夢小説設定
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「リ……! リン……!」
私は彼の声で起きた。
周りを見るとまだ薄暗い。カーテンの隙間から差し込む暖かい光で、私は朝だと認識した。
時計を見ると六時半。起きる時間だが、気力がない。
──彼がいなくなったのは、いつだっけ?
ぼんやりと思った。
彼──[漢字]雨宮[/漢字][ふりがな]あまみや[/ふりがな] ユウトは幼稚園からの幼馴染。幼・小・中・までは一緒で高校からは別になったが、まるで小学生に戻ったかのように毎日のように家に行っていたり、毎年彼と一緒に夏祭りに行ったりした。
──夏祭り。
私は頭の中で反芻した。
初めて彼と夏祭りに行った小学一年生の頃。私は彼と一緒に屋台をまわっていた。一緒に同じ食べ物を食べて他愛もない話をしながら笑って、奢ってもらって……。私は浮かれていた。
「ねぇ、ユウく……」
私の横にいた彼に目をやり声をかけると、そこには彼の姿はなかった。
──そう、私ははぐれたのだ。
当時、私はクラスの中で一番背が低かったので、そう簡単には見つからない。また、屋台も混雑していたため、難易度が上がる。
「ユウくん! ユウくん!」
私は必死になって叫んだが、返事はない。
「もうやだ……! ユウくんなんて……!」
私は泣きながら[漢字]人気[/漢字][ふりがな]ひとけ[/ふりがな]のない場所──丘まで走った。
相当疲れたのだろう。私は寝てしまった。
(花火見たかったなぁ)
物音や騒ぎ声はせず、ただ虫の声だけが聞こえる。この場所で私は心の中でそう呟いた。
夢を見た。
暗い暗い場所でひとり、佇んでいた。
「ここはどこ⁉︎」
そう叫んでも反響するだけだった。淋しさと孤独に襲われながら歩き始めた。
すると、暗い場所に一人、立っている人を見つけた。歩くにつれ、その人はユウトだと判った。
「あ! ユウくん!」
私は、淋しさと孤独はすぐに吹き飛び、その代わりに安心がやって来たような気持ちになった。……が、様子がおかしい。
彼は、毎日私に笑顔を見せる。だが、目の前にいる彼は無表情だった。
更に近づくと、かれはニヤリと笑いながら「俺に付いてこいよ。付いてくればはぐれなかっただろう。お前はバカだな」と言った。
──なんで、そんな酷いことを言うの?
彼はそんなことは言わない。いつも私の味方だから。
そう思っていると「またな」と目の前の彼は言い、歩いていった。
「待って!待って!」
私はなぜか体が勝手に動き、彼を追いかけた。
「っ!」
目の前にはいつも通りのあの優しい彼がいた。
──夢だったのだ。
「どこに行ってたんだよ。心配したんだからな」
いつも通りの笑顔で言う。私は安心し夢のことを言った。彼は笑って「そんなことは絶対に言わないからな。花火始まるから行こう」と手を差し出した。
私は笑顔で手を握った。泣きそうになったのは秘密だけど。
「早く戻ってきてよ……」
高校生になってすぐに彼はいなくなった。原因は“かくれんぼ”だ。
私たちは学校は別だが、通学路は同じなので一緒に学校に行っていた。
ある日、ユウトが突然「かくれんぼしよう」と言ってきた。私は断ることはせず「いいよ」と言った。
私が鬼で、彼を見つけようとした。……が探しても見つからなかった。
私の両親やユウトの両親に訊いても無言だった。
私は彼の声で起きた。
周りを見るとまだ薄暗い。カーテンの隙間から差し込む暖かい光で、私は朝だと認識した。
時計を見ると六時半。起きる時間だが、気力がない。
──彼がいなくなったのは、いつだっけ?
ぼんやりと思った。
彼──[漢字]雨宮[/漢字][ふりがな]あまみや[/ふりがな] ユウトは幼稚園からの幼馴染。幼・小・中・までは一緒で高校からは別になったが、まるで小学生に戻ったかのように毎日のように家に行っていたり、毎年彼と一緒に夏祭りに行ったりした。
──夏祭り。
私は頭の中で反芻した。
初めて彼と夏祭りに行った小学一年生の頃。私は彼と一緒に屋台をまわっていた。一緒に同じ食べ物を食べて他愛もない話をしながら笑って、奢ってもらって……。私は浮かれていた。
「ねぇ、ユウく……」
私の横にいた彼に目をやり声をかけると、そこには彼の姿はなかった。
──そう、私ははぐれたのだ。
当時、私はクラスの中で一番背が低かったので、そう簡単には見つからない。また、屋台も混雑していたため、難易度が上がる。
「ユウくん! ユウくん!」
私は必死になって叫んだが、返事はない。
「もうやだ……! ユウくんなんて……!」
私は泣きながら[漢字]人気[/漢字][ふりがな]ひとけ[/ふりがな]のない場所──丘まで走った。
相当疲れたのだろう。私は寝てしまった。
(花火見たかったなぁ)
物音や騒ぎ声はせず、ただ虫の声だけが聞こえる。この場所で私は心の中でそう呟いた。
夢を見た。
暗い暗い場所でひとり、佇んでいた。
「ここはどこ⁉︎」
そう叫んでも反響するだけだった。淋しさと孤独に襲われながら歩き始めた。
すると、暗い場所に一人、立っている人を見つけた。歩くにつれ、その人はユウトだと判った。
「あ! ユウくん!」
私は、淋しさと孤独はすぐに吹き飛び、その代わりに安心がやって来たような気持ちになった。……が、様子がおかしい。
彼は、毎日私に笑顔を見せる。だが、目の前にいる彼は無表情だった。
更に近づくと、かれはニヤリと笑いながら「俺に付いてこいよ。付いてくればはぐれなかっただろう。お前はバカだな」と言った。
──なんで、そんな酷いことを言うの?
彼はそんなことは言わない。いつも私の味方だから。
そう思っていると「またな」と目の前の彼は言い、歩いていった。
「待って!待って!」
私はなぜか体が勝手に動き、彼を追いかけた。
「っ!」
目の前にはいつも通りのあの優しい彼がいた。
──夢だったのだ。
「どこに行ってたんだよ。心配したんだからな」
いつも通りの笑顔で言う。私は安心し夢のことを言った。彼は笑って「そんなことは絶対に言わないからな。花火始まるから行こう」と手を差し出した。
私は笑顔で手を握った。泣きそうになったのは秘密だけど。
「早く戻ってきてよ……」
高校生になってすぐに彼はいなくなった。原因は“かくれんぼ”だ。
私たちは学校は別だが、通学路は同じなので一緒に学校に行っていた。
ある日、ユウトが突然「かくれんぼしよう」と言ってきた。私は断ることはせず「いいよ」と言った。
私が鬼で、彼を見つけようとした。……が探しても見つからなかった。
私の両親やユウトの両親に訊いても無言だった。