[明朝体] 4年前——ポートマフィア 青音8歳 太宰18歳
青音は、その場にばたりと倒れ込んだ。激痛が全身を駆け巡る。
「異能発動が遅い!」
太宰はそう言い、倒れた青音の頭をメリッと踏みつけた。
「ポートマフィアではその程度で生き残れるわけない!」
「……私はまだ8歳!望んでマフィアに入ったんじゃない!」
「黙れ!」
[水平線]
その日、青音は客をぼんやり待っていた。青音の店は貧乏な商店。客の気配は全くない。
「このままじゃ経営ピンチ……“ろまん燈篭”」
そう言って青音は何万円かお金を出す。現実改変で「めちゃくちゃ売れた」ことにしているのだ。
「んふっ。この異能があれば〜っ」
この時青音はまだ「ポジティブな現実改変」ができた。でも、いきなりできなくなった。その…理由は……
[水平線]
ある日、また現実改変をしようとしていた青音。ぽん、と青年に肩を叩かれた。
(…え?異能が…発動できない……)
振り向くと、黒色の外套を着た包帯ぐるぐる巻きの青年が立っていた。
「青音ちゃん、だね?」
「え?お前ストーカー?」
「違う違う。小さな組織の幹部だよ。…君をスカウトしたい」
[水平線]
「嫌だ」とそのスカウトを断ったのに、脅されて結局入ることになってしまった。
「ここが小さな組織…?[太字]ポートマフィア[/太字]じゃん…」
「悪かったかい?」
さっき、太宰は銃を突きつけて自分を脅した。さすがに次逆らったら命はないかもしれない。
青音は震えながら最初の任務に取り掛かった。
[水平線]
「素晴らしい!敵組織の幹部が血を1滴も流さず死んでいったよ!」
太宰はははっと笑った。
「もっと頑張りたまえ」
[水平線]
2年後……青音10歳。
太宰が失踪し、青音は喜んでいた。
念願のマフィア幹部にもなれたし、最高だ。でも……
太宰失踪前…青音は流行っていたシール帳がやってみたいと思った。
だから、「シール帳をやってる自分」という現実改変をした。しかし……
それが太宰にバレた。
「なんだいそれは?任務以外に異能を使うなら殺す」
撃たれた。その瞬間、青音は「撃たれていない現実改変」をしたため生き返った。
「次やったら殺す。私の異能は、わかっているね?」
太宰はにっこり笑った。青音もひきつった笑顔を浮かべた。
その日から……ポジティブ系現実改変はできなくなった。
(…嘘、使えない……使いたいのに…なんで…殺される…ころされる…コロサレル…)
その恐怖に怯え、青音は毎日を過ごしていたから、太宰失踪時はどれだけ喜んだことか……[/明朝体]
[水平線]
「ってことがあったのね」
美知子はふふっと笑いながらパソコンを閉じた。
「…さすがに本人には言えないわ。心が私だったら折れるもの。…私は」
青音は、その場にばたりと倒れ込んだ。激痛が全身を駆け巡る。
「異能発動が遅い!」
太宰はそう言い、倒れた青音の頭をメリッと踏みつけた。
「ポートマフィアではその程度で生き残れるわけない!」
「……私はまだ8歳!望んでマフィアに入ったんじゃない!」
「黙れ!」
[水平線]
その日、青音は客をぼんやり待っていた。青音の店は貧乏な商店。客の気配は全くない。
「このままじゃ経営ピンチ……“ろまん燈篭”」
そう言って青音は何万円かお金を出す。現実改変で「めちゃくちゃ売れた」ことにしているのだ。
「んふっ。この異能があれば〜っ」
この時青音はまだ「ポジティブな現実改変」ができた。でも、いきなりできなくなった。その…理由は……
[水平線]
ある日、また現実改変をしようとしていた青音。ぽん、と青年に肩を叩かれた。
(…え?異能が…発動できない……)
振り向くと、黒色の外套を着た包帯ぐるぐる巻きの青年が立っていた。
「青音ちゃん、だね?」
「え?お前ストーカー?」
「違う違う。小さな組織の幹部だよ。…君をスカウトしたい」
[水平線]
「嫌だ」とそのスカウトを断ったのに、脅されて結局入ることになってしまった。
「ここが小さな組織…?[太字]ポートマフィア[/太字]じゃん…」
「悪かったかい?」
さっき、太宰は銃を突きつけて自分を脅した。さすがに次逆らったら命はないかもしれない。
青音は震えながら最初の任務に取り掛かった。
[水平線]
「素晴らしい!敵組織の幹部が血を1滴も流さず死んでいったよ!」
太宰はははっと笑った。
「もっと頑張りたまえ」
[水平線]
2年後……青音10歳。
太宰が失踪し、青音は喜んでいた。
念願のマフィア幹部にもなれたし、最高だ。でも……
太宰失踪前…青音は流行っていたシール帳がやってみたいと思った。
だから、「シール帳をやってる自分」という現実改変をした。しかし……
それが太宰にバレた。
「なんだいそれは?任務以外に異能を使うなら殺す」
撃たれた。その瞬間、青音は「撃たれていない現実改変」をしたため生き返った。
「次やったら殺す。私の異能は、わかっているね?」
太宰はにっこり笑った。青音もひきつった笑顔を浮かべた。
その日から……ポジティブ系現実改変はできなくなった。
(…嘘、使えない……使いたいのに…なんで…殺される…ころされる…コロサレル…)
その恐怖に怯え、青音は毎日を過ごしていたから、太宰失踪時はどれだけ喜んだことか……[/明朝体]
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「ってことがあったのね」
美知子はふふっと笑いながらパソコンを閉じた。
「…さすがに本人には言えないわ。心が私だったら折れるもの。…私は」