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マフィア幹部は最凶最悪

#4

関係性

青音は、泰子の異能空間に閉じ込められた。でも、青音はただ仕方ないと思うばかり。

(だって、泰子さんにとっても中也にとっても“私がいないこと”は十分幸せだからね…)

異能空間からはドアでしか出られない。でも、ドアはここから10kmくらいある。

「……異能空間でっけえ…」

ーーー

中也はため息をついた。

「さーてっ♪久しぶりね、中也!ねえ、これからどうする?予定がなければ……」

「黙れ」

中也はピシャリと冷たく言い、泰子に背を向ける。

「もうお前と過ごすことはない。じゃあな」

「えー……待ってよ。中也、私のこと好きだったんじゃん」

泰子は寂しそうな顔を浮かべ、中也はそれに負けそうになりつつ反論する。

「るせえ。今は今、昔は昔だ。とにかく青音を異能空間から出せ」

「え〜?無理無理。私がそんなことで解放してあげるとでも?」

「ちげえカス」

「もしや相棒ちゃんのこと好きなの?」

中也はビクッとする。俺が、あいつのこと、好きだとおおおおおおお⁈⁈

暴言吐きまくり、ツンツン野郎。逆らえば異能でどんな仕置きをされるかわからない。

この前なんて、首領に向かって「エリスちゃん1週間封印」してたんだぞ……?

「あいつは確実に無理。青音返せ。初任務で死者出すわけにはいかねえんだよ」

「あ、そ。じゃ、異能は解除してあげる」

泰子は手に持ったトランプを2つに引き裂いた。

「ははっ、これでトランプの中にいる相棒ちゃんはどうなると思う〜?」

「て、手前!!」

ーーー

青音が遠い遠いドアまで歩いていると、いきなり床が真っ二つになった。

「ひっ!」

青音はなんとか割れ目を飛び越えたから、問題はなかった。

でも、ドアまで行けなくなってしまった。

「どうしよ……ろ、ろまん燈籠……私は…ここから、脱出できる…」

しかし、異能は発動しなかった。残酷系じゃないから当たり前だ。

青音は、今まで抱いたことのない感情が揺らいだ。

……怖い。助けてほしい。

「怖い、助けて、相棒さん——」

2025/12/16 18:50

笹芽
ID:≫ 2eRGY3oC1RxsM
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