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真夏のプロローグ
じりじりとした真夏の日差しが私たちを照らす。
空を見上げると大きな入道雲。
「もう、夏が来たのか……」
六月は駆け抜けるように去っていき、今日──七月一日が来た。
「もう、半年が終わったのか……」
眩しい青空を見上げる。
夏らしい色や形をしている空と雲。
青々とした木々。木漏れ日が美しい。
そんな春から夏に変わった景色を珍しそうに私は見ていた。
(毎年、見れるのになぁ)
そう考えていると、後ろから「●●!」と私を呼ぶ声がした。
振り返るとそこにいたのは夏目くんだった。
「あ……」
私は言葉が出なかった。
あまり彼とは話をしないからだ。
友達である◇◇の口からはよく彼の名前が出るが、それくらいだ。◇◇は「気が合うかもしれない」と言っていたが、本当なのだろうか。
小学生からの友達だったので、お互い性格や、好きな事、嫌いな事など、単純なことは当たり前だが分かる。更に少しだけ心が読めるんだ。
そんな友達。だけど、「気が合う」ことは絶対ないだろう。
私はいつも◇◇と行動していて「仲良しコンビ」で有名で、目立っている(気がする)一方、彼はいつも寝ているイメージが強く、存在感が薄い感じがする。
「えっと……。何……?」
私はおそるおそる訊く。
彼は目を逸らして「◆◆を教えて欲しいんだ。俺の友達から聞いて、◆◆なら●●が得意だって言ってたから……」と言った。
◆◆……。確かに得意だ。どの教科よりもテストの点数が高い。
「いいけど……。下手かもしれない。教えるの、苦手だから」
◇◇に一回、教えたことはあるが、「○○の、あまり分からなかったなー」と言われてしまった。
それから私は教えるのが嫌で、教えることは一切しなかった。
力なく言う私を見て、彼は「大丈夫」と優しい微笑みを浮かべて言った。
そんな彼を見ていると、安心し、自信が持てるようになった気がした。
「分かった! それと……」
「ん?」
「誕生日、おめでとう」
彼は目を丸くした。だが、すぐに笑みを浮かべ「ありがとう」と言った。
そんな二人を優しい風が包み込んだ。
空を見上げると大きな入道雲。
「もう、夏が来たのか……」
六月は駆け抜けるように去っていき、今日──七月一日が来た。
「もう、半年が終わったのか……」
眩しい青空を見上げる。
夏らしい色や形をしている空と雲。
青々とした木々。木漏れ日が美しい。
そんな春から夏に変わった景色を珍しそうに私は見ていた。
(毎年、見れるのになぁ)
そう考えていると、後ろから「●●!」と私を呼ぶ声がした。
振り返るとそこにいたのは夏目くんだった。
「あ……」
私は言葉が出なかった。
あまり彼とは話をしないからだ。
友達である◇◇の口からはよく彼の名前が出るが、それくらいだ。◇◇は「気が合うかもしれない」と言っていたが、本当なのだろうか。
小学生からの友達だったので、お互い性格や、好きな事、嫌いな事など、単純なことは当たり前だが分かる。更に少しだけ心が読めるんだ。
そんな友達。だけど、「気が合う」ことは絶対ないだろう。
私はいつも◇◇と行動していて「仲良しコンビ」で有名で、目立っている(気がする)一方、彼はいつも寝ているイメージが強く、存在感が薄い感じがする。
「えっと……。何……?」
私はおそるおそる訊く。
彼は目を逸らして「◆◆を教えて欲しいんだ。俺の友達から聞いて、◆◆なら●●が得意だって言ってたから……」と言った。
◆◆……。確かに得意だ。どの教科よりもテストの点数が高い。
「いいけど……。下手かもしれない。教えるの、苦手だから」
◇◇に一回、教えたことはあるが、「○○の、あまり分からなかったなー」と言われてしまった。
それから私は教えるのが嫌で、教えることは一切しなかった。
力なく言う私を見て、彼は「大丈夫」と優しい微笑みを浮かべて言った。
そんな彼を見ていると、安心し、自信が持てるようになった気がした。
「分かった! それと……」
「ん?」
「誕生日、おめでとう」
彼は目を丸くした。だが、すぐに笑みを浮かべ「ありがとう」と言った。
そんな二人を優しい風が包み込んだ。
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