同じ空を見ていた。

高校一年生の夏休み。
友達と離れ、暇を持て余していた内浦 さやかは、ある夜、不思議な夢を見る。
舞台は城跡。夏祭り特有の雰囲気が漂う中、一人の男性が自分の隣に立っていた。
顔はよく見えなかったが、さやかの「推し」によく似ていた。
ただの夢だと思っていたはずだったが、夢に出てきた城跡も、花火の打ち上げ場所も、そこから見える景色も、すべて現実に存在していた。

さやかとは別の世界で生きる畑下和也もまた、見知らぬ女性と過ごす夢を見ていた。
その少女は、和也が夢中になっているドラマの主人公にどこか似ていた。

そして迎える、夏祭りの日。
夢の中で何度も見たあの場所へ向かった二人を待っていたのは──。

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