夢小説設定
×
「もう、夜か」
辺りは真っ暗。夏と違って日の入りが早いし、寒い。
指先は真っ赤で冷たい。
頬はりんごのように真っ赤。
「本当は夕日や夕焼けを見ながら帰りたかったのにな」
ため息を吐きながら、空を見上げた。今日は晴れていた。空には沢山の星。
「星は興味ないから」
独り言のように呟いた。
私の通学路には開けた木も無い建物も無い場所があった。
私は夕焼けが好きだったので小学生の頃、そこで眺めていた。
もう、日が沈んでしまったけれどそこに立ち寄った。
首が痛くなるほど星空を眺めた。
「あ……」
私は思い出した。
忘れていたんだ。ここであの人と星空を眺めたことを。
──あの人とは私の大親友、双子のようにそっくりな関係だった綾のことを。
中学生の頃、部活で帰りが遅くなった。辺りは今のように真っ暗。
[漢字]私と綾[/漢字][ふりがな]二人[/ふりがな]はがっかりしながら星空を眺めた。
「つまんないじゃん。夕焼けの方が良くない?」
「え? だけど星空も良くない? ……あっ! ふたご座だ!」
「詳しいね。ふたご座ってなんか、私たちに合うね」
「そうだねっ! いつまでも一緒だよ!」
「分かってるって」
だが、この関係は続かないのだった。
あの日から丁度一週間後。
綾は交通事故で亡くなってしまったのだ。
私はどうにかこの事を忘れようと必死だった。
思い出したくない。辛くなるから。一緒にあの世に行きたくなるから。
本当に忘れてしまったのだ。
中学を卒業し、高校生になった時も。
心の中のどこかに封印したように。
だが今日、思い出してしまったのだ。
あの日の事を。
何年ぶりだろう。
辛くなった。あの世に行きたくなった。
その時、風が吹いた。
北風なのに暖かい。
何かささやいているように感じた。
「気持ちだけで十分だよ」と。
私はその場で泣き崩れた。
また、星空を眺めた先にはふたご座が見えた。
顔全体が濡れるぐらいの涙が出た。
風が吹いた。
今度は撫でるように。
「綾の分まで生きてやる」
そう私は誓った。
辺りは真っ暗。夏と違って日の入りが早いし、寒い。
指先は真っ赤で冷たい。
頬はりんごのように真っ赤。
「本当は夕日や夕焼けを見ながら帰りたかったのにな」
ため息を吐きながら、空を見上げた。今日は晴れていた。空には沢山の星。
「星は興味ないから」
独り言のように呟いた。
私の通学路には開けた木も無い建物も無い場所があった。
私は夕焼けが好きだったので小学生の頃、そこで眺めていた。
もう、日が沈んでしまったけれどそこに立ち寄った。
首が痛くなるほど星空を眺めた。
「あ……」
私は思い出した。
忘れていたんだ。ここであの人と星空を眺めたことを。
──あの人とは私の大親友、双子のようにそっくりな関係だった綾のことを。
中学生の頃、部活で帰りが遅くなった。辺りは今のように真っ暗。
[漢字]私と綾[/漢字][ふりがな]二人[/ふりがな]はがっかりしながら星空を眺めた。
「つまんないじゃん。夕焼けの方が良くない?」
「え? だけど星空も良くない? ……あっ! ふたご座だ!」
「詳しいね。ふたご座ってなんか、私たちに合うね」
「そうだねっ! いつまでも一緒だよ!」
「分かってるって」
だが、この関係は続かないのだった。
あの日から丁度一週間後。
綾は交通事故で亡くなってしまったのだ。
私はどうにかこの事を忘れようと必死だった。
思い出したくない。辛くなるから。一緒にあの世に行きたくなるから。
本当に忘れてしまったのだ。
中学を卒業し、高校生になった時も。
心の中のどこかに封印したように。
だが今日、思い出してしまったのだ。
あの日の事を。
何年ぶりだろう。
辛くなった。あの世に行きたくなった。
その時、風が吹いた。
北風なのに暖かい。
何かささやいているように感じた。
「気持ちだけで十分だよ」と。
私はその場で泣き崩れた。
また、星空を眺めた先にはふたご座が見えた。
顔全体が濡れるぐらいの涙が出た。
風が吹いた。
今度は撫でるように。
「綾の分まで生きてやる」
そう私は誓った。