もう少しでバレンタインだ。
チョコをあげる人は既に決まってる。
今年は手作りに挑戦しよう。
材料はもう用意しているので、チョコ作りに入る。
その数分後、インターホンが鳴った。
誰だろう? と思い、カメラ越しに確認すると、彼──慎二くんがいた。
「どうしたの?」
「課題プリントを探してたら結月のも混ざってて。明日、提出だから持ってきた」
「ああ! 探してたやつだ! ありがとう!」
「急に来てごめん。数学の前川先生怒ると怖いからさ」
「確かに」
私はくすりと笑った。
「じゃあ、また明日」
チョコがバレなくてよかった。
私は安堵のため息を漏らした。
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
俺は、数学の課題プリントを探していた。
「あ」
やっと見つけた。そう思ったが、計算途中のプリントが出てきたのだ。
まだ、俺は手をつけていない。──もしかしたら、別の人のプリントが。
名前を見てみると『田中 結月』と書いてあった。
「これ、届けないと間に合わない……」
提出期限は明日。このプリントは計算が多いので、朝の時間内には終わらない。
「急だけど大丈夫かな」
迷惑をかけそうだ。だが、明日提出しないと相当危ない。
俺は彼女の家に行くことにした。
インターホンを押すと、すぐにドアが開き、結月がひょこっと顔を出す。
俺の顔を見ると、結月は驚いた顔をしていた。
「どうしたの?」
「課題プリントを探してたら結月のも混ざってて。明日、提出だから持ってきた」
「ああ! 探してたやつだ! ありがとう!」
「急に来てごめん。数学の前川先生怒ると怖いからさ」
「確かに」
「分かった。じゃあ」
もう少し話したいと思ったが、忙しそうだったので、話を切り上げた。
帰るとき、俺はちらりと振り返った。結月はホッとした顔をしていた。
(何してるんだろう……)
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
彼が帰って数分後、ついに完成した。
「できたっ!」
いつ渡そうか。
今日は、二月十四日。
当日に渡したいが、家に行っても迷惑にならないだろうか。
よし、出来立てのチョコを渡そう。
私は外に出て、彼の家へ向かった。
歩いて数分後、到着した。
緊張する。喜んでもらえるだろうか。
インターホンを押すとドン、ドンという足音が家の中から聞こえ、ドアが開いた。
「あれ? 結月か」
「これ……。あげる……」
すごく緊張していて声が出ない。
私は震えながらも、出来立てのチョコが入っている紙袋を渡した。
「ありがとう。これ、結月が作ったのか?」
彼は紙袋を覗きながら言う。
「うん……。少し失敗したけど……」
慎二くんは、紙袋からチョコを取り出してその場で食べた。
「美味しい!」
「本当に?」
「本当だよ」
笑いながら言う。
私はその笑顔を守りたいと思った。
「誰にも言わないでね」
これは二人だけの秘密──。
「うん、秘密だよ」
チョコをあげる人は既に決まってる。
今年は手作りに挑戦しよう。
材料はもう用意しているので、チョコ作りに入る。
その数分後、インターホンが鳴った。
誰だろう? と思い、カメラ越しに確認すると、彼──慎二くんがいた。
「どうしたの?」
「課題プリントを探してたら結月のも混ざってて。明日、提出だから持ってきた」
「ああ! 探してたやつだ! ありがとう!」
「急に来てごめん。数学の前川先生怒ると怖いからさ」
「確かに」
私はくすりと笑った。
「じゃあ、また明日」
チョコがバレなくてよかった。
私は安堵のため息を漏らした。
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
俺は、数学の課題プリントを探していた。
「あ」
やっと見つけた。そう思ったが、計算途中のプリントが出てきたのだ。
まだ、俺は手をつけていない。──もしかしたら、別の人のプリントが。
名前を見てみると『田中 結月』と書いてあった。
「これ、届けないと間に合わない……」
提出期限は明日。このプリントは計算が多いので、朝の時間内には終わらない。
「急だけど大丈夫かな」
迷惑をかけそうだ。だが、明日提出しないと相当危ない。
俺は彼女の家に行くことにした。
インターホンを押すと、すぐにドアが開き、結月がひょこっと顔を出す。
俺の顔を見ると、結月は驚いた顔をしていた。
「どうしたの?」
「課題プリントを探してたら結月のも混ざってて。明日、提出だから持ってきた」
「ああ! 探してたやつだ! ありがとう!」
「急に来てごめん。数学の前川先生怒ると怖いからさ」
「確かに」
「分かった。じゃあ」
もう少し話したいと思ったが、忙しそうだったので、話を切り上げた。
帰るとき、俺はちらりと振り返った。結月はホッとした顔をしていた。
(何してるんだろう……)
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
彼が帰って数分後、ついに完成した。
「できたっ!」
いつ渡そうか。
今日は、二月十四日。
当日に渡したいが、家に行っても迷惑にならないだろうか。
よし、出来立てのチョコを渡そう。
私は外に出て、彼の家へ向かった。
歩いて数分後、到着した。
緊張する。喜んでもらえるだろうか。
インターホンを押すとドン、ドンという足音が家の中から聞こえ、ドアが開いた。
「あれ? 結月か」
「これ……。あげる……」
すごく緊張していて声が出ない。
私は震えながらも、出来立てのチョコが入っている紙袋を渡した。
「ありがとう。これ、結月が作ったのか?」
彼は紙袋を覗きながら言う。
「うん……。少し失敗したけど……」
慎二くんは、紙袋からチョコを取り出してその場で食べた。
「美味しい!」
「本当に?」
「本当だよ」
笑いながら言う。
私はその笑顔を守りたいと思った。
「誰にも言わないでね」
これは二人だけの秘密──。
「うん、秘密だよ」