「綺麗だなぁ。しかもあったかい」
私たちは星空を見上げながらキャンプファイヤーで温まる。
その隣には慎二くんがいる。しかもゼロ距離だ。
「あの星、結月に似てる」
慎二くんは指を差しながら言った。
「え? なんで?」
私には何一つ分からなかった。
「なんか、優しそうな感じ? ……何て言ったらいいんだろ。優しそうな光で、だけど元気で、かわいい感じの星じゃん」
「かっ、かわいい……って」
私の顔は[漢字]紅葉[/漢字][ふりがな]もみじ[/ふりがな]を散らしたように真っ赤になった。
こんなに顔が赤くなったのは初めてだった。
「あ! あの星、慎二くんに似てる」
「え?」
「慎二くんってキラキラしてるじゃん。かっこいいっていう意味でね? しかも近くに慎二くんが私に似てるって言った星があるの」
慎二くんは何も言わず、ただ照れていた。
こんなに恋愛的な話をしたのは初めてだった。
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
少し遠くで二人を見ていた人たちがいた。
「仲睦まじいカップルだな!」
光は、あははと少し大きな声で言う。
「大きな声で言わない! バレるでしょ!」
その隣で遥が怒る。
彼女たちはこっそり見ていたのだ。
「お前だって大声出してるじゃん!」
「それは……。えっと……。も、元々声が大きいだけなの!」
遥は必死で言い訳を考えて、そのまま口に出していた。
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
後ろでケンカ? をしている声が聞こえた。
私はおそるおそる振り返ってみた。
そこには「あ」と驚くような顔をした遥ちゃんと光くんがいた。
少し驚いたが、すぐみ微笑んで「一緒に観よう」と誘った。
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
「綺麗だなぁ。しかもあったかい」
結月さんは星空を見上げながらキャンプファイヤーで温まっていた。その隣には[漢字]慎二[/漢字][ふりがな]アイツ[/ふりがな]がいる。
「あの星、結月に似てる」
慎二は指を指しながら言った。
「え? なんで?」
「なんか、優しそうな感じ? ……何て言ったらいいんだろ。優しそうな光で、だけど元気で、かわいい感じの星じゃん」
相変わらず説明が下手だな、と思った。
いや、アイツは昔から説明するのが下手なんだった。
結月さんの方へ目線をやると、彼女の顔は真っ赤になっていることに気がついた。
「あ! あの星、慎二くんに似てる」
「え?」
「慎二くんってキラキラしてるじゃん。かっこいいっていう意味でね? しかも近くに慎二くんが私に似てるって言った星があるの」
慎二は何も言わず、照れていただけだった。
この二人はよく恋愛的な話をするのだろうか。
普段何を話すのだろう。
俺は彼らを見て、微笑み
「仲睦まじいカップルだな!」と無意識に大声で言っていた。
「大きな声で言わない! バレるでしょ!」
そういう遥だが、彼女は俺よりもデカい声を出してる。
「お前だって大声出してるじゃん!」
「それは……。えっと……。元々声が大きいだけなの!」
必死に言い訳を考えていることが分かる。
揉めていると、声で気付いたのか、結月さんは振り返って「一緒に観よう」と言った。
「そろそろ寝るか」
「そ、そうだね」
私は言葉に詰まってしまった。実はまだ私はまだ眠くない。
しかもクラス全員と同じ部屋で寝るのだ。
私は大人数の中では寝れない。
班でまとまって寝るので、私は慎二くんの隣だ。
「どうした?」
「私、大人数の中では寝れないんだよね」
少し恥ずかしく感じた。
普通はスッと寝るのに私だけ「大人数は無理」
彼は驚くだろう。そう思っていたが、意外な答えが返ってきた。
「大丈夫。俺もだから」
「本当に? よかったー!」
小声でそう言い、安心した。
「なぜか同じ思いをしている人がいると安心するよな」
「それな!」
強く共感し、思いのほか大きな声を出していた。
「あ……」
私は[漢字]慙愧[/漢字][ふりがな]ざんき[/ふりがな]に堪えなくなり俯いた。
「大丈夫。バレてないから」
慎二くんは莞爾と笑った。
この笑顔にもだいぶ慣れてきた気がする。
中学生の頃──二次元に行く前の頃の自分は、その微笑みを見るとすぐに顔を赤くしていた。
今では赤くせず、つられて笑うだけ。
私はにっこりと微笑みながら目を瞑った。
二日目は登山をし、帰宅した。
「二日間登山はきっついなー」
バスの車内で光くんが両腕を頭上で組んで、反り返るように背を伸ばす。
「それなぁー」
私も強く共感した。
家に帰ったらすぐに寝たい──そのくらい私は疲れていた。
[漢字]隣の人[/漢字][ふりがな]慎二くん[/ふりがな]が静かだなと思い、ちらりと見ると、「すー。すー」と寝息を立てていた。
きっと疲れたのだろう。
私は、彼を見て、無意識に「寝てる慎二くん、かわいい……」と呟いていた。
「聞かれてるんじゃない?」
光くんに言われた途端、私は我に返って恥ずかしくなった。
すると「ん?」と目を擦りながら彼は起きた。
「ああああ!! え、と……」
「田中、もう少しボリューム下げろ」と先生に注意され「すみません」と私は謝った。
その後、私は「特に何もないよー」という顔をして、外を見ていた。
「結月、なんか言ってよな?」
だが、彼は気にする。
「な、何も言ってないよ……。ほ、ほら、この寝てる猫のストラップがかわいいなーって!」
私は、高速でそのストラップをスマホで検索し、彼に見せた。
「いや、ハッキリ慎二って言っただろ」
彼は目を逸らして顔を真っ赤にしながら言った。
「い、いや、言ってないよ? 光くん、そうだよね?」
「うん。言ってないよー」
「嘘っぽい」
慎二くんはクスリと笑いながら言った。
私は、嘘を吐くのが下手なのだろうか。
こうして一泊二日の林間学校は幕を閉じた。
私たちは星空を見上げながらキャンプファイヤーで温まる。
その隣には慎二くんがいる。しかもゼロ距離だ。
「あの星、結月に似てる」
慎二くんは指を差しながら言った。
「え? なんで?」
私には何一つ分からなかった。
「なんか、優しそうな感じ? ……何て言ったらいいんだろ。優しそうな光で、だけど元気で、かわいい感じの星じゃん」
「かっ、かわいい……って」
私の顔は[漢字]紅葉[/漢字][ふりがな]もみじ[/ふりがな]を散らしたように真っ赤になった。
こんなに顔が赤くなったのは初めてだった。
「あ! あの星、慎二くんに似てる」
「え?」
「慎二くんってキラキラしてるじゃん。かっこいいっていう意味でね? しかも近くに慎二くんが私に似てるって言った星があるの」
慎二くんは何も言わず、ただ照れていた。
こんなに恋愛的な話をしたのは初めてだった。
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
少し遠くで二人を見ていた人たちがいた。
「仲睦まじいカップルだな!」
光は、あははと少し大きな声で言う。
「大きな声で言わない! バレるでしょ!」
その隣で遥が怒る。
彼女たちはこっそり見ていたのだ。
「お前だって大声出してるじゃん!」
「それは……。えっと……。も、元々声が大きいだけなの!」
遥は必死で言い訳を考えて、そのまま口に出していた。
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
後ろでケンカ? をしている声が聞こえた。
私はおそるおそる振り返ってみた。
そこには「あ」と驚くような顔をした遥ちゃんと光くんがいた。
少し驚いたが、すぐみ微笑んで「一緒に観よう」と誘った。
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
「綺麗だなぁ。しかもあったかい」
結月さんは星空を見上げながらキャンプファイヤーで温まっていた。その隣には[漢字]慎二[/漢字][ふりがな]アイツ[/ふりがな]がいる。
「あの星、結月に似てる」
慎二は指を指しながら言った。
「え? なんで?」
「なんか、優しそうな感じ? ……何て言ったらいいんだろ。優しそうな光で、だけど元気で、かわいい感じの星じゃん」
相変わらず説明が下手だな、と思った。
いや、アイツは昔から説明するのが下手なんだった。
結月さんの方へ目線をやると、彼女の顔は真っ赤になっていることに気がついた。
「あ! あの星、慎二くんに似てる」
「え?」
「慎二くんってキラキラしてるじゃん。かっこいいっていう意味でね? しかも近くに慎二くんが私に似てるって言った星があるの」
慎二は何も言わず、照れていただけだった。
この二人はよく恋愛的な話をするのだろうか。
普段何を話すのだろう。
俺は彼らを見て、微笑み
「仲睦まじいカップルだな!」と無意識に大声で言っていた。
「大きな声で言わない! バレるでしょ!」
そういう遥だが、彼女は俺よりもデカい声を出してる。
「お前だって大声出してるじゃん!」
「それは……。えっと……。元々声が大きいだけなの!」
必死に言い訳を考えていることが分かる。
揉めていると、声で気付いたのか、結月さんは振り返って「一緒に観よう」と言った。
「そろそろ寝るか」
「そ、そうだね」
私は言葉に詰まってしまった。実はまだ私はまだ眠くない。
しかもクラス全員と同じ部屋で寝るのだ。
私は大人数の中では寝れない。
班でまとまって寝るので、私は慎二くんの隣だ。
「どうした?」
「私、大人数の中では寝れないんだよね」
少し恥ずかしく感じた。
普通はスッと寝るのに私だけ「大人数は無理」
彼は驚くだろう。そう思っていたが、意外な答えが返ってきた。
「大丈夫。俺もだから」
「本当に? よかったー!」
小声でそう言い、安心した。
「なぜか同じ思いをしている人がいると安心するよな」
「それな!」
強く共感し、思いのほか大きな声を出していた。
「あ……」
私は[漢字]慙愧[/漢字][ふりがな]ざんき[/ふりがな]に堪えなくなり俯いた。
「大丈夫。バレてないから」
慎二くんは莞爾と笑った。
この笑顔にもだいぶ慣れてきた気がする。
中学生の頃──二次元に行く前の頃の自分は、その微笑みを見るとすぐに顔を赤くしていた。
今では赤くせず、つられて笑うだけ。
私はにっこりと微笑みながら目を瞑った。
二日目は登山をし、帰宅した。
「二日間登山はきっついなー」
バスの車内で光くんが両腕を頭上で組んで、反り返るように背を伸ばす。
「それなぁー」
私も強く共感した。
家に帰ったらすぐに寝たい──そのくらい私は疲れていた。
[漢字]隣の人[/漢字][ふりがな]慎二くん[/ふりがな]が静かだなと思い、ちらりと見ると、「すー。すー」と寝息を立てていた。
きっと疲れたのだろう。
私は、彼を見て、無意識に「寝てる慎二くん、かわいい……」と呟いていた。
「聞かれてるんじゃない?」
光くんに言われた途端、私は我に返って恥ずかしくなった。
すると「ん?」と目を擦りながら彼は起きた。
「ああああ!! え、と……」
「田中、もう少しボリューム下げろ」と先生に注意され「すみません」と私は謝った。
その後、私は「特に何もないよー」という顔をして、外を見ていた。
「結月、なんか言ってよな?」
だが、彼は気にする。
「な、何も言ってないよ……。ほ、ほら、この寝てる猫のストラップがかわいいなーって!」
私は、高速でそのストラップをスマホで検索し、彼に見せた。
「いや、ハッキリ慎二って言っただろ」
彼は目を逸らして顔を真っ赤にしながら言った。
「い、いや、言ってないよ? 光くん、そうだよね?」
「うん。言ってないよー」
「嘘っぽい」
慎二くんはクスリと笑いながら言った。
私は、嘘を吐くのが下手なのだろうか。
こうして一泊二日の林間学校は幕を閉じた。
- 1.とまどい
- 2.なかよく
- 3.決断
- 4.本当に、ありがとう
- 5.もう一度、キミの居る世界へ──
- 6.無理しないでね、
- 7.嫌なこと、忘れよう
- 8.ちょっと、気まずいな
- 9.不安
- 10.キミの言葉で、元気でたよ
- 11.ごめんね
- 12.本当に?
- 13.こどもに、もどろうよ
- 14.悪い日? いい日?
- 15.楽しい旅行!
- 16.ふたりだけのひみつ、だよ?
- 17.たのしいね
- 18.奇遇だね、
- 19.なんだろう?
- 20.解決
- 21.ありがとう
- 22.新学期
- 23.たのしみ
- 24.めんどくさいな、
- 25.暴露
- 26.どきどき
- 27.体育祭
- 28.修学旅行
- 29.修学旅行②
- 30.もう、そんな時期か
- 31.え……?
- 32.奇跡
- 33.新しいともだち
- 34.なぜ?
- 35.めんどくさい。
- 36.そうだったんだね
- 37.わくわくっ!
- 38.うれしくて、はずかしくて
- 39.手とキミのくせ
- 40.思いがけない展開
- 41.衣装と、私
- 42.まほうの言葉
- 43.部活動
- 44.青春だね
- 45.なぜだろう
- 46.林間学校!
- 47.日常