ふと、子供の頃の記憶が脳をよぎる。
25年くらい前。小学校5年生の頃だ。夏休み前の日、気になっていた子に会いに、初めて休み時間図書室に行った。中に入ると図書室はやけに広く感じられた。教室とは違い、人が少なく静まり返っている。辺りを見回せば本ばかりで頭が痛くなりそうだ。歴史の本、科学の本、物語の本、薄い絵本、分厚い小説……見たことのない世界が広がっていて別空間のように思えた。
あの子はどこかと奥の方へ進むと、「文豪コーナー」という他に比べて少し狭いスペースがあった。本棚の前に立って見てみると、年代順に作者ごとの作品が並べられていた。「清少納言」「松尾芭蕉」「夏目漱石」「樋口一葉」「宮沢賢治」「太宰治」「新美南吉」など教科書に出てくるような有名な人の名前が沢山あった。そのなかで、一つ気になる詩があり気になって読んでみた。
「汚れ木綿の屋蓋のもと ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」
という文がやけに気に入った。
「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん…?変なの!」
その日の放課後、友達と近くの公園で遊んだ。俺はブランコに乗って
「ゆあーん ゆやーん ゆ…よよん」
とうろ覚えの擬音を唱えていた。友達は皆「変なの!」「おかしい!」と笑ってくれた。俺も「だよな!」と言って笑った。
25年くらい前。小学校5年生の頃だ。夏休み前の日、気になっていた子に会いに、初めて休み時間図書室に行った。中に入ると図書室はやけに広く感じられた。教室とは違い、人が少なく静まり返っている。辺りを見回せば本ばかりで頭が痛くなりそうだ。歴史の本、科学の本、物語の本、薄い絵本、分厚い小説……見たことのない世界が広がっていて別空間のように思えた。
あの子はどこかと奥の方へ進むと、「文豪コーナー」という他に比べて少し狭いスペースがあった。本棚の前に立って見てみると、年代順に作者ごとの作品が並べられていた。「清少納言」「松尾芭蕉」「夏目漱石」「樋口一葉」「宮沢賢治」「太宰治」「新美南吉」など教科書に出てくるような有名な人の名前が沢山あった。そのなかで、一つ気になる詩があり気になって読んでみた。
「汚れ木綿の屋蓋のもと ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」
という文がやけに気に入った。
「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん…?変なの!」
その日の放課後、友達と近くの公園で遊んだ。俺はブランコに乗って
「ゆあーん ゆやーん ゆ…よよん」
とうろ覚えの擬音を唱えていた。友達は皆「変なの!」「おかしい!」と笑ってくれた。俺も「だよな!」と言って笑った。