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マフィア幹部は最凶最悪

#7

因縁

[明朝体] 4年前——ポートマフィア 青音8歳 太宰18歳

青音は、その場にばたりと倒れ込んだ。激痛が全身を駆け巡る。

「異能発動が遅い!」

太宰はそう言い、倒れた青音の頭をメリッと踏みつけた。

「ポートマフィアではその程度で生き残れるわけない!」

「……私はまだ8歳!望んでマフィアに入ったんじゃない!」

「黙れ!」

[水平線]

その日、青音は客をぼんやり待っていた。青音の店は貧乏な商店。客の気配は全くない。

「このままじゃ経営ピンチ……“ろまん燈篭”」

そう言って青音は何万円かお金を出す。現実改変で「めちゃくちゃ売れた」ことにしているのだ。

「んふっ。この異能があれば〜っ」

この時青音はまだ「ポジティブな現実改変」ができた。でも、いきなりできなくなった。その…理由は……

[水平線]

ある日、また現実改変をしようとしていた青音。ぽん、と青年に肩を叩かれた。

(…え?異能が…発動できない……)

振り向くと、黒色の外套を着た包帯ぐるぐる巻きの青年が立っていた。

「青音ちゃん、だね?」

「え?お前ストーカー?」

「違う違う。小さな組織の幹部だよ。…君をスカウトしたい」

[水平線]

「嫌だ」とそのスカウトを断ったのに、脅されて結局入ることになってしまった。

「ここが小さな組織…?[太字]ポートマフィア[/太字]じゃん…」

「悪かったかい?」

さっき、太宰は銃を突きつけて自分を脅した。さすがに次逆らったら命はないかもしれない。

青音は震えながら最初の任務に取り掛かった。

[水平線]

「素晴らしい!敵組織の幹部が血を1滴も流さず死んでいったよ!」

太宰はははっと笑った。

「もっと頑張りたまえ」

[水平線]

2年後……青音10歳。

太宰が失踪し、青音は喜んでいた。

念願のマフィア幹部にもなれたし、最高だ。でも……

太宰失踪前…青音は流行っていたシール帳がやってみたいと思った。

だから、「シール帳をやってる自分」という現実改変をした。しかし……

それが太宰にバレた。

「なんだいそれは?任務以外に異能を使うなら殺す」

撃たれた。その瞬間、青音は「撃たれていない現実改変」をしたため生き返った。

「次やったら殺す。私の異能は、わかっているね?」

太宰はにっこり笑った。青音もひきつった笑顔を浮かべた。

その日から……ポジティブ系現実改変はできなくなった。

(…嘘、使えない……使いたいのに…なんで…殺される…ころされる…コロサレル…)

その恐怖に怯え、青音は毎日を過ごしていたから、太宰失踪時はどれだけ喜んだことか……[/明朝体]

[水平線]

「ってことがあったのね」

美知子はふふっと笑いながらパソコンを閉じた。

「…さすがに本人には言えないわ。心が私だったら折れるもの。…私は」

作者メッセージ

津島美知子ですが「美智子」と誤字っていました
ごめんなさい

2026/02/05 18:16

笹芽
ID:≫ 2eRGY3oC1RxsM
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