側の窓から、誰かがこちらを向いた。

向かい側からこちらまでは10mほど離れている。私はもっと目を凝らした。どうやら男の子のようだ。

優しそうな端正な顔立ち。チラッと見えたブレザーが似合っている。

あちらの教室では話し合いをしているようだった。少し声が聞こえた。……綺麗な声だった。

その男の子は私に向かい(?)少し微笑み、クラスメートに顔を向けた。

……心臓が、ドキドキしていた。
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作者メッセージ

お久しぶりです、明けましておめでとうございます、笹芽です!
今回からはこちら中心で更新をしていきますので応援よろしくお願いします!

2026/05/11 17:10

笹芽
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