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オタクは今日も恋をする

#41

衣装と、私

 着替え中、鏡に映った自分を見て「ヤバい。めっちゃ似合わない……」と私は焦っていた。
だけど、隣にいた遥ちゃんと由依ちゃんがすかさず言う。
「え、めっちゃかわいい!」
「それなぁ!」
 驚いて顔を向けると、遥ちゃんが私の耳元で「慎二くんが喜びそうだよ」小声で囁いた。
「そうかな?」と照れながら言うと、自然とえへへと笑ってしまった。
「やっぱり遥ちゃんと由依ちゃん、めっちゃ似合ってる!」
本音だった。二人の方が断然かわいい。
「そう? ありがとう!」と由依ちゃんと遥ちゃんがにっこり笑う。
 その時、不自然なタイミングで莉音が話に入ってきた。
「どうかな? 私、似合ってる?」
莉音はちょっと自己中心的で、どこかナルシストなところがある。私は正直、苦手だ。
絶対、『結月ちゃんに勝てる自信ある!』って思ってるんだろうな、とつい思ってしまう。
「似合ってるよ」「そうだね」と遥ちゃんと由依ちゃんが答える。演技が上手いな、と感じる。
「ありがとう! で、結月ちゃんは?」
「うん。似合ってる」と私も笑顔で答えたが、「なんか嘘っぽくない? 私、傷ついた」と言ってきた。
……え?
私は思わず固まってしまった。
「さっき、結月ちゃんはそんな言い方してなかったよ。莉音ちゃんの考えすぎじゃない?」と遥ちゃんがすぐフォローしてくれたが、莉音は顔をしかめて言い返す。
「いや、結月ちゃんの言い方が悪いだけでしょ? 私は何も悪くない!」
(出た、自分は正しいアピール……)
すると、普段は優しい由依ちゃんが、めずらしく厳しい口調になった。
「……あのさ、莉音ちゃんは何がしたいの?」
初めて見た。由依ちゃんが怒っている姿。
莉音はしばらく黙っていた。でも次の瞬間、目を伏せてつぶやいた。
「私、結月ちゃんに嫉妬してただけなの!」と。
「嫉妬って何に?」と遥ちゃんが静かに尋ねると、莉音は一呼吸置いて言った。
「彼氏だよ。私、慎二くんが好きだったの……。でも結月ちゃんに奪われて、憎かったの……」
「え、それだけ……?」
遥ちゃんが静かに、だけどはっきり言った。
「慎二くんは、そんなふうに人の悪口を言ったり、周りに当たったりする人、好きじゃないと思う」
その言葉はまっすぐ莉音の胸に刺さった気がした。
「……分かったよ。もうしない」
莉音は肩を落として言った。少しだけ、本心に見えた。
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
 一方、男子更衣室。
「めっちゃ似合ってるじゃん。なんか、可愛い……」と淳司が言った。
「可愛いか……?」と慎二がちょっと照れる。
「結月さん、絶対喜ぶって」と光が言うと、「ちょっ……」とますます照れながら視線をそらした。
「ってか明、クールすぎない?」と慎二が話題を変えようとすると、明は「そう?」と答えた。

 ガチャリ、と女子更衣室のドアが開く音がした。
遥は男子更衣室のドアを「コンコンコン」とノックして、「着替え終わった?」と訊く。
「全員着替え終わった」と返ってきたので、「入るねー」と言ってドアを開けた。
 その瞬間──
「えっ、慎二くん、かっこかわいい……!」
「スーツ姿の慎二くん、しかも猫耳。反則級に可愛い!」
推しのスーツ姿は見たことあるけど、猫耳は初めてだった。と結月は思った。
「そう? 結月も……可愛いよ」
慎二が少し照れたように言う。

 その様子を見ていた莉音は、何も言わずに少し唇を噛んでいた。

作者メッセージ

字数増やそうかな……
今、自習だからやってるんだけど、超気持ち悪い。
給食食べれるかな……
ーーー
学校って、楽しくないね。
修学旅行のバスの座席決めの時、自由って言われて、六列目取ったんだけど、隣、通路を挟んだ隣、私の目の前の席に誰も座らないんだよ。
なんか、居場所が無い感じがして嫌なんだよね。
保健室(別室)登校したいんだけど、親許してくれるかな

2025/07/14 10:36

貴志柚夏
ID:≫ 14ODATaJ5tCFM
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